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Posted by ブクログ
三月の青と銀色のある日の暮れ方
こんな言葉がちりばめられていて、舞台のプリンスエドワード島へのあこがれがつのる。
単純な家庭の物語なのにひきこまれ、すいこまれ、つい開いて読みたくなる。
子どもの頃も好きな本だったが、大人になって読み返して、違うものを読んだかのように響きに違いを感じた。
最近はの人は読んでもこの響きを感じないのかもしれない。
人気はなさそうで、書店でも見かけることは減ってきたが本屋大賞やベストセラーよりも面白いとおもう。
いいものを読んだと思える本のひとつだった。
物事がシンプルであっても退屈でない、重なりあう美しい日々のくらしがたくさん出てきて憧れてしまう。村岡花子の翻訳が絶品である。
Posted by ブクログ
「アン」はだい、大好きである。
特に一冊目の「赤毛のアン」は繰り返し読んで、いつも新鮮な感動を幾つになってもうけるのである。
ところが、同じ作家の「ジェーン」を知ってしまった。
全く違うキャラクター。
アンが天性の明るさの牧歌的なら、ジェーンは沈着冷静な性格むしろ暗め。
想像力あふれている女の子というところはモンゴメリだが、おおげさだったアンにくらべてひっそりと想像をふくらましているたちのジェーン。
孤児だったアン、母に引き取られているが、別居している父がいるジェーン。
同じ11歳の女の子の運命は天と地ほども違っている。
読むべく時期に来て読んだというのか、私はジェーンのキャラクターに惹かれてしまった。
登場人物群が牧歌的というのは変わらない。
11歳の女の子といえども住む家を選び、家のしつらえを考えコーディネイトし、家事をきりもりし、料理もする。それをプリンスエドワード島の自然の中でする喜びを味わう。加えてジェーンの心の成長記。
もうどうしても共感してしまいますね。
はじめはカナダのトロントが舞台であるが、やっぱりプリンスエドワード島を牧歌的に歌い上げるのはさすがモンゴメリ女史。
最後の盛り上がりがちょっとあっさりしすぎているかなと思うが、子供の時に読んだのならこれでいいのだろう。
Posted by ブクログ
アンに比べると現実的、エミリーと比べると裕福だけれども、祖母の元で萎縮していたジェーンが、プリンス・エドワード島の自然と、闊達で頭のいい父親との生活で(おそらく本来の)精神と身体の魅力を開花させて行く一種のサクセス・ストーリー。
微妙にジェーンの母で、祖母の溺愛する娘であるところの美しいロビンが、ジェーンと比較してあまりにも短絡かつ無責任なのは、甘やかされたお金持ちのお嬢さんという設定上のことなのか、意図されたことなのか。自分を愛しているお母さまを二度と裏切ることはできないときっぱり言っておいてきっちり裏切っているのがなんとなく消化不良……。
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