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カポエイラのショーで生計をたてるブラジル人,ベリーズに流れ着いた上海娘…….アフリカや南米の,そのさらなる辺境に暮らす人びとの生き生きとした表情を写し取りながら,人はなぜ旅をするのか,なぜ旅立つことを強制されるのかを問う,21の短篇.主人公以外は日本人がほとんど登場しない,異色の日本文学.(カラー挿画=門内ユキエ)※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.
...続きを読むPosted by ブクログ 2020年06月27日
いゃ〜、面白い短編小説集だった。200ページ程度の本に、21編の短編小説が収められている。更に、門内ユキエさんの素敵な挿絵もふんだんに収載されており、平均すると、1編が8ページ程度の、本当に短い小説の集まり。
どれも味のある小説ばかりだけれども、私の好みをあげれば、「キューバからの二通の手紙」「一番...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年03月27日
この本の素晴らしさを伝えるのはどうしたらいいのだろう。
文章から匂い立つ景色とそこでの人々の暮らし。
タンザニア、ブラジル、モロッコ、メキシコ、ウガンダ・・・。
端正な文章と魅力的なエピソードの数々、そして美しい挿絵。
読むだけですっかり異国の地に降り立ったような錯覚に陥った。
それぞれの短編で舞...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月28日
ラテンアメリカ文学者であり、翻訳家でもある作者による短編集。
キューバ、メキシコ、ブラジル、ケニアなど21篇の話はどれも短いけれど印象深いものばかりです。
文章が美しい。流麗と言いたくなります。
異国に生きる人の存在感、その土地の空気感が色濃く描かれている。
とても新鮮です。何だろうこのカッコ良さ!...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月02日
パステルカラーにぬり分けられた家並みや、陽盛りの路地にできたわずかばかりの日陰の椅子で飲む生温かいミント茶、親しげにすり寄ってきては、何かとものを売りつけようとする少年たち。ピレネーをこえた異郷の旅がなつかしくよみがえってくる。
町の書店でこの本を探すとすると、どのあたりの棚に並んでいるのだろう。...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年07月23日
表紙を見たときに、何となくどこかで見たことの有る絵だな、と感じた。それもそのはず、本作は「翼の王国」に連載されていた作品をまとめた短編集だったのだ。表紙のイラストも、連載時と同じイラストレーターの作品だそうだ。僕は最近あまり青い方には乗ってないし、乗ったからと言っていつも翼の王国を読むわけではないけ...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年04月26日
ANAの機内誌に掲載されていた連続エッセイがまとめられたもの。主人公(登場人物の中で唯一の日本人)が、アフリカ、南アメリカ、西ヨーロッパを放浪し、現地に溶け込んで生活している様子が綴られている。その土地の食べ物やお祭り、人との関り方等がとても生々しく描かれているし、全編を通じてとても明るい調子で書か...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年12月29日
全日空の機内誌の連載だったということで、短編小説集である。海外、特にアフリカやブラジルの街角や生活での小粋な景色を描いたものである。
その細かい描写は現地ならではと思わせ、読んだ誰もが遠い異郷を脳裏に思い浮かべるであろう。旅好きな人の旅情をそそるのは間違いない。
読み進むうちに、短編それぞれが...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年03月13日
メインイベントではないけれど心に残る、旅の醍醐味を切り取ったような旅行記 及び アフロ・ブラジルについての短編集。最初のインパクトのせいかと思ったけど、思い返してみても1本目のイタリア旅行が別格に素敵だなぁ。全世界を満遍なく行くのかと思ったら、驚異のアフロ・ブラジル率(およびその辺り)。ANAの一押...続きを読む
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