カモメに飛ぶことを教えた猫

カモメに飛ぶことを教えた猫

銀色のつばさのカモメ、ケンガーは、ハンブルクのとあるバルコニーに墜落する。そこには1匹の黒い猫がいた。名前はゾルバ。瀕死のカモメは、これから産み落とす卵をこの猫に託す。そして、3つの厳粛な誓いをゾルバに立てさせるのだった──。
2019年、劇団四季の26年ぶりの新作ファミリーミュージカルとなった本書は、〈8歳から88歳までの若者のための小説〉とうたわれる、愛と感動と勇気の世界的ベストセラー。より若い読者にも親しんでもらえるよう、このたび、小学校高学年以上で学習する漢字には新たにルビを振った。
「勇気をもって一歩ふみだすこと、全力で挑戦すること、そして、自分とは違っている者を認め、尊重し、愛することを教えてくれるゾルバとフォルトゥナータたちの物語が、これからもたくさんの方々の心に届きますように」(「訳者あとがき」より)

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カモメに飛ぶことを教えた猫 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年02月18日

    大人になる前に読みたかった一冊でした。
    猫のゾルバが母カモメとの約束を守ろうと一生懸命になる姿に泣きそうになりました。
    読んでると、人間というフィルターを挟まずに純粋に世界を見てるような感覚を味わえます。
    僕が子どもの頃にこの本に出会えてたら、人生のどこかのタイミングでこの本を思い出す日があったに違...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年07月11日

    素敵なお話でした。

    これを劇団四季が演じたら、どんな演出かなと思いながら読んだら、とても楽しかった。

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    Posted by ブクログ 2020年07月28日

    コミカルでチャーミングなこの物語には沢山の教訓が詰まっている。国境や人種、種別の壁を乗り越えて愛し合えること、交渉による解決が可能であること、全力で挑戦することの大切さ。ラストのゾルバがフォルトゥナータを見つめるシーンにホロリときた。

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    Posted by ブクログ 2021年02月16日

    猫に限らずかもしれないけど、猫と暮らしている人はよく「何々と言っているように聞こえる」ではなく、「何々と言っていた」という言い方をする。自分もいつか猫と会話できるように、いや、会話して頂ける人間になれるように精進していかないといけない。

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    Posted by ブクログ 2019年07月29日

    じわじわと言葉がしみこんでくる、いい物語だった。猫が飛べないカモメに語る言葉がいい。

    全力で信じたものだけが飛べる。ちょうどそれを伝える物語を探していた。言いたかったことを言ってくれて、じわじわとしびれた。

    海外ものだからか、どこかユーモラス。あとは人間をこきおろす。あとは、みんながどこか夢見が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年04月30日

    題名通りに、カモメの母親から卵を託された猫がカモメを育てて飛べるようにしてあげるまでのお話。
    訳者のあとがきを読んで、作者の人生からくる「異なる者どうし」が、心を通わせ共に生きていく世の中になってほしいという願いがこめられているんだなぁと思いました。

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    Posted by ブクログ 2023年01月20日

    港町に住む猫たちが、力を合わせて一羽のカモメを空を飛べるようにするまでの物語。

    海の重油にやられ、死を覚悟した一羽のカモメが、たまたま近くにいた猫に産み落とした卵を託す。その際、3つの約束を交わします。
    卵を食べないこと。雛が生まれるまで、卵の面倒をみること。ひなに飛ぶことを教えること。
    先の2つ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2022年01月22日

    児童文学ということになるのかもしれません。とてもやさしい文章で、ごく短いお話です。

    偶然にある約束をしてしまった猫が、その約束を果たすために奔走し、やがてそれが純粋な愛となり、種を超えた結びつきというものがあるんだ、ということを描いています。

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    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年06月28日

    約束したことは港の猫の誇りにかけて必ず守る。
    命からがら飛んできたカモメが最期に産んだ卵を守り、孵し、育て、飛ぶことを教えなければ。
    あくまでもカモメをカモメとして愛し、尊重する。決して猫にしようなどとはしない。
    猫たちは自分と違う者でも愛せるということを学び、カモメは手探りの中でも猫たちのサポート...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年04月19日

     元々、小学校の学芸会で小学校6年生の次男が取り組んだ劇として知った作品。月刊ふらんす誌3月号で河野万里子さんのエッセイを読み、彼女の訳であることを知り購入。積読していたが、この度、作者のルイス・セプルべダ氏が新型コロナウィルス感染のため逝去されたことを新聞記事で知り、読み始めた。
     「みんなこのと...続きを読む

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