生者と死者に告ぐ

生者と死者に告ぐ

小説・文芸
1,599円 (税込)

7pt

ホーフハイム刑事警察署の管轄内で、犬の散歩中の女性が射殺された。ライフル銃で80メートルの距離から正確に頭部を狙撃されたのだ。翌日、森の縁に建つ邸宅のキッチンで、女性が窓の外から頭を撃たれて死亡。数日後には、若い男性が心臓を撃ち抜かれて殺害された。被害者たちはいずれも他人に恨まれるタイプではなく、動機に結びつくような共通点もわからない。そして警察署に“仕置き人”と名乗る謎の人物から死亡告知が届く。犯人の目的は? 被害者たちの見えない繋がり(ミッシング・リンク)とは? 刑事オリヴァーとピアが未曾有の連続狙撃殺人事件に挑む!/解説=北上次郎

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生者と死者に告ぐ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    こんなに厚くて長いのに最後まで犯人がわからない。
    複雑に絡み合う沢山の川かあるかの様な筋に目一杯引きずられる海にまでなだれ込んた。まるで自分も捜査の一員の様に感情移入させられる。
    犯人側にならなくてよかったと最後にほっとする。危ないくらいのミステリー。
    ノイハウスの傑作の一つと私は思う。

    0
    2026年09月08日

    Posted by ブクログ

    初めて読みました。
    デンポよく話が進んで、本の厚さを感じさせないくらい、あっと言うまに間に読み終わりました。

    街の雰囲気を想像できるような描写でよかった!
    酒寄さんの翻訳に感謝。

    他の作品も楽しみ❣️

    0
    2023年09月27日

    Posted by ブクログ

    オリヴァー&ピアのシリーズ、第7作。
    ドイツのミステリです。

    オリヴァーは主席警部で捜査のリーダー。ピアは恋人ではなく、仕事上のパートナーです。
    散歩中の女性がライフルで遠くから射殺される事件が起きた。
    ピアは夫と休暇旅行に行くはずだったが、人手不足の時期に難事件が起きたのを案じて取りやめる。
    次々に射殺事件が起きるが、被害者は誰も恨まれるような人柄ではなかった。
    捜査は難航するが…?
    思いがけない事件の描写がシャープで、ミステリとして興味を引く内容。

    オリヴァーは離婚後、幼い末娘を可愛がって、ようやくだいぶ落ち着いた暮らしに。ただし、今の交際相手とはどうも仲が深まらないので別れを考えている。
    今回は捜査に州の事件分析官が参加するが、これがやや戯画的というか、口は達者だが的外れで、お荷物になってしまう。
    ピアの妹キムが登場、実は司法精神医で、彼女の見立ての方が、事件分析官よりも役に立つという結果に。
    ピアは家族と上手く行っていないという話だけは以前からあったが、詳しいことは出てこなかったと思います。
    旧弊な両親らしいけれど、それなりに和解が成立した様子にほっとする心地。
    事件の関係者でキャリアウーマンのカロリーネの描写が丁寧で、ん?この人、オリヴァーとお似合いじゃないかしら…(笑)

    重いテーマを背景とした事件に切り込みつつ、人間的要素で読ませます。
    現実味のある登場人物、捜査する面々も等身大で、人生が少しずつ変わっていきます。
    そのあたりも読みどころ。楽しみなシリーズです。

    0
    2021年04月16日

    Posted by ブクログ

    オリヴァー&ピアシリーズ。息もつかせぬ展開で、最初から最後までハラハラしながら一気読み。ちょうど時期的にも同じくらいのタイミングで読めてよかった。

    0
    2019年12月22日

    Posted by ブクログ

    オリヴァー&ピアシリーズ7作目。犬の散歩中の女性の狙撃から連続殺人事件が始まる。臓器提供の闇と振り回される患者家族たち。事件は複雑に絡み合い、捜査は次の犯罪に追い付かず、捜査班は疲労困憊する。終盤は映画を見ているような迫力。
    私生活がうまくいかないオリヴァーや、休暇返上で頑張るピアたちメンバーの人間模様も楽しい。

    0
    2024年05月18日

    Posted by ブクログ

    オリヴァー&ピアシリーズ第七作。

    前作から二年ほど経っている設定で、ピアもその恋人クリストフも前作でのショックから立ち直り、いよいよ結婚へ踏み出していた。ホッとした。
    しかし、長期休暇を取ってクリストフと旅行を楽しむ予定のピアに連続殺人事件が立ち塞がる。
    ドイツなら休暇は休暇と割り切って旅に出るのかと思いきや、意外にも人手不足の職場事情を思いやって休暇を返上するワーカホリック振りを見せる。
    そしてそんなピアを非難するどころか気遣うクリストフって、本当に良い人。
    そしてオリヴァー。離婚後も元妻コージマと幼い娘に振り回されつつ、やはり仕事中心の日々を過ごしている。

    ドイツでの銃犯罪は非常に少なく、作中の表現では14%だそうだ。またいわゆる通り魔事件も少なく、犯罪の70%は被害者と犯人に何らかの繋がりがあるらしい。何となく日本に似ている。

    しかし今回の事件は銃犯罪。調べると、意外にも銃を持つ者(勿論許可証が必要)、銃を撃てる人間は多い。
    被害者にはどんな繋がりがあるのか調べるうちに、思わぬ隠蔽事件が見えてくる。

    最初は貫井徳郎さんの「乱反射」みたいな話なのかと思ったが、もっと深くもっとどす黒いものだった。
    「ドイツは法治国家ではない」
    という言葉にも納得。ドイツだけではない、日本も他の国にもそんな側面はあるだろう。
    こんな大罪を犯しておいてお咎めなしの人間もいれば、罪とも言えないことで社会的に抹殺される人間もいる。
    人々が日頃抱える不平等感や格差、そうしたモヤモヤを改めて突きつけられた。

    人間は罪悪感や良心を長期間保ち続けることは出来ない。それは生物が生きていくための自己防衛機能なのだろう。
    一方で理不尽に家族を奪われた者はどう悲しみや苦しみと折り合えば良いのか。
    ピアも前作で危うく大切なパートナーやその家族を失うところだった。

    このシリーズは他のレビュアーさんも書かれているが長い。
    核心に入っていっても、最後の最後まで真相が分からない。そしてスッキリ解決、大団円とは行かない。

    次々に起こる事件に追われて、落ち着いて考えればもっと良い捜査方法、良い視点を思いついていただろうにと後悔するような紆余曲折があったり、流行りの言葉で言えば『ワンチーム』で当たらなければならないのに自分勝手に暴走する者がいたり、捜査は遅々として進まない。二時間ドラマであっという間に解決するスーパー刑事軍団ではないのだ。
    しかも犯人は常に警察の先を行っている。

    今回は初めてピアの家族が登場した。妹が意外にも司法精神医という仕事をしていることも判明。なんと事件捜査に加入している。いくらその道のプロとは言え、家族を捜査に加えるなんて「名探偵コ○ン」か。
    そしてオリヴァー。新しい彼女との関係はどうも上手く行っていないようだ。だが仕事の方は一時のポンコツから随分と回復。逆にポンコツプロファイラーがみんなの足を引っ張ってくれて怒鳴るシーンが多いのが気になるが、ピアとともに課を引っ張る頼れるリーダーだ。

    本国では九作まで刊行されているとのこと。続編も楽しみに待つ。

    0
    2020年01月26日

    Posted by ブクログ

    オリヴァー&ピアのドイツミステリー第七作。連続射殺事件発生。遠距離から正確な射撃。関連性が見つからなかったが、どうやら被害者は臓器移植に関わった者の近親者らしい・・・

    長い。明かされる真実は意外なものであり、おぞましいものではあるけれど、そこへと至る過程が(個人的好みからすると)長いと思う。すごく現代的なテーマを扱っていて良いけれど、文庫600頁も費やすほどなのかとも思う。(個人的に読まなければならない本が山積みになってるから焦ってるという事情が点を辛くしてるのかも知れない。すまぬ)

    0
    2019年12月10日

    Posted by ブクログ

    ホーフハイム刑事警察署の管轄内で、犬の散歩中の女性が射殺された。80メートルの距離から正確に頭部を狙撃されたのだ。翌日、森に建つ邸宅で、女性が窓の外から頭を撃たれて死亡。数日後には若い男性が心臓を撃ち抜かれた。そして警察署に“仕置き人”からの死亡告知が届く。被害者たちの見えない繋がりと犯人の目的とは。刑事オリヴァーとピアが未曾有の連続狙撃殺人に挑む!

    シリーズ第7作は、サスペンスフルな展開で始まるが、途中から前作同様、社会派ミステリの要素も入ってくる。最後の最後まで一気読み。堪能いたしました。

    0
    2019年12月07日

    Posted by ブクログ

    ネレ・ノイハウス『生者と死者に告ぐ』創元推理文庫。

    オリヴァー&ピア・シリーズ第7弾。『仕置き人』を名乗る連続射殺犯にオリヴァーとピアが挑む。シリーズで最も凄惨な事件が描かれながら、相変わらず手薄な警察組織にやきもきしつつも無難な結末を迎える。

    犬の散歩中に女性がライフルで頭部を撃たれ、射殺される。翌日、森の中の邸宅で女性が同じく頭部を撃たれて死亡する。数日後には若い男性が心臓を撃ち抜かれて死亡する。全く共通点の無い被害者に頭を抱えるオリヴァーだったが、犯人の『仕置き人』から警察署に死亡告知が届けられる。

    本体価格1,500円
    ★★★★

    0
    2019年11月07日

    Posted by ブクログ

    「わたしは生者と死者を裁くために来た」

    読みやすさにあふれた、ドイツの警察小説シリーズの一つ
    600ページは読み応えがあった
    捜査人の一人として登場する嫌味な男も、どこか憎めなさを感じた

    事件の背後にある事情は深く、考えさせられる内容だった

    0
    2026年09月01日

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