酒寄進一の一覧

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作品一覧

2023/02/13更新

ユーザーレビュー

  • 刑罰
    初のフェルディナン・フォン・シーラッハ。
    短編集。巻末の解説から、実は「犯罪」「罪悪」との三部作で完結作とのこと。失敗しました。

    作品全体にだが、余計な文章が全くない。
    登場人物の感情がほとんど描かれておらず、その辺りは読み手が推察することになる。
    ここまで徹底するのは凄い。

    犯した罪と、その罰...続きを読む
  • その昔、N市では カシュニッツ短編傑作選
    『「それから?」 夫はきつい口調でたずねた。「白熊がなにをするか知ってるくせに。首を左右に振るのよ。いつまでも右に左に」「きみみたいにな」「わたしみたいに?」女はおどろいてそうたずね、闇の中でいまいわれたとおり首を左右に振った。「きみはだれかを待っていた」夫がいった』―『白熊』

    初めて読む作家、マ...続きを読む
  • その昔、N市では カシュニッツ短編傑作選
    カシュニッツは今回初めて読んだけど、面白かった!
    人間心理の闇、奇妙な味、といったような短編集。
    日常が少しずつずれていく感じや、夢と混ざり合っていくような感じの塩梅がちょうど良かった。
    あまりにも突飛だったり、幻想的すぎる話だと個人的には楽しめないことがあるので…。

    迷信かと思いきや否定もしきれ...続きを読む
  • 悪女は自殺しない
    ドイツ人の名前に馴染みがないので、登場人物の名前は覚えにくいし、間柄や話題によって呼び方が変わるので、ちょっと前のページに戻って確認したりしながら読みました。

    元貴族の名前には、フルネームの中にそれと分かる呼称が入っているとか、ドイツ社会の中の警官の立ち位置がちょっと分からない(例えば、取り調べに...続きを読む
  • その昔、N市では カシュニッツ短編傑作選
    カシュニッツは1901年に生まれて1974年に亡くなった作家で、これまでも何冊か翻訳が出ていたらしいが、全く知らなかった。
    読んでみると、暗くて不安に満ちていて、うっすらとした恐怖を感じるという全体のトーンは共通しているが、内容はバラエティーに富んでいて、こんな面白い作家、どうして今まで話題にならな...続きを読む

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