旦敬介の作品一覧
「旦敬介」の「悪魔とプリン嬢」「ザーヒル」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
もともとボリュームはあるけども、割と仕事を忙しくしていたこともあり結局上下読み終わるのに2ヶ月かかった。
私にとっての初バルガス=リョサ。ラテン文学好きで、ノーベル賞作家なのに、初でした。
ブラジルが帝政から共和国制に切り替わった19世紀末、時代の流れに取り残されたブラジルの内陸部地方エリアで勃発した通称「コンセリェイロ」率いるキリスト狂信者集団(作中ジャグンソと呼ばれる)の反乱と、それを鎮圧すべく向かうブラジル共和国との戦い。史実をベースに、細部がセミフィクション化された物語。
史実の通り最終的には鎮圧される。鎮圧されるまでの両サイドの思想なり人間模様なりが、群像劇のように視点を変え語られ
Posted by ブクログ
内容についてのレビューではなくなってるので注意
■上げて上げて上げて落とす
カヌードスの反乱を討つべく第三回遠征の指揮官となったモレイラ・セザル大佐。彼への期待はその華々しい登場で描写されている。多くの民衆が駅に駆け付け歓声を上げる、大佐は小柄だが他の有象無象とは違う雰囲気を醸し出し、ただ一人強者の風格を漂わせている。その隊は「常勝連隊」であり、大佐の愛馬である白馬がおろされる。極めつけは第一回遠征と第二回遠征の「敗者」カストロ大尉とフェヘイラ中尉との会話だ。大佐は補佐として連隊に加われという命令を受けた二人をどう扱ったか。ひと握りの盗賊にすら勝てなかった恥晒しなどに用はないと冷たく言い放
Posted by ブクログ
ソルフアナっていう1600年代のメキシコに生まれたアメリカ大陸初のフェミニストの本超感動した。フェミニズム系の本で初めて感動した。私が不良少女から勉強に目覚めた時の思いがそのまま書かれてて鳥肌たった。
ソル・フアナ・イネス・デ・ラ・クルス Sor Juana Inés De La Cruz
生年:1651年
没年:1695年
メキシコの詩人、修道女。世界に版図を広げたスペイン・ハプスブルク帝国の末期、植民地に生まれた、同時代のスペイン文学最大の作家。結婚せず学問を修めたいがために修道女となり、恋愛の機微や女性の生き方、男性批判などの個人的主題を文学にもちこんで恐れなく明快に表現した。現在、そ
Posted by ブクログ
いゃ〜、面白い短編小説集だった。200ページ程度の本に、21編の短編小説が収められている。更に、門内ユキエさんの素敵な挿絵もふんだんに収載されており、平均すると、1編が8ページ程度の、本当に短い小説の集まり。
どれも味のある小説ばかりだけれども、私の好みをあげれば、「キューバからの二通の手紙」「一番よく守られている秘密」などの少し洒落た小説と共に、「アフリカの流儀」「アミーナの買い出し」「父祖の地への旅」といった、主人公のパートナー(たぶん、作者の実際の妻がモデル)であるアミーナの祖国であるウガンダでの姿を描いたものだ。
特に、主人公が初めて、アミーナのウガンダへの里帰りについて行く「アフリカ