影の子

影の子

1975年2月、東ベルリンの〈壁〉に接した墓地で、少女の死体が発見される。現場に呼び出された刑事警察の女性班長ミュラー中尉は衝撃を受ける。少女の顔面は破壊され、歯もすべて失われていたのだ。しかも現場にはいち早く国家保安省(シュタージ)のイェーガー中佐が来ており、やがて異例のことながら事件の捜査がミュラーたちに命じられる。やはり背後には何かがあるのか? 彼女の捜査は、知らず知らずのうちに国家の闇に迫っていく……冷戦時代、鉄のカーテンの向こう側の事件を描いた傑作。

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影の子 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2019年11月08日

    1975年の東ドイツを舞台にしたミステリー。日本では、ペヤングソース焼きそばが発売され、米国ではマイクロソフトが設立されたころだ。その時代にはベルリンの壁があり、東ドイツでは社会主義体制に反対する(という疑いが持たれる)人々を弾圧し、拷問し、処刑していた。少女の死体が見つかった事件で捜査をすることに...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2018年09月05日

    はじめはなかなか読み進められなくて、時間がかかったけど、半分くらいから物語の先が気になって面白くなりました。社会主義の国の怖さや孤独感や、お互いの疑心暗鬼な不信感みたいな負のイメージがずっと支配してたストーリーだった。
    最後まで、えっ、というラストで、これが社会主義国家⁉︎という思いで読み終わった。

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    Posted by ブクログ 2018年05月31日

    原題のシュタージチャイルドって、ネタバレ?
    今や歴史の1ページとなったベルリンの壁だが、1975年の東ベルリンで少女の死体が発見され人民警察の中尉が捜査に乗り出すもシュタージが介入したり、権力構造も一枚岩じゃなかったり…。
    不倫の誘惑や夫の反政府的行動や、さまざまな妨害を乗り越えて、驚くべき真相へと...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年12月02日

    70年代の東ベルリン(ドイツ民主共和国)。
    実在のシュタージ(国家保安省)の中佐と、刑事警察の女性中尉が
    殺人事件をめぐって互いに探り合う。
    ベルリンの壁が存在し、社会主義国である東ドイツを描いた歴史ミステリ。
    冷戦時代、東ドイツはもちろんのこと、
    ポーランド、チェコスロバキア、ハンガリーなどは
    ...続きを読む

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年06月13日

    1970年代の東西に分断されたドイツ。東ベルリンの刑事ミュラー。少女が殺された事件の捜査を開始するけれど圧力、疑念、不信が渦巻いていて誰かが誰かを常に監視し裏切りがあり何が正しくて正しくないのかがわからない。常に緊張した空気の中での捜査で異様な空気もある。この時代の大きなものに支配された理不尽なもの...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2018年09月16日

    東西ドイツ時代を設定にしているということに興味を引かれて読んでみた。
    内容は謀略の嵐で、誰も信用出来ず、今日あることが明日は激変しているかも知れないという、そんな環境で事件の真相を追うために奮闘する警察官の姿が描かれている。
    現代ですら様々な謀略や陰謀に振り回され埋もれていく人がいるのだから、当時の...続きを読む

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