戦う操縦士

戦う操縦士

ドイツ軍の電撃的侵攻の前に敗走を重ね、機能不全に陥ったフランス軍。危険だがもはや無益に等しい偵察飛行任務を命じられた「私」は、路上に溢れる避難民を眼下に目撃し、高空での肉体的苦痛や対空砲火に晒されるうち、人間と文明への《信条》を抱くに至る。著者の戦争体験に基づく小説。

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戦う操縦士 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ❐1939年・1940年ごろ
     『戦う操縦士』の現実でのある一日。思考ではサン=テグジュペリ(以下サンテックス)の半生を巡る。
    ❐1940年
     パリ陥落のためフランスとドイツの休戦協定締結。サンテックスはアメリカに向かう。
    ❐1941年
     『戦う操縦士』執筆で、アメリカ参戦を促す。
      真珠湾攻撃・

    0
    2025年07月19日

    Posted by ブクログ


    第二次大戦における作者の操縦士としての体験に基づきながら、自由な精神性が失われる「戦争」に対する強烈な批判と理不尽さに対して行動=戦う情熱を示している。「したがって、私が戦うのは、それが誰であれ、… 他の思想に対してある個別の思想だけを押しつけるものだ」(P296)のくだりが響く。

    0
    2023年05月13日

    Posted by ブクログ

    敗北感漂うWWIIの戦禍を掻い潜り
    「なぜ自分が死ななければならないのか」と問い続ける自伝的小説

    目的を意識して行動する昨今の私達とは違い、志願して上記の命題に辿り着き、戦線でその問題の解答を得た作者の知見に胸を打たれました

    0
    2022年10月30日

    Posted by ブクログ

    偵察機パイロットの話。作者の小説の中で総合的にいちばん好きです。昨今の情勢を見るに、この本の平和の定義が染みます。ラストの締め方には賛否あるみたいですが、個人的には秀逸だと思います。

    0
    2022年05月24日

    Posted by ブクログ

    星の王子さまで有名な著者の体験をもとにした戦記。舞台はWW2、フランス。敗色が濃厚なフランス軍の偵察機に乗り込み、敵国ナチスドイツ陣地を偵察する決死のミッション。飛行機乗りならではの俯瞰視点、空戦、地上戦などの戦闘シーン。高度を下げて危険な偵察で砲撃されるシーンは迫力もあるけど、なんともファンタジッ

    0
    2021年01月16日

    Posted by ブクログ

    サンテグジュペリの最後の作品。
    出された当初は戦争真只中といふこともあり、民主主義からの返答と呼ばれてゐたやうだが、本人はそうした思想やらイデオロギーやらをもつてものを書いてゐたとは到底思へぬ。
    ただひたすらに空を求め、彼にできること、さうせずにはゐられぬことを粛々とこなしてゐたにすぎない。それがば

    0
    2020年11月14日

    Posted by ブクログ

    解説にあるように、これはまさにイニシエーションの、通過儀礼の本だ。
    こんなあからさまに素直な言葉を重ねていけるものかと驚いた。

    人は肉体でもなく精神でもなく、行為だ、というあたりは感動した。プラトンよりもアリストテレスよりもデカルトよりも《人間》なのだ。

    出撃というイニシエーションを通して全く世

    0
    2018年11月18日

    Posted by ブクログ

    著者の実体験に基づく小説。フランス軍の偵察機パイロットとして戦争に参加する。海外文学の翻訳本としては読みやすいと思います。「光文社新訳文庫」。
    「人が死ぬことができるのは唯一、それなしでは自分が生きられないもののためにだけだ」
    印象に残った言葉です。
    「ちいさな王子」が表の名作ならこちらは影の名作と

    0
    2023年07月08日

    Posted by ブクログ

    戦争への怒りを表しながらも、
    祖国のために行動することが重要と説く。
    そして、行動を起こすためには、
    人としてどうあるべきかを、
    自身の戦闘経験を踏まえて表現した作品。

    先に「最終飛行」を読んでいたので、
    時代背景が理解しやすかった。
    最終部で「神」についての言及が増えるのは、
    キリスト教を文化と

    0
    2021年07月03日

    Posted by ブクログ

    1940年ドイツに侵略され敗北しつつあるフランス軍の偵察機に乗り、もたらした情報を有効に使う友軍がいない中を、帰還がほぼ絶望的な命令に従って出撃して生還した飛行を振り返るサン・テグジュベリの小説。この物語がフランスが降伏した後、亡命したアメリカで執筆されたことを差し引いたとしても、自由や平等について

    0
    2020年05月24日

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