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Posted by ブクログ 2023年01月29日
小学生の時、国語の教科書で読んだ「みつばちのダンス」を今でも覚えている。9歳くらいの子供にとって、ダンスで花蜜の在処を教えるという蜜蜂の話しの何が衝撃だったかというと、群れで暮らす生き物が、言葉ではないコミュニケーション手段を持っている、という事だった。それも、ダンスで地図を教えるなんて。人間のジェ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月09日
養蜂場の蜂の生態を調べて読みました。
蜂の世界は、人間社会のように階級社会であり、人間社会よりもかなり厳しいことが分かった。
ディストピア文学と帯にあり、まさに弱肉強食。
コロニーの中で生きる蜂たちの力強さ、階級社会に負けない主人公の蜂の下克上ストーリーでもある。
雀蜂や蜘蛛、鼠などに襲撃されながら...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月23日
珠玉の小説ではないだろうか。この表紙もクラシックさを感じて引き込まれる。果樹園の蜂の巣の中の社会で、最下層の汚物処理係の衛生蜂として生を享けたフローラ七一七。“受け入れ、したがい、仕えよ”という言葉が何度も出てくる。逆らうことはできない。女王を崇拝し労働を生きる全てとして厳重に管理された蜂社会。フロ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年08月20日
蜂のフローラ717は衛生蜂だけど産まれたときから話ができた。身体は大きく醜いといわれた。でも賢く状況判断を素早くして情報を集め、女王蜂のために巣の仲間たちのために一生懸命働き、蜂の小さな世界の中で大きな存在となっていく。同じフローラ族はみんな喋れないのに心で繋がってだんだん言葉を取り戻したり、サルビ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月01日
ディストピア小説的な要素がしんどくなるかもと思ったのですがそんなこともなく。
むしろ蜂のドキュンタリーを読んだような、生態がリアルに感じられて、勉強になりました(笑)
蜂の巣の規律の中で、個ではなく、集団の中の種として生きなくてはならず、ひとつの意識体としても動いているはずなのに。
特殊生はあって...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月11日
ディストピアモチーフと漏れ聞いていたので、蜂みたいな社会を形成している人の話なのかと勘違いしていたが、完全に昆虫の蜂の話だった。ハダカデバネズミや蜂といった真社会性の生物のことを知らないほうがかえって楽しめるかもしれない。主人蜂が産んだ卵をオスだと最初勘違いしていたのはなぜ…?ここは新約聖書味を出す...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年02月20日
表紙が素敵で手に取った一冊。
蜂の世界を擬人化し話。どうなるか続きが気になりすぎて、一息に読んだ作品。
フローラの秘密がばれないかハラハラしすぎた。
心を読まれるとか、集合意識とか、女王の愛など、蜂ならではのフェロモンの世界もすごいなーと思った。
『侍女の物語』になぞらえたとのことで、『侍女の物語』...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年09月18日
久しぶりに強烈な読書体験をさせて貰った。
働き蜂のフローラ七一七が主人公。
だが、彼女は蜂の世界では最下層に属する。身体が大きく異形だった為に処分されそうになった所を助けられたことから、彼女の運命が動き出す。
上手く言葉にならないが、出会うことができて良かったと心から思う一冊。
落ち着いたら、...続きを読む
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