あらすじ
砂漠に飛行機で不時着した「僕」が出会った男の子。それは、小さな小さな自分の星を後にして、いくつもの星をめぐってから七番目の星・地球にたどり着いた王子さまだった……。一度読んだら必ず宝物にしたくなる、この宝石のような物語は、刊行後七十年以上たった今も、世界中でみんなの心をつかんで離さない。最も愛らしく毅然とした王子さまを、優しい日本語でよみがえらせた、新訳。
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Posted by ブクログ
初めて読みました。6つの星で出会った人々。7番目に訪れた地球にはたくさんの人々が。「いちばんたいせつなことは、目に見えない」かなり深い物語なんですね。子供のころに読むより大人になって読んだほうが感じることが多いかも。きつねの話、薔薇の話が良かったですね。最後が胸が締め付けられるような寂しさでした。これは死ぬまでに何回も読んでみないといけない本ですね。
Posted by ブクログ
『星の王子さま』って、読むたびに世界が少しだけ明るく見えるようになる本だと思う。
143ページという短さなのに、気づいたら一瞬で読み終わってて、ページをめくる手が止まらない。シンプルなのに深くて、静かに心の奥まで染みてくる。
この物語は、恋人や友達、家族…自分の身近にいる大切な人のことを、もう一度まっすぐ見つめさせてくれる。
“当たり前が、当たり前じゃないんだよ”って、そっと教えてくれる感じがする。
どの登場人物も魅力的で、読んでいるうちに自然と心が寄り添ってしまって、気づけばみんなのことが大好きになってた。
特に最後のシーンは切ないのに、美しさがあって…胸がきゅっとなるのに、なぜか前を向ける。不思議な力を持ってると思う。
恋とか愛って、本当ならすごく複雑で難しいはずなのに、この本はそれをやさしく、でも核心をつく形で教えてくれる。
「なるほどな…」って、静かに心がうなずく瞬間が何度もあった。
きっとこれは、いつ・どんな人が読んでも、どこか必ず響く部分がある本。
人生の中で、ずっと心に残り続けるタイプの物語だと思う。
恋愛で悩んだ時にも、きっと支えてくれる。そんな大切な一冊になった。
Posted by ブクログ
「星の王子さま」は今までで2回は最初から
最後まで読んだ事がありました。
今回で3回目になるので内容は
だいたい覚えているのに、
読めば読むほどより心を強く揺れ動かす本は
この他にないと思います。
1度目は中学生か高校生の時に読みましたが、
正直何を言いたいのか分からず、
王子さまの言葉も大して心には
響きませんでした。
特に王子さまがそれぞれの星を周って話をする
描写は正直中弛みをしてるとさえ
思っていました。
「いちばんたいせつなことは、目に見えない」
というセリフもありきたりな言葉だなと
思った記憶があります。
ただ、2回目、3回目と大人になってから読むと
見え方がまるで変わってきます。
大人になると嫌でも社会に出て、
仕事での労働や出世、お金の事などで
頭がいっぱいで忙殺していき、
自分が「大切にしたい事」が何なのか
見失う瞬間が「大人」にはあると思います。
そんな中、王子さまがその星々に住む
「大人」達に対して投げかける質問が
1回目に読んだ時とは比べ物にならないくらい
深く刺さりました。
また、キツネとの出会いから最後の別れまで
ずっと胸がいっぱいになりながら
読み進めました。
次に読む時は恐らく涙無しで
読み進めていく事ができないと思いますが、
「大人」に染まりすぎた時はまたいつか
読み直したいと思います笑
Posted by ブクログ
たいせつなことは目に見えない。
言葉ではなくしてくれたことをみる。
昔一度読んだが詳細は忘れてしまっていた。大人になってから読むと深い言葉がたくさん染みる本。
この本に出てくるおとなたちのように数字にとらわれ本質が見えなくならないようにしたい。
小さな画面ばかり見るのではなくもっと窓の外をみてみようと思った。
Posted by ブクログ
初読。名作だと知っていたが、こんなにも心に響くものだとは思っていなかった。最近、友人関係で悩むことがあったので、特にキツネが話をしている場面では今だからこそ学べることがたくさんあった。もし、こらから更に大人になって、知識も出来ることも増えたとき、足元にある小さな花を見つけるように、一旦立ち止まってこの本をまた再読したい。『星の王子さま』は私にとっての宝物になりました。
Posted by ブクログ
言わずと知れた名作。
大人になって、ステージを重ねるごとに読み返すべき本である。
本当に大切なものを手放さないように。
サン・テグジュベリは文学の天才であり、多分に詩的な人間であったと思うが、別に郵便局の航空配達人としても生きた人物であったので、文章に生きる上での苦悩が実感を伴って載っている。
書評を書くにあたり、何か解説したり引用するのが蛇足でしかないと思わされた本だった。
ちなみに狐の話は特に覚えておこう。
Posted by ブクログ
星の王子さま2冊目。1冊目の時には泣かなかったけど、今回は涙が出ました。改めて王子さまの心の美しさと、彼との別れに寂しさが込み上げて大切なものが壊れそうになる瞬間をこの目で見ている気がして心が痛みました。
Posted by ブクログ
河野万里子さん訳 集英社の池澤夏樹さんの訳に比べて、文末や会話が柔らかい感じ。
私は先に池澤さんのを読み、あとから河野さん。
初心者が読みやすいのは河野さん、深く世界観にひたるなら池澤さんかなぁ。
とは言え、やはりお話大好き。どちらの訳でも好き。
Posted by ブクログ
小学生の頃1度読んでよく分からなかった思い出がある。今大学生になってもう一度読んでみて、どうして自分は大人になってしまったんだろうと感じた。「大人はいつも変だ」と王子様は言うが、子供の頃は何が本当に大切なのかを分かっていたような気がする。今はもう目に見えているものしか分からなくなってしまった。この本をもう一度読んで本当に良かったと思う。目の前にある物をひとつひとつ大切にして生きたい。星を見ればきっと王子様が笑ってる。
Posted by ブクログ
2025.5.20
いちばんたいせつなことは、目には見えない
大学院という場に身を置いているわけで、今後社会でせわしなく働く前に見直すことがある
匿名
大人にこそ読んで欲しい。
子供用のお話と思われがちですが、そんなことなかったです。
哲学的な内容で、大人にこそ読んで欲しい本でした。
大切な人との別れについて考えさせられました。
卒業シーズンの今は旬な時期かも。
Posted by ブクログ
大人だから刺さる部分がある。
だからこそ悲しさが込み上げる。圧倒的名著。
本当に大切なものは、目に見えない。
時に純粋さは悪意を露呈するけれど、すべての原動力になりえるのではないだろうか。
純粋さというものを大切にしていきたいが、無様で無知な自分とその周囲に流され、それを次第に失っていく。
本書を読むことで、少しは勇気が得られたかもしれない。勇敢で無知なあの頃を取り戻せるかもしれない。
思考を巡らせ、行動する時間を膨大に持つことが大人にとって唯一のアドバンテージだからだ。
優しい言葉づかいです
他の人の訳を読んだことがあります。この本はそれぞれのキャラクターに合った言葉づかいでした。あたたかく、切ない気持ちになりました。
訳者あとがきも良かったです。
歳を重ねてたまに読み返す。
読む度に印象感想が変わる
違う作品みたいだなってくらい
面白いね。また数年経ったら読もうかな
なんとなく手に取って読み返す
そのくらいの気持ちがいい
思いがけずってのが、楽しさ
Posted by ブクログ
子どもの頃に読まなかったから、27歳2ヶ月で初めて読んだ。自分が近頃ようやく知ったようなことがたくさん書かれていた。もっと早く読んでいたら、と思う反面、今読んだから沁みたんだと思う。
花との関係。行動を見たら、すべて愛故のものだとか。それを僕は子どもで、分かってあげられていなかった!って王子さまの言葉。
キツネとの関係。キツネがなつかせて!と再三頼んで、なついた上でお別れをする時。悲しいのが分かっていてなついたし、それでもやっぱり悲しい。でも無駄ではなかった、小麦畑を見て君を思い出せるから。
Posted by ブクログ
名作をようやく読んだ。
王子さまの子どもだからこその視点、素直さ、鋭さにはっとさせられた。
「いちばんたいせつことは目には見えない」
普通なようで、意識はできていなかったこと。
自分はどんなことが大切なのか、改めて考えたいと思う。
王子さまとバラの関係性が素敵。
挿絵が美しかった。
Posted by ブクログ
世界は広い、大人になったら視野が狭くなる、自分にとって大切なものは大切にしていたいと思った
子供心を持って生きていたい
こころが窮屈になった時に読みたい本
いろいろ経験していいんだよーって思った
Posted by ブクログ
子供の頃には楽しい寓話として読んだ本作だが、大人になってあらためて読むと実に思索に富んでおり、星の王子様と交わす言葉の背景にはどこか悲しみが潜んでいる。身勝手でプライドが高いながらも、大切な花になぞらえた男女のやり取りに、王様や大物気取り、実業家といった俗物に対する視線。そして本当に大切なことは数ではなく、そして目に見えないものである。とてもシンプルながら胸を打つ言葉であるのだが、個人的にはこの言葉以上に「なつかせたもの、絆を結んだものには永遠に責任を持つ」という言葉が忘れられない。それこそが人と人の営みを端的に表した言葉であり、紐帯であり、連帯なのだろう。
Posted by ブクログ
実家の本棚にあったのを久しぶりに読んだ。
最初は学生の頃に出会った本だが、その頃はなんだか意味がよくわからなかった。
数年経って、様々な社会経験を通して、久しぶりに読んでみると、沁みる、、、。
私もつまらない大人なんだなと思い知らされる。今からでも本当に大事なものに目を向け、少年と会話することはできるだろうか。
【以下、読みながら思ったこと。】
・大人の想像力の欠如を指している。
数字や肩書きで判断をしてしまう。
→こんなのつまらないことだよね。
大人の世界では、数字や肩書きで判断するのが楽なんだろう。相手の中身まで知るのには時間が要るから。
とにかく大人は忙しい、忙しいってばかりだからね、、、自分もそうだろうな。
・物事の優先順位の付け方
先延ばしにして良いものもある。
・本当に大事なことと、そうでないことをごちゃ混ぜにしている。
→本当に大事なことは私にとっては【家族との時間】
そうでないことは、仕事。
食べていくために必要だけど、本当に大事なものではない。
・狐のはなし
①やっぱり完璧な世界ってないんだな
②ことばは誤解のもとだから
③いちばん大切なことは目に見えない
=その人のために費やした時間
・118ページ
人間って…特急列車に乗っているのに、なにをさがしているのかもうわからないんだね。
だからせかせか動いたり、同じところをぐるぐるまわったり、、、
→こんなに色んなものを持っていても、「足りない、足りない」と言って、集めたがる。
・あとがきを読むと一層本の内容に具体性が出る。
Posted by ブクログ
2025/10/19再読終了
大人の時間の使い方を振り返ってと子どもの頃の時間の感覚を思い出す
美女と野獣のバラモチーフが好きだと思ってたけど、星の王子さまに出てくるガラスのおおいとバラがかなり印象に残ってたらしい
Posted by ブクログ
訳者あとがきによると聖書の次に読まれているとのこと。レビューを書く前に本棚登録をしようと『星の王子さま』と検索にかけると、かなりの出版社がこの翻訳を出版していることを知る。新潮文庫(河野万理子訳)で読んだのだけど、他のはちょっと訳の感じが違うのだろうか?と気になった。
やっぱり多くの人が言うように「いちばんたいせつなことは、目に見えない」というフレーズが刺さっているようで、他にも名言が色々あるのが素晴らしいと思った。個人的に刺さった箇所を挙げるとキツネとの会話/すてきだってことは役にたっているってことだ/砂漠が美しいのは、どこかに井戸をひとつかくしているからだね、など。
Posted by ブクログ
死んだ人が星になるっていう表現がここからきているんだと思った
ラストページでボロ泣き
子どものころ描いた絵が理解されなかったのはとても共感が持てました
Posted by ブクログ
いつだったか一度読んだことがあったのだが、
機会があったので改めて読んでみた。
個人的には、不思議な話だなぁと
そのまま受け取る部分が多くて、
あまり裏を読むような読み方をせずに進んだ。
ただただファンタジー作品として面白いし、
そうして読んでみたとしても
深い部分で作者が最も伝えたいことが
目に見えずとも伝わってくる気がする。
もう大人なので裏を描いて読んでみるか!!
とも思ったけれど、そうなると途中途中で
汲み取るのが難しい部分も多々あって、
どこの部分で裏を読めば良いのか考えるのが
結構大変だなぁと(他人事のように笑)感じた!
果たして、私は帽子だと答えるだろうか?