贖いのリミット

贖いのリミット

小説・文芸
1,359円 (税込)

6pt

建設現場で元警官の惨殺死体が発見された。首にはドアノブの軸が突き刺さり、一面血の海だったが、鑑識の結果、大量出血したのは被害者でなく現場から姿を消した女だと判明する。特別捜査官ウィルは車の側に残された銃が別居中の妻アンジーのものと知り動揺する。現場となった建物の所有者は捜査中のレイプ事件の容疑者。やがて事件の背後に恐るべき闇が浮かびあがり――シリーズ最高傑作!

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贖いのリミット のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ウィル・トレントシリーズ8作目

    クラブ建設中の敷地内で、元警官の死体が発見される。現場には大量の血が流れていた。調べると血は死んでいた警官のものではなく、主人公ウィルの妻アンジーのものだとわかり…

    ウィルのシリーズと名乗っておきながら最初の数作以降は、ウィルは傍に居て
    事件を捜査するのがメインで、女達の苦悩や闘いに重点が置かれる。(ウィルも壮絶な過去を抱えているけれど)

    鋼鉄の鬼上司アマンダ、タフ・ママのフェイス、などの強い女性達がウジャウジャと出てきたのですが、毎回出番は少ないものの圧倒的な存在感を放っていたアンジーに関する回です。

    売春の潜入捜査を行う警察官であり、誰とでも寝る女、全身をフェロモンを纏った武器として利用して様々なものを手に入れてきた彼女…ウィルと施設で出会い、傷つく互いの姿を見てきた二人。

    気まぐれの様に結婚したもののアンジーはほとんど家におらず暗躍、たまにふらっと家に帰ってきては事件解決の重要な手がかりを知っていたり、ウィルの恋人であるサラへの嫌がらせに熱を上げていました。
    「罪人のカルマ」でも事が起きたように、ウィルを支配する一方で執着し苦しむ姿がアンジーなりの愛の示し方なのでしょうか…これまではウィル、サラの視点で見ていた嫌なアンジー像を超えて、芯に抱えている孤独の深さと想いの強さが見えたのが良かったです。このやり方では幸せにはなれないんだろうな…

    ……読むのしんどいシリーズですね。
    読みたくないくらいピリピリムードになるんですが読んでしまう。

    サラの考え方も、なんかちょっと危険信号

    0
    2021年08月14日

    Posted by ブクログ

    ダヴィンチの広告欄とか特集で何度か見かけたことがあり、見栄えのする著者近影も相俟って、ひそかに気にはなっていたもの。今回、本の雑誌年間ランキング入賞で、いよいよ手に取ってみた次第。シリーズものを途中から読んで大丈夫か?とも思ったけど、杞憂でした。どんでん返しな展開も含め、本作だけでも十分に楽しめる内容でした。積読状態の本が多過ぎて難しそうだけど、機会があれば他の諸作も読んでみたい。

    0
    2021年01月14日

    Posted by ブクログ

    最初に言いたいのがこれシリーズ物だったのかーーと言う事。
    知らずにこの本から読んでしまった…が、
    それを抜きにしても凄い面白かった!!
    むしろちゃんと最初から絶対読みたいと思わせられる。
    シリーズ物と知らずこの本から読んでも全然大丈夫。
    中盤からの引き込み度具合が凄い。
    物事には常に裏と表がある。あいつは悪い奴だから悪だ!と思っても、悪だと思ってる側の視点からしてみればそこには深い理由があったりする。
    善サイドと思わせられた視点から読み進め、中盤になって視点が代わり悪サイドから物事を見れば悪だと思っていた人の事もなんだか憎めなくなる…
    ミステリーの展開も勿論だけど、人間関係の面でもとても面白かった。

    0
    2020年06月14日

    Posted by ブクログ

    バスケットのスター選手マーカス・リッピーが起こしたレイプ事件を担当する捜査官ウィル・トレント。金と弁護士の力で立件できなかった。その選手が経営するクラブで遺体が発見された。元警官のデール・ハーディングだった。現場に大量の血液が流れており、ウィルの別居中の妻アンジーのものだと考えられた・・・

    うーむ。重たいのにスピーディーな展開。ある巧妙な策略が終盤に明らかになるのだけれど、これ込みでシリーズナンバー1。

    後半はアンジーがいったい何をしていたのかが時間を巻き戻して明らかになる。前半も面白いけれど、後半はさらに面白くなる。そういう意味では迷惑な女アンジーの物語だと言える。

    しかし、アンジーではなくサラと付き合っているウィルの苦悩。サラの苦悩。こちらもかなり読ませる。

    「母親のいない子供にかけられた呪いね。わたしたちは、自分が傷つける相手に慰めてもらおうとするんだわ」



    ※以下自分用ネタバレ

    別の選手ルーベンの妻ジョーはアンジーが捨てた娘。夫から暴力を振るわれている。ジョーを逃すために、アンジーは死んだ振りをし、ジョーも死んだことにする。

    0
    2020年03月17日

    Posted by ブクログ

     さて自分としては珍しく順不同で最新作だけ齧っている捜査官ウィル・トレント・シリーズ。『ブラック&ホワイト』に継ぐシリーズ第8作は、ウィルの行方不明の妻であり過酷な過去をウィルが共有してきたらしいアンジーの事件。

     男性捜査官ウィルのシリーズとは言え、実際は彼を取り巻く個性派女性たちが持ち回り主役となるこのシリーズ。女性らしい感性と容赦のなさで惨憺たる殺人現場を軸に捜査と葛藤と闘いが始まる。心理戦と、暗躍する女たちと、ウィルを獲り合うサラとアンジーというデリケートな恋愛模様にも深みというだけではない捻じれのようなものを感じさせるこの作者独特の世界観を感じる。

     事件現場はプロバスケットの花形選手に集まるマネー軍団の企画する新しい城の工事現場で幕を開ける。血みどろの工事中巨大ビルで発見された元刑事の死体。さらに刑事を取り巻く夥しい血液は、行方不明となっているウィルの妻アンジーのもの。

     現場捜査だけで一冊の小説の厚みになるほど、時が進まないのが、あたかもパトリシア・コーンウェルの検屍官シリーズみたいで、アメリカ女性作家のパターンなのかな、と感じる。とりわけ女対女のウィルの取り合いに関する心理戦、これに巻き込まれるウィルと彼の過去、と言ったところで、ストレートな時間軸の物語ではなく、作者の描こうとしているのは、彼らの棲む地軸や時間軸における世界観とその深みであるかに思われる。

     家族、血縁、そして過去。すべてはウィルやアンジーの置かれた虐待児童という過去に根差しつつ、そういう世界悪を造り出している支配階級、資本家ども、そして心を病んで暴力衝動に体や心を毒されたスポーツ界のスターたち等々、アメリカの陰影を抉り出そうという試みが見える。

     そして前半と後半で物語がでんぐり返りを見せるのだが、事の真相はさらに深く、昨今ではフレンチ逆転ミステリーのピエール・ルメートルを思わせる仕掛けで最後には読者を驚かせてしまう。やや強引な嫌いはあるものの、犯罪現場を料理してデザインしてメディアまでも化かしてしまう荒業プロットには正直度肝を抜かれた。

     残酷な暴力シーンや、有象無象のあまりよろしくない人物たちの人間関係図が描きにくいところが抵抗となる読み物ではあるが、どこにも作者の謎の伏線が仕込まれている超級のミステリーであることは確かである。重層構造で、なおかつとてもボリューミーな700ページという重量級エンターテインメントをご賞味あれ。

    0
    2020年02月12日

    Posted by ブクログ

    「ウィル・トレント」シリーズの八作目。このシリーズは毎回主要人物の誰かにスポットが当てられてきたけれど今作はアンジー。一番読みたかった人物。ウィルとの夫婦関係の形の歪さ、憎しみと愛情。元警官の惨殺死体と残された別の人物の大量の血液。残酷な描写。事件の展開、ウィルたちの捜査を読むだけで面白いのに、中盤からアンジーの章が挟まりそこからラストまでが圧巻で一気読み。ウィルとアンジーのこれまでとこれからとウィルとサラのこれから。今回の事件の影響が次作以降どうなるのかも含めてとても楽しみ。

    0
    2020年01月12日

    Posted by ブクログ

    ああ、アンジー
    あなたにも義があり
    あなたにも信があった

    わかりにくいし
    わかりたいとも思わないけど

    よくぞここまでの話が・・・
    読むだけでも疲れるのに
    凄い

    0
    2021年02月16日

    Posted by ブクログ

    カリン・スローター、初読。確かに面白い!一章ワンシーン、さらには最後の1、2行のセリフで次への含みを持たせる展開等々、あきさせない。
    ただやや長く感じる事とアンジーがわが娘や孫に対して、これまでの行状からは想像できない位の愛着を見せるのが解せないのは初読ゆえのことだろうか…。

    0
    2021年01月28日

    Posted by ブクログ

    先に読んじゃった、シリーズの中で最新となる「破滅のループ」の前作ですね。元妻といってるけど、まだ離婚成立してないんじゃん。複雑な関係ですよ。著者の取材力には舌を巻きますね。NBAスター選手をこのように登場させることに驚かされます。全く○○野郎です。彼らを取り巻くビジネスや人間たちがリアルで唸らされます。そして、読むたびに思うのが、登場する女性たちの凄さですよ。悪い女はとことん悪くてむしろ清々しいくらい。男たちが右往左往させられて、ざまあみろと言いたくなってしまいます。構成もひねりがあって、アンジーを見る目も後半で変わりました。作者の手腕としか言いようがありません。あんなラストみせてくれたんじゃあ、これからも目が離せないじゃないですか!

    0
    2020年11月22日

    Posted by ブクログ

    アンジー回
    アンジーが苦手なのでところどころ読むのが退屈だった。それでもしつこくしつこくアンジーの内面の描写を見ているとだんだん同情してきてしまう。
    カリンスローターの著書をいくつも読んでいるけれど好きな女性の登場人物が1人もいない。みんな性格がひねくれていて、かといって個性的でもない。基本的な女性の弱さと強さをもっているだけ。好きになれるひとがいない。男性は興味深いひとが多いのになー。
    今作は文字を突然太くしている部分がある。引用やなんらかの記述の描写ではなくて、ほんと突然。なんの意図かわからないけど、子供向けのホラー本っぽくなって冷めるからやめてほしい。
    とりあえず読み終えられてよかった。
    ウィルトレントが好きなのでまた次も読もうと思う。

    0
    2022年04月02日

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