穢れた風

穢れた風

小説・文芸
1,425円 (税込)

7pt

風力発電施設建設会社のビルの中で、夜警の死体が発見された。一見、階段を踏み外したための事故死に思われたが、監視カメラに侵入者が写っていたことで、にわかに殺人の様相を呈する。奇妙なことに、社長室のデスクの上になぜかハムスターの死骸が残されていた。これは一体何を意味しているのか? 風力発電の利権をめぐって次々に容疑者が浮かびあがり、さらに第二の殺人が。再生可能エネルギーにかかわる国家的犯罪なのか? 人々の欲望と、巨大な陰謀に呑み込まれる刑事オリヴァーとピア。〈ドイツミステリの女王〉による新たな傑作が誕生!/解説=大矢博子

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穢れた風 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    新刊「森の中に埋めた」も読んだ後で、本作を読んだ。シリーズの中でずば抜けて面白かった!
    二転三転される伏線や、途中のモノローグが結びつく気持ち良さが格段にあった。ロジックが合わさる様で、でも交錯しない見せ方が面白かった。
    完璧な悪者も完璧な聖人も居ない。
    人間ドラマに溢れたミステリー。
    スッキリ解決するミステリーを好む人には向かないかも知れない。
    オリヴァーしっかりしてなさ過ぎも面白かった。

    0
    2021年09月09日

    Posted by ブクログ

    刑事オリヴァー&ピアのシリーズ5作目。
    オリヴァーは主席警部で、ピアは同僚です。
    これでやっと順番通りの刊行になる?
    とはいえ、4作目を読んだのがだいぶ前なので~刑事たちの人間関係を思い出すのにしばらくかかりましたよ。

    風力発電建設会社で、妙な事件が起きます。
    ドイツでは、原子力に頼らない再生可能エネルギーの開発が盛んになっているそう。
    彼らの住む州には、フランクフルトを含む都市部と風光明媚な郊外の両方があり、風力発電はまだ盛んではないとのこと。
    メルヘン街道もあるそうですから、景観破壊になっては困りますよね。

    オリヴァーの父親は伯爵で、地元の名士。
    事件に関係する老いた農場主は、古い知り合いです。
    この農場が美しいところなのですが、風力発電会社が用地買収しようとし、一方では反対派が集結して騒動になっていました。
    反対派というのも、一枚看板ではありません。
    市民運動家、恋人だから応援する女性、女性に憧れる少年、事情を抱えた人物‥
    個性豊かで人間臭い描写は、この作家が得意とするところですね。
    しかも、事件には背景があり、スケールを大きくしていく‥!?

    4作目で、チームのメンバーにも変動があったのですね。
    オリヴァーは妻に去られ、まだ動揺が激しく捜査に集中できないでいます。
    しかも、ある出会いから、また振り回されることに?
    あらまー‥
    ピアのほうはオリヴァーの代わりに自然とリーダー格になり、充実した日々。
    ところが仕事に熱中しすぎて、今度はせっかく上手くいっていたパートナーと?
    おっと‥

    しかも、最後に爆弾発言が?!
    読みごたえのあるこのシリーズ、本国では8作目まで刊行されているそうですから~
    続きも楽しみに待っております☆

    0
    2018年04月05日

    Posted by ブクログ

     第一印象。分厚い!

     風力発電所の建設計画をめぐり、建設を推進したい施設建設会社と、自然保護を名目として建設反対を訴える市民団体との争いを軸にストーリーは展開する。
     風力発電ならばクリーンエネルギーとして環境にも優しいと考えがちだが、巨大な風車を数多く建てなくてはならないから、やっぱり木々を倒し、土地を均して環境を変えなくてはならない。市民団体もその点を突く。さらには自然の立地としても風車を回すほどの風が常時吹くほどの見込みはない。それではなぜそこに建設しようとするのか。その裏に見え隠れするのは補助金やファンドから流れ込む潤沢な資金の影。大金が動くところに人は群がる。そして事件は起こる…

     刑事オリバヴァーとピアが活躍するシリーズの第5弾とのこと。
     やたらめったら登場人物が多いので最初は戸惑った。でも邦訳がとても簡潔でわかりやすいので、外国文学を読んでいる感じは受けなかった。シリーズを読んでいる人には難なく物語の世界に入り込めるだろう。

     他の方のレビューを読んでいるとオリヴァーは当初は優秀でかっこ良くて頼りになるボスタイプとして活躍していたようだが、この巻から読むと、ファム・ファタールに弄ばれる間抜けな男にしか見えない。主に活躍するのも、犯人の見当をつけるのも、部下である女性のビアだ。女性の活躍が少ないとかファンからの苦情でもあったのか? オリヴァーのダメダメぶりは、凡人の自分には共感できる部分も多いが、第1作のからのファンはどう思うのか心配だ。

     読み終えて振り返って考えると、犯人があの人だということは筋道としてとても納得いくのだが、読んでいる途中では全然気づかなかった。騙された。でも心地よく騙された。

     これは第1作からぜひ読んでみたい。
     

    0
    2017年11月30日

    Posted by ブクログ

    ピアさん、あーざっすm(_ _)m
    いつもうちのオリヴァーがたいへんお世話になっております
    お陰様で今回も無事事件を解決することができました
    また今回はこれまで以上にご迷惑をおかけしたこと心よりお詫び申し上げます

    という訳で、刑事オリヴァー&ピアシリーズ巻の五でありますが、もうせめて刑事ピア&オリヴァーシリーズにして頂けないだろうか

    貴族の血を引き、二枚目でシュッとした上に、厳しくも温かく皆をまとめ、決断力もある頼りになるリーダーとして登場
    家庭も順調で新たに娘も出来て幸せの絶頂
    理想の上司ナンバーワンだったオリヴァーも今や見る影なし

    奥さんに浮気され、それをきっかけに自信喪失、誰かれ構わず惚れまくって、仕事にも支障をきたしまくり、ぶくぶく太りだす体たらく
    事件解決に全く役に立たずむしろピアの足を引っ張っている

    一方ピアの方は天才的な捜査能力が完全に開花、課内の敵対人物もいなくなり、仲間の信頼を受けてリーダーとしても成長しつつある

    でもね

    申し訳ない

    ピアさんとちぃさんには本当に申し訳ないが、わいは、わいだけはオリヴァーの味方でいたいのよ
    だってしょうがないじゃない
    オリヴァーだって分かってるのよ
    自分がいかにだめだめでぐずぐすかって
    でもあるのよ
    そういうときってあるのよ

    わいは信じます

    いつかオリヴァーが立ち直ることを

    信じて読み続けます

    わいはオリヴァーの味方です

    だってあんなに信じ切っていた奥さんにずっと裏切られてたのよ?
    十七巻くらいは立ち直れないって(そんなにかよ)

    そんなにだよ!(# ゚Д゚)

    0
    2026年05月24日

    Posted by ブクログ

    オリヴァーが恋をした ん~そうか、そうか あたしゃ、応援するよ 
    でも、恋するオリヴァーはだんだん定番のような気もするが…w

    今回は八面六臂のご活躍のピア姉さん しかし、いまだにピアはどうも好きになれん なんでかなぁ まぁ私の心が狭いんでしょうねw

    それにしても、今回はピアも真っ青なほどの下衆女登場
    アメリカ行きを夢見るアラフォー毒婦か まぁガッツはあるわな

    今回は出番の少なかったヘニングが… まぁめでたいことでパチパチ 幸せになってくれ 
    でもなんで、イギリスで…? ドイツの古城で式挙げて、これ見よがしにピアに幸せアピールしたらよかったのに…って思う私はひねくれてます ハイw

    マルク ひたすら気の毒な少年(16才)
    不幸続きだけど、唯一彼を気にかけてくれる姉がいるのがまだ救いか
    それにしても、マルクの頻繁に起こる頭痛がずっと気になってた
    リッキーになんか変なの飲まされてるのか、レッドブルの飲み過ぎなのか、さては脳腫瘍なのかと気にやんだが、結局頭痛の原因は触れずに終わったのが消化不良

    ❝女が殺人を犯すとしたら、それは耐えがたい状況を終わらせるためだ。それに対して、男は怒りや嫉み、あるいは捨てられるという不安から人を殺す。❞ 

    相変わらずの翻訳の素晴らしさもあって本作もイッキ読みできた 次作も楽しみだな

    0
    2018年03月02日

    Posted by ブクログ

    久々に戻って来ました、オリヴァー&ピアシリーズ。
    戻って来たというのはわたし自身の話で、
    女性にすぐ惚れてしまうダメダメなオリヴァーに愛想を尽かし、読むのをやめてたんだけど、
    やっぱり気になるこの先のエピソード。
    (「森の中に埋めた」とか、なんてすてきなタイトル)
    よし、我慢して読んでみるか!と読み始めたら…
    も〜〜、オリヴァー相変わらずやん。

    よし、もうそこは目をつむろう。
    当てにならないオリヴァーの代わりにピアがひとりでがんばってるしね。

    さて、今回は目まぐるしく変わる登場人物と場所に戸惑い、集中力が続かず
    読むのに少々時間がかかったけれど、
    終盤、なぞがほどけ始めてからはおもしろく読めた。
    怪しい人物たちが語る言葉の数々。
    果たして誰が真実を語っているのか?

    オリヴァーをはじめとする登場人物たち、
    そして読者共々、この人は犯人?違う?どっち?どっち?と、もどかしさを感じながら読み進むのも楽し。

    しかし人間って平気で嘘をつく生き物なんだなー。



    0
    2026年04月08日

    Posted by ブクログ

    刑事オリヴァー&ピアシリーズ5作目。風力発電施設建設会社で夜警の死体が発見された。風力発電推進派と反対派の対立、国家的なデータの改竄や汚職が露呈され、事件は複雑に慌ただしく展開される。今回は、オリヴァーの情けなくも人間的な面と、ピアの逞しさが際立つ。
    このシリーズは順番通りに読むと、捜査メンバーの人間関係の変化やプライベートも楽しめる。

    0
    2024年03月22日

    Posted by ブクログ

    ページ数も多いけど、内容が濃かった。テーマは風力発電テーマパークにまつわる話。環境問題から、建設反対みたいな勢力はやっぱ沸いてくる。人物の1人の活動家は、以前いた会社で馘になり、恨みを晴らしたいだけ。パートナーの恋人は嘘で塗り固まれた人生にリセットしたく、表面上の敵のスパイをする。人間の欲望の渦が5周位ぐるぐる渦巻いてるが、あんまり最近こういう小説ってなくて、久々に面白かった。清い人間なんていないんだぜ。

    0
    2021年02月11日

    Posted by ブクログ

     オリヴァー&ピアシリーズ。
     事件の謎解き以前に、探偵役の警察の皆さんがが大変なことになってる。むしろそっちの謎のほうが気になってしょうがない。
     オリヴァー……ほんとにお前どうしたんだよ。そして次巻への引きがすごい。どうなるんだオリヴァー。

    0
    2020年05月10日

    Posted by ブクログ

    風力発電施設建設会社で夜警の死体が発見された。ビルには何者かが侵入した形跡が。奇妙なことに、社長室のデスクにハムスターの死骸が残されていた。これは何を意味しているのか? 風力発電の利権をめぐって次々に容疑者が浮かびあがり、さらに殺人が…。再生可能エネルギーにかかわる国家的犯罪なのか。巨大な陰謀に呑み込まれる刑事たち。ドイツのナンバーワン警察小説!

    シリーズ第五作。グダグダなオリヴァーに唖然。

    0
    2018年05月22日

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