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砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった……。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後七十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。
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Posted by ブクログ
クリスマスが好きでした。 サンタさんからプレゼントが貰えるからではなく、それも理由の一つかもしれませんが、「クリスマス」というだけでどうしようもなくワクワクしてしまうからです。 同じような理由で、祖母の家も大好きでした。そこで時々会える従姉妹と一緒にするゲームも。 僕はプレゼントやゲーム自体を一番に...続きを読む楽しんでいるわけではありませんでした。サンタさんという不思議な存在、または祖母の家に漂う安心感、従姉妹への頼もしさ、僕はこれらのささやかですが特別な感覚を味わい、大切にしていたのです。 しかし僕は、知らぬ間に、それらを少しずつ手放しています。ただ、それは避けられるものではなく、時には必要でもありました。なので、失われつつあることに対して後悔はありません。だからといって悲しくないわけでもありません。とても辛くなるときもあります。それほど大切なものだったのです。 この本を読むと、以上のような記憶や思いが浮かび上がってきます。作者が込めた思いと重なっているのかは分かりませんが、今の僕は、この本が伝えてくれる「大切なもの」はこのような形をしていると思っています。
大人になってから読み返したいと思って、やっと手にとれた本。 こんなに切なくて愛あるお話だったっけ?というくらいジーンとくる。 じっくり時間をかけて日々を味わうことの大切さを感じさせてくれます。
どうしてか、避けてきた本。 還暦前にふと手にした。 そして、もっと若い時に読んでおけば良かったと後悔。 こんなにユーモア溢れるシニカルな作品だったとは。
ファンタジーでありつつ、編み出されるフレーズが今生きてる自分の生活の一部とリンクして、ブッ刺さるものが多々ありました。 おそらく違うタイミングでまた読めば、違った文章が心に残るのだと思います。
ほんとうに大切なものは目に見えない。 前読んだ時には、良さが全然わかってなかったと思う。何度も読みたい本。大人だから、どうでもいいこと(治めたり、酒浸りになったり、ガスに火を灯したり)に固執して大切なものを見失ってしまうから。
「本当に大切なものは目に見えない」「心で見ることしかできない」星の王子さまを大人になった今、読んで、子どもの時のなんにでもワクワクしてた頃を思い出しました。読んだあとは、初心に戻ったような、新しいスタートのような、感覚になりました。素敵な作品でした。
たぶん子供の頃、学校の図書室で何とはなしに読んで以来となるけれど、今回また読んで思ったのは、多くの人がそうであるように、かつて王子様側だった自身が、今度はパイロット側の視点に立って、あの頃の王子様に再会したような気持ちになった。当然見え方も変わり、冒頭からの「〜心から話ができる人もないまま、一人で生...続きを読むきてきた。」という一文に妙に感じ入ってしまったり、何かと気まぐれで気を揉ませる花に男女愛の難儀を思ったりで、全体的には無垢で童話的な印象ながらも、今大人として読むと、ところどころに痛切な味わいがある。
人と出会うと、これまで見てきた世界がきらめき出し、幸せな時間が増える。別れは悲しいけど、星空を見て笑顔になれたり、悲しいことだらけじゃない。「いちばんたいせつなことは、目に見えない」。いくつかの目に見えないたいせつなことを、教えてくれた作品です。
これまで何度かトライするも、数ページで挫折。子どもだまし、どこがおもしろいのかわからない。読み方が悪いのか。 今回、態度をあらため、リトライ。サン=テグジュペリ、本職は郵便貨物のパイロット、『人間の土地』や『夜間飛行』の著者。緊張感あふれる日常のなかで、片手間に心遊ばせるために書いた本、そう思って(...続きを読むそして本人が描いた水彩の挿絵も愉しむつもりで)、読んでみた。すると、どの話もウィットに富んでいるではないか。とくに、5番目の星、忙しい点灯夫の話がいい。数十年来の懸案がひとつ片付いた。 トライしたのは幾種類かの訳書。今回読み通したのは、新潮文庫の河野万里子訳。人からもらった昔の50フラン札(サン=テグジュペリと王子さま、複葉の飛行機が描いてある)がページに挿んであった。
何度でも読みたい! 挿絵も美しく、寓話的で、読解というよりも味わって読み進められた。 王子様が旅の途中で出会う人々は、人間の愚かな側面を映し出していた。権威にしがみつく王様、称賛に酔う大物きどり、所有に執念を燃やす実業家、そして手段と目的の逆転を象徴する酒浸りの男。どの姿も、人間が陥りやすい愚かさを...続きを読む描いていて、滑稽ながら愛おしくも感じた。 作中に出てくるバラは、見栄っ張りで高飛車で嘘つきで、でも、王子様を愛していた。王子様はそのことを見抜くべきだったと後悔する。バラは矛盾を体現していた。矛盾を抱えたまま愛することが、生きていくうえで大切なのだと気づかされた。 キツネが王子様に「秘密」を教えてくれるシーンはとても印象深い。 「ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。いちばんたいせつなことは、目に見えない」 大人になっていく中で私たちが忘れてしまう大切なことを思い出させてくれた。心に刻む。
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