コリーニ事件

コリーニ事件

67歳のイタリア人、コリーニが殺人容疑で逮捕された。被害者は大金持ちの実業家で、事務所を開いたばかりの新米弁護士ライネンは国選弁護人を買ってでる。だが、殺されたのはライネンの亡くなった親友の祖父だったと判明する。知らずに引き受けたとはいえ、少年時代に世話になった恩人を殺した男を弁護しなければならない――。苦悩するライネンと、被害者遺族側の辣腕弁護士マッティンガーが法廷で繰り広げる緊迫の攻防戦。そして裁判で明かされた、事件の驚くべき背景とは。刑事事件弁護士の著者が研ぎ澄まされた筆致で描く、圧巻の法廷劇!/解説=瀧井朝世

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コリーニ事件 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    解説の冒頭そのままで、「文庫版で二〇〇ページ弱と決して長くはない小説なのに、濃密な大作を読んだかのような衝撃が残される。」、そう言うお話です。でも、これを皮切りに、この主人公が活躍する連作シリーズが出てくると、もっと楽しめるのですが、そうはならないのでしょうね。ネットでみると、2019年には映画が出

    0
    2025年06月22日

    Posted by ブクログ

    単なる推理小説かと思ったら、ナチスの影はまだヨーロッパにも残ってるんだと知った。悪法に対して、こうやって変えていく声の出し方もあるんだ。それにしても切ないわ。責任を背負って生きていくのね。全員よ。背負ってない人なんかいない。 90

    0
    2025年01月07日

    Posted by ブクログ

    (2013/5/27)
    「ドイツの法律を変えた!」という書評に興味を持って読んだ。デイキャッチで豊崎さんが絶賛してた。
    結末を読んで思ったのは、この事件、記憶にある、ということだった。
    結末のどんでん返しがこの小説のすべてなので、ネタバレは避けたほうがいいのだろうが、、、
    どの書評も結末は書いてない

    0
    2024年09月04日

    Posted by ブクログ

    シーラッハに魅せられて、これで6作品目。
    これまで読んだ短編に比べると、少し物足りなさを感じなくはないが、でも悲惨な出来事であっても登場人物の中にずかずかと踏み入るような事はせずに淡々と書くシーラッハならではの感触が心地よい。



    0
    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    英小説は邦訳が読みにくくて苦手意識を持っているのですが、ドイツ小説はそうでもありませんでした。やはり言語にも相性はあるんですね。

    帯のとおりのあらすじです。刑事を担当する新米弁護士が一番最初に弁護人となったのは殺人事件の被疑者(被告人、コリーニ)でしたが、その被害者は実は親友の祖父だった、と。これ

    0
    2024年02月10日

    Posted by ブクログ

    ドイツの作家「フェルディナント・フォン・シーラッハ」の長篇ミステリ作品『コリーニ事件(原題:Der Fall Collini)』を読みました。

    『罪悪』に続き、「フェルディナント・フォン・シーラッハ」の作品です。

    -----story-------------
    新米弁護士の「ライネン」は大金持ち

    0
    2023年03月25日

    Posted by ブクログ

    わずか190ページの長編(?)だが、重い。
     
    舞台はドイツ。
    新人弁護士の主人公が担当してしまったのは、家族同然の友人の祖父を殺害した男の弁護だった。

    ネタバレになるのでこれ以上は慎みますが、付いている帯を読むと予想できてしまう。
    が、分かっていてもおもしろい。
    いや、おもしろいなどという感想は

    0
    2022年03月05日

    Posted by ブクログ

    筆者のフェルディナント・フォン・シーラッハさんのファンで、自分が小説を書くならこういうのが書きたいと思ったのがシーラッハさんの「罪悪」でした。
    著者が勝手に盛り上がらずに、読者の気持ちを盛り上げてくれるのが読んでて落ち着く。

    0
    2021年12月26日

    Posted by ブクログ

    ドイツの映画を観たいと思い探していたところ、このタイトルに行きつき、原作であるこの小説をまず読んでみることにした。
    理解したことを書いてみると、戦争中の殺人は、命令だから罪にならない。指導者側にいたとしても時効がある。
    そのような現代の法と照らし合わせた矛盾を暴く、重いストーリーだった。
    私のこのよ

    0
    2021年02月08日

    Posted by ブクログ

    このドイツ人著者の作品を読んだのは「犯罪」に続いて2作目。この作品をきっかけにドイツ政府も動いたというから衝撃作ですね。殺人事件の裁判を通して、過去のナチ時代と向き合った今作は、ページ数も少ない分内容も凝縮されている。

    0
    2020年11月12日

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