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  • 若草物語(新潮文庫)
    4.2
    マーチ家の四姉妹、メグ、ジョー、ベス、エイミーに、出征した父から手紙が届いた。勇気をもっておのれの内なる敵と戦い、美しい心を持ちなさい――。厳しくも優しい母親に見守られ、喧嘩と失敗を繰り返しながら成長していく姉妹。父危篤の報が届くと、父のもとに向かう切符代を用立てるため、次女ジョーは自慢の長い髪を切って売るのだが……。すべての女性を励まし続け、永遠に瑞々しい名作。
  • 町の悪魔を捕まえろ
    4.2
    先の事件で心に傷を負ったフォーチュン。それでもシンフルは平常どおり──なのに、またもや事件が起こった。今度は町の中年女性が、ネット上でロマンス詐欺に遭ったのだ。こんな卑劣な犯罪は許せない! 犯人はたぶん町の住民とふんだフォーチュンとスーパーおば(あ)さまふたりは、義憤にかられて立ちあがる。さらに、町一番の善人に予想だにしない悲惨な出来事が起こった。保安官助手のカーターは激怒中、三人は慎重に探りはじめる……はずだったのだけれど。シンフルのパワフルトリオが懲りずに大暴れ、好評〈ワニ町〉シリーズ、待望第8弾!/解説=大津波悦子
  • ミカエルの鼓動
    4.2
    1巻1,001円 (税込)
    ぶつかり合う二人の医師の志。命を救えるのはどちらの正義か 大学病院で、手術支援ロボット「ミカエル」を推進する心臓外科医・西條。そこへ、ドイツ帰りの天才医師・真木が現れ、西條の目の前で「ミカエル」を用いない手術を、とてつもない速さで完遂する。 あるとき、難病の少年の治療方針をめぐって、二人は対立。 「ミカエル」を用いた最先端医療か、従来の術式による開胸手術か。 そんな中、西條を慕っていた若手医師が、自らの命を絶った。 大学病院の暗部を暴こうとする記者が、「ミカエルは人を救う天使じゃない。偽物だ」と西條に迫る。 二人の医師の「志」がぶつかり合い、大学病院の闇が浮かび上がる。 命を救うための、正義とは――。 気鋭の著者が、医療の在り方、命の意味を問う感動巨編。 ------------ 単行本 2021年10月 文藝春秋刊 文庫版 2024年10月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • シェア~諍い女たちの館~
    4.2
    時はコロナ禍。40歳にして無職、未婚の鹿島穂香は、行き詰まる事態を打開しようと、相続した築73年の家をシェアハウスにする。しかしリフォームで借金を負った上、床下からとんでもないものを見つける。さらに、匿名掲示板「キラキラネームさん集まれ!」の常連で、奇妙なわけありアラフォー女たちがこぞって入居。皆で始めたマスク作りは持続化給付金詐欺に変わり、相互不信は諍いへと発展。さらには次々と怪死事件が起こり――。
  • 不機嫌な青春
    4.2
    切なくてまぶしい、残酷でもどかしい、思春期(あのころ)のすべてが詰まった胸疼く青春×SF短編集。 アニメ化もされた大人気スポーツ小説『2.43 清陰高校男子バレー部』著者、デビュー20周年記念作! 病院から飛んできた青い風船に結ばれていた手紙によって、思いがけず始まった文通。そこから芽生える、淡い恋と切ない嘘の行方。「零れたブルースプリング」 全ての感覚を周囲に拡散してしまう特殊能力を持ったヒツギ。彼がボランティアとして連れてこられたのは、生まれつき、痛みや温度を感じられないイオリの屋敷だった。「ヒツギとイオリ」 誰かに「ウザい」と思われると、その場から強制的にテレポートしてしまう。中学2年生のナオは、望まない超能力に苦しんでいた。「flick out」 妻を失い、心を閉ざして生きる宮内の前に突然現れたソバージュヘアの不良少女。彼女は亡き妻の名を名乗る。「ハスキーボイスでまた呼んで」 上記4編収録。
  • 天国の囚人
    4.2
    1957年、バルセロナ。父の書店で働く青年ダニエルは、結婚間近の親友フェルミンの様子がおかしい事に気づく。彼宛に不可解なメッセージを残す謎の男の来店もあり、友人を問い詰めると、フェルミンは自らの過去を語り始めた…。彼は1939年、フランコ政権の動乱時に監獄に収容された。そこで出会った作家マルティンはフェルミンに脱獄をすすめ、計画を立てる。戸惑うフェルミンにマルティンが出した、その手助けの条件とは……? 『風の影』『天使のゲーム』につづく、世界的ベストセラー「忘れられた本の墓場」シリーズ第3弾!
  • 灯台へ(新潮文庫)
    4.2
    「いいですとも。あした、晴れるようならね」スコットランドの小島の別荘で、哲学者ラムジー氏の妻は末息子に約束した。少年はあの夢の塔に行けると胸を躍らせる。そして十年の時が過ぎ、第一次大戦を経て一家は母と子二人を失い、再び別荘に集うのだった――。二日間のできごとを綴ることによって愛の力を描き出し、文学史を永遠に塗り替え、女性作家の地歩をも確立したイギリス文学の傑作。(解説・津村記久子)
  • 弟、去りし日に
    4.2
    弟の訃報が届いたのは朝食後すぐのことだった。車で何度も轢かれて殺されたのだという。保安官のヴィクターは、弟とは憎しみ合った末に疎遠になり、12年近く会っておらず、悲しみは湧かなかった。だが唯一の肉親となった弟の10歳の娘から、真相を調べてほしいと頼まれる。ヴィクターは捜査中の少女殺人事件に取り組みながら、弟の死の謎へも踏み込んでいくが……。まっすぐで聡明な姪との交流と真実を追う旅路が、孤独な日常を送るヴィクターの灰色の人生を、切なくも鮮やかに彩っていく。実力派作家が贈る、一人の男の再生を描くミステリ。/解説=三橋曉
  • 星を掬う
    4.2
    手に掬い取れるものが、星のようにうつくしく輝きを放つものであればいい。 そのひとつに、わたしとの記憶もあったら、嬉しいな。 千鶴が夫から逃げるために向かった「さざめきハイツ」には、かつて自分を捨てた母・聖子がいた。他の同居人は、家事を完璧に担う彩子と、聖子を理想の「母」と呼び慕う恵真。 「普通」の家族関係を築けなかった者たちの奇妙な共同生活は、途中、うまくいきかけたものの、聖子の病で終わりを告げ――。 すれ違う母と娘の感動長篇。 〈解説〉夏目浩光
  • あきらめません!
    4.2
    結婚して三十数年。共働きかつワンオペ育児を卒業し、節約を重ねて住宅ローンも返済完了。定年退職を迎えた霧島郁子がやっと手に入れた夢のセカンドライフは、夫の田舎へ移住したことをきっかけに音を立てて崩れていく。閉鎖的な地域社会、染み付いた男尊女卑――時代遅れな現実を前に打ちのめされる郁子だったが、ある日出会った銀髪の女性議員・市川ミサオの強烈な後押しで、なぜか市議会議員に立候補することに……!? この土地で生まれ育った落合由香も巻き込み、ミサオ(80代)、郁子(60代)、由香(30代)は世代をこえて「私たち」を取り巻く問題に立ち向かう!
  • たそがれ大食堂
    4.2
    伝統あるマルヨシ百貨店に勤める美由起は、最上階にある大食堂のマネージャーに就任した。しかし、長年愛されていた大食堂は時代の変化とともに廃れ、存続の危機に直面していた。状況を改善するため社長が都会から連れてきたシェフの智子は、大食堂の昔ながらの味を否定し、現代風に変えようと試みる。美由起たち従業員はそんな智子に反発しながらも、思い出の詰まった大食堂が再び輝きを取り戻せるよう、少しずつ改革をはじめて――。美味しい料理と懸命な奮闘に勇気をもらえる、お仕事グルメ小説!
  • ガチョウの本
    4.2
    13歳のアニエスは作家として華々しくデビュー。本当の作者は親友のファビエンヌ。2人の小説を書くという「遊び」は周囲を巻き込み思わぬ方向に。2023年度ペン/フォークナー賞受賞。
  • 翼 cry for the moon
    4.2
    父の自殺、学校での苛め、母には徹底的に拒まれて…。幼い頃に受けた仕打ちで凍りついた篠崎真冬は心に深い傷を抱えて生きてきた。その愛に閉ざされた心を解き放つのは、ニューヨーク。恋人、ラリーの幼い息子ティムも、実の母親から虐待を受けて育った子供だった。自分の居場所を求めて模索し幸せを掴みかけたその時、真冬にさらなる過酷な運命が襲いかかる。そして舞台は広大なアリゾナの地へ。傷ついた真冬は再び羽ばたくことができるのか? 一人の女性の魂の再生と自由を描く感動長編。
  • サリー・ダイヤモンドの数奇な人生
    4.2
    アンソニー・ホロヴィッツ絶賛! 「圧倒的なキャラクターが誕生した」 引きこもりで“変わり者”のサリー。 父亡き後、外の世界で教えられたのは社交辞令と、恐ろしい出生の秘密―― 世界29カ国で刊行! 予測不能ミステリー 町外れで父と孤立して暮らす“変わり者”サリーは6歳までの記憶がない。 ある日父が病気で亡くなり、言いつけどおりに家の裏の焼却炉で遺体を焼いたところ、警察が駆けつけ大騒ぎになってしまう(何かまずかったようだ)。 マスコミが殺到するなか、赤い帽子を被って葬儀を終えたサリーは父が遺した手紙を開く。 そこには人とかかわるようにという願いとともに、ある凄惨な事件の記録が記されていた――。 『パブリッシャーズ・ウィークリー』誌が選ぶベストミステリー&スリラー2023! 米Amazonベストブック2023(ミステリー、スリラー&サスペンス部門)トップ20選出! 本国アイルランドで9週連続1位! 「サリーが真相を探るにつれ、衝撃と感動がもたらされる。そして胸が張り裂けるのに、底なしに笑える」 ハーラン・コーベン(作家)
  • 極夜の灰
    4.2
    1967年末。精神科医のジャックはワシントンDCの陸軍病院で、顔と両手を包帯で覆われた男と向かいあっていた。旧知のCIA幹部から、北極圏にある陸軍の極秘基地で発生した火災の調査を依頼されたのだ。発電室で出火し、2名が死亡。重度の火傷を負って昏睡から目覚めたコナーは、唯一の生き残りで、何が起きたのか思いだせないという。同じ火災現場で発見された遺体は、一方はかろうじて人間の形を残していたが、もう一方は灰と骨と歯の塊だった。なぜ遺体の状態にこのような差が出たのか? 幾多の謎と陰謀が渦巻く衝撃のミステリ長編!/解説=村上貴史
  • タラント
    4.2
    学生時代はボランティアサークルに所属し、国内外で活動しながら、ある出来事で心に深傷を負い、無気力な中年になったみのり。不登校の甥とともに、戦争で片足を失った祖父の秘密や、祖父と繋がるパラ陸上選手を追ううちに、みのりの心は予想外の道へと走りはじめる。あきらめた人生に使命〈タラント〉が宿る、慟哭の長篇小説。 解説・奈倉有里
  • 夜行秘密
    4.2
    脚本家を夢見て劇団に所属する岩崎凜と、居場所を失った高校生・松田英治。映像作家のトップランナーである宮部あきらと、その熱狂的なファンの富永早苗。そしてSNSから突如ブレイクしたバンド・ブルーガールと、彼らが引き金となる「ある事件」。別々の道を歩んでいたはずの人生が交差するとき、数奇な運命が動き出す――。迷い、悩み、嫉妬し、決断をしては傷つき合う、激情なる恋と世界に隠された理不尽を描いた群像劇。『明け方の若者たち』で鮮烈な小説家デビューを飾った著者の第二作。川谷絵音との文庫版対談を収録。《解説・柴 那典》
  • 天使の跳躍
    4.2
    1巻2,000円 (税込)
    「神に愛された天才」vs「人に愛された中年の星」 知られざる将棋のタイトル戦を舞台に繰り広げられる、感動の人間ドラマ。 恋愛小説の金字塔を立てた著者が開いた、新境地。 40歳までタイトルを獲れなかった棋士は、引退まで無冠に終わる――。 それが才能と加齢による限界がもたらす、将棋界の残酷な歴史。 田中一義は46歳。かつて5度もタイトル挑戦に敗れ、 あと一歩で栄冠に届かなかった「悲運の棋士」。 それでも諦めずにきた彼に奇跡が微笑み、 念願のタイトル挑戦権を手に入れた。 だが迎え撃つ相手は「令和の王」――源大河八冠。 まだ一度もタイトル戦で敗れたことのない、全盛期の若き天才。 それは誰もが絶望する、中年棋士のラストチャンスだった。 家族と戦友、元天才の弟子との絆、初恋と、青春の残光…… これまでの人生のすべてを星のごとく燃焼させる一義は、 神の子に届くのか。 熾烈な才能の世界と家族愛をみごとに描いた傑作。
  • その朝は、あっさりと
    4.2
    1巻1,870円 (税込)
    元中学教師の恭輔は10年前から認知症に、ここ4年は在宅介護を受ける身だ。96歳で亡くなる3週間前、家族と介護士、看護師はどのようにかかわる? 誰もが迎える最期に何が必要? 恭輔が愛した小林一茶の句にある庶民のリズムと見捨てない温かさに包まれた、老衰介護看取り小説。
  • 鹿鳴館の花は散らず
    4.2
    1巻1,799円 (税込)
    明治初期、近代国家としてスタートしたばかりで、東洋の小国に過ぎなかった日本にとって、国際的地位の向上は急務だった。公家の娘として生まれた榮子(ながこ)は、岩倉具視の長男に嫁ぐものの、若くして死別。最後の佐賀藩主で侯爵、外交官だった鍋島直大と再婚し、その美貌と気品で「鹿鳴館の花」と讃えられるほど、外交面で活躍する。しかし、鹿鳴館外交は条約改正に至らず、榮子は自分の役目を模索し――。
  • 野生の風
    4.2
    色に魅せられた染織家・多岐川飛鳥、野生動物のいのちを撮るカメラマン・藤代一馬。ふたりが出会ったのは、ベルリンの壁崩壊の夜。運命的な恋の予感はそのまま、アフリカでの再会へと結びつく。サバンナの大地で燃え上がる愛、官能の炎。しかし、飛鳥の友人で藤代の写真集に携わっている出版者勤務の祥子も一馬に恋をしていて……。想い合っていてもどうにもならないこともある――運命の出会いから慟哭のラストまで胸を揺さぶるストーリー。恋愛小説の名手、村山由佳の初期作品が待望の電子化!
  • はじまりの谷
    4.2
    昭和初期の上州の農村を舞台に、現代では失われてしまった、美しい風景、自然への畏怖、家族や近隣の人々のぬくもりなどを瑞々しい筆致で描く。 少年はまっさらの心で、いくつかの出来事を通して成長する。そして、死の淵から還ってなお反骨の精神を失わない老人との絆を通して、自らの生涯を切り開いていく「思考の礎」ともいうべき精神性を養ってゆく。 つかみ取れ! じぶん。 【推薦文】 「映像化の成功を確信させる名作。人間が自然が泣けるほど美しい」(田渕久美子/脚本家・作家) 【内容】 ウサギ罠 春の雪 はじまりの谷 夏の終わり 残光 白い谷 入学の朝 【著者】 丸橋 賢(まるはし・けん) 1944年、群馬県生まれ。東北大学歯学部卒業。同学部助手を経て、1974年、丸橋歯科クリニック開業。1981年、「良い歯の会」活動開始。2004年、群馬県高崎市に「丸橋全人歯科」を開設。現在、丸橋全人歯科理事長。アメリカ歯内療法学会、日本歯内療法学会を中心に、日本全身咬合学会、日本口腔インプラント学会等で活動したが、現在は退会し、全人歯科医学に全力を投入している。主な著書に『観察力──確信を育てる』(NTT出版)、『全人的治癒への道』『心とからだが変わる〈全人歯科〉革命』(ともに春秋社)、『新しい歯周病の治し方』『歯 良い治療悪い治療の見分け方』(ともに農山漁村文化協会)、『歯を疑え! 医療の常識を変える全人歯科医学の力』(幻冬舎)『退化する若者たち』『心と体の不調は「歯」が原因だった!』(ともにPHP新書)などがある。

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  • 光の粒が舞いあがる
    4.2
    だれかと出会うこと。あこがれること。勇気をもって向き合うこと。そうしてひとは、強くなる。 【あらすじ】中学1年生の心愛(ここあ)は母親と二人暮らし。仕事が忙しい母親を助けるため、部活動を諦め家事の手伝いに奮闘する日々を送っていた。そんな心愛のささやかな楽しみは、駅前のボクシングジムで練習に励む少女を眺めること。踊るように、舞うようにサンドバッグを叩くその姿は、見ているだけで胸のモヤモヤが吹き飛び、前向きな気持ちになれるのだった。しかしある日、見つめていることが少女に気づかれてしまい……。ボクシングを通じて紡がれていく絆。絆を通じて解かれていく迷いと悩み。迷いと悩みを通じてたどり着いた、「自分がするべきこと」とは? 【もくじ】●Chapter1:透明な壁の向こうがわ ●Chapter2:新世界 ●Chapter3:世界の終わり ●Chapter4:氷の女王 ●Chapter5:光の粒が舞いあがる
  • 修羅の国の子供たち
    4.2
    1巻2,200円 (税込)
    「ヤクザの子どもである過去は消せない。ならば、ヤクザそのものを潰せばいい」――正範と寅。ヤクザである父を持つ二人の少年は、過酷すぎる十代を過ごし、それぞれにヤクザへの復讐を誓う。正範は猛勉強の末、検察官になり、暴力団取り締まりの最前線へ。そして寅は・・・・・・。二人の少年がたどり着いた結末とは!? 現役弁護士作家が描くヤクザ小説の新境地。
  • 怪談狩り まだらの坂
    4.2
    警察官が遭遇した奇妙すぎる夜の交通事故を描く「物損事故」、四国の山奥の寒村を訪れた青年2人に襲いかかる怪異が不気味な「靴」、夏の日に突然町に蔓延した異臭の正体に震撼する表題作など。
  • 爆弾【電子限定特典付き】
    4.2
    ★★★祝・W1位!!★★★ 日本最大級のミステリランキング、『このミステリーがすごい! 2023年版』(宝島社)、『ミステリが読みたい! 2023年版』(ハヤカワミステリマガジン2023年1月号)国内篇で驚異の2冠!! これを読まねば、“旬”のミステリーは語れない! ◎第167回直木賞候補作◎ ◎各書評で大絶賛!!◎ ☆☆☆ 東京中に爆弾。怪物級ミステリ-! 自称・スズキタゴサク。 取調室に捕らわれた冴えない男が、 突如「十時に爆発があります」と予言した。 直後、秋葉原の廃ビルが爆発。 爆破は三度、続くと言う。 ただの“霊感”だと嘯くタゴサクに、 警視庁特殊犯係の類家は情報を引き出すべく知能戦を挑む。 炎上する東京。拡散する悪意を前に、正義は守れるか。 【業界、震撼!】 著者の集大成とも言うべき衝撃の爆弾サスペンスにしてミステリの爆弾。取扱注意。 ーー大森望(書評家) この作家は自身の最高傑作をどこまで更新してゆくのだろうか。 ーー千街晶之(書評家) 登場人物の個々の物語であると同時に、正体の見えない集団というもののありようを描いた力作だ。 ーー瀧井朝世(ライター) この作品を読むことで自分の悪意の総量がわかってしまう。 ーー櫻井美怜(成田本店みなと高台店) 爆風に備えよ。呉勝浩が正義を吹き飛ばす。 ーー本間悠(うなぎBOOKS) 自分はどちらの「誰か」になるのだろう。 ーー山田麻紀子(書泉ブックタワー) ※電子版には特典として、『法廷占拠 爆弾2』の「試し読み増量版」を収録しています。
  • 不滅
    4.2
    パリ。プールサイドに寝そべっていた「私=作者」は、見知らぬ中年女性の、軽やかにひるがえる手の仕草を見て、異様なほど感動し、彼女をアニェスと名づけた…。こうして生まれた「女」の、悲哀とノスタルジアに充ちた人生が、時空を超えて、文豪ゲーテと恋人の「不滅」を巡る愛の闘いの物語と響きあう。詩・小説論、文明批判、哲学的省察、伝記的記述など異質のテクストが混交する中を、現実と虚構、過去と現在、個人の運命と歴史が交錯し、軽やかに駆け抜けていくポリフォニック(多声的)な、壮大な愛の変奏曲。
  • 朔が満ちる
    4.2
    1巻880円 (税込)
    サバイブ、したのか? 俺ら。家族という〈戦場〉から。史也の中で鮮烈に残る映像は、父を殺そうと振り上げた斧だ──。痛みを伴う読書体験の先に、かけがえのない希望を見せてくれる、直木賞作家の真骨頂!《解説・早見和真》
  • 雨あがり お江戸縁切り帖
    4.2
    1~5巻572~693円 (税込)
    明暦の大火が江戸を焼いて、一年が経った。人々の生活は未だ落ち着かないままだ。糸はひとり長屋で暮らしていたが、縁切りの手紙を代書する依頼を勢いに負けて引き受けてしまう。浮気亭主との別れ、悪友との絶縁、愛し憧れた役者との別離、親子の決別……「縁切り屋」として立ち会った様々な別れがもたらすのは不思議と涙だけではなかった。あたたかな別れを描いた時代連作短編シリーズ第一弾!
  • ブルーマリッジ
    4.2
    1巻1,760円 (税込)
    3歳年上の彼女へのプロポーズ。人事部の若手社員として関わったハラスメント疑惑。何の変哲もなかった雨宮守の人生は、26歳で大きく動き出す。恋も仕事も理想は幻想へと変わり、目の前の現実と向き合い始める20代後半――過去からも未来からも逃れることのできない世の中で、光を求めて彷徨う者たちの物語。
  • 悲しみよ こんにちは(新潮文庫)
    4.2
    セシルはもうすぐ18歳。プレイボーイ肌の父レイモン、その恋人エルザと、南仏の海辺の別荘でヴァカンスを過ごすことになる。そこで大学生のシリルとの恋も芽生えるが、父のもうひとりのガールフレンドであるアンヌが合流。父が彼女との再婚に走りはじめたことを察知したセシルは、葛藤の末にある計画を思い立つ……。20世紀仏文学界が生んだ少女小説の聖典、半世紀を経て新訳成る。(解説・小池真理子)
  • 首木の民
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    大学の客員教授、久和が窃盗と公務執行妨害の容疑で逮捕された。運転する車の中から、血の付いた他人の財布が発見されたのだ。久和は内閣府が設置する経済財政諮問会議に参加したこともある経済政策通だが、警視庁志村署の佐久間に対し「公務員を信用していない」と言い、取調べは進まなかった。一方、財布の持ち主を捜していた志村署の中田は、フリーライターの菊池に行き着く。菊池は交通事故を探っていたが、その事故には財務省のある人物が絡んでいた。
  • グッド・バッド・ガール
    4.2
    ロンドンのケアホームで暮らす80歳のエディス。ここにエディスを押し込んだ娘クリオとは、当然ながらうまくいっていないものの、介護スタッフで18歳のペイシェンスとは、世代はちがえど友情を築いている。そして、ペイシェンスも、一緒に暮らしていた母親と喧嘩して家出してきた身であった。そんなある日、エディスがホームから失踪。時を同じくして施設の所長の奇妙な死体が発見されて……。冒頭から企みが始まる、母と娘をめぐる傑作サスペンス! 『彼と彼女の衝撃の瞬間』『彼は彼女の顔が見えない』のどんでん返しの女王が見せる新境地!/解説=古山裕樹
  • テスカトリポカ
    4.2
    1巻1,188円 (税込)
    心臓を鷲掴みにされ、魂ごと持っていかれる究極のクライムノベル! メキシコで麻薬密売組織の抗争があり、組織を牛耳るカサソラ四兄弟のうち三人は殺された。生き残った三男のバルミロは、追手から逃れて海を渡りインドネシアのジャカルタに潜伏、その地の裏社会で麻薬により身を持ち崩した日本人医師・末永と出会う。バルミロと末永は日本に渡り、川崎でならず者たちを集めて「心臓密売」ビジネスを立ち上げる。一方、麻薬組織から逃れて日本にやってきたメキシコ人の母と日本人の父の間に生まれた少年コシモは公的な教育をほとんど受けないまま育ち、重大事件を起こして少年院へと送られる。やがて、アステカの神々に導かれるように、バルミロとコシモは邂逅する。
  • 俺ではない炎上
    4.2
    外回り中の営業部長・山縣泰介が帰社すると、社内の様子が変だった。どうやら泰介が「女子大生殺害犯」であるとされて、すでに実名、写真付きでネットに素性が晒され、炎上しているらしい。まったくの濡れ衣だが、Twitterで犯行を自慢するアカウントは実に巧妙で、見れば見るほど泰介のものとしか思えず、誰一人として無実を信じてくれない。会社も、友人も、家族でさえも……。ほんの数時間にして日本中の人間が敵になり、誰も彼もに追いかけられる中、泰介は必死の逃亡を続ける。
  • 日本蒙昧前史 第二部
    4.2
    日本の戦後史をいろどった様々な事件に立ち会った人々の視点を 自由自在に乗り換えていく語りが高く評価され、 第56回谷崎潤一郎賞に輝いた『日本蒙昧前史』から4年。 パンダ来日、人気俳優同士の不可解な結婚、 中東危機によるオイルショック……語りのスタイルはそのままに、 著者の筆先は新たな事象にもぐりこんで「あの時代」を描き出していく。 著者みずから「ライフワーク」と公言する、 疾走感あふれる叙事的長篇、待望の第二弾。
  • 大連合
    4.2
    新潟成南高校野球部員を乗せたバスが高速道路で横転。エース里田は軽傷で済んだが、部員の半数が重傷を負った。 一方、強豪・鳥屋野高校野球部では監督のパワハラが発覚。部員が激減し廃部の危機に。 キャプテンの尾沢は、中学でバッテリーを組んでいた里田に、両校で「連合チーム」を結成し、夏の県予選を勝ち抜いて甲子園を目指そうと持ちかける…… 窮地に立つ2校の野球部が、ひとつになって夢の舞台を目指す姿を描いた胸熱の野球小説、待望の文庫化!
  • プロット・アゲンスト・アメリカ
    4.2
    切手集めに情熱を注ぐフィリップ少年は7歳。営業マンの父と快活な母、絵が上手な兄サンディとニュージャージーのユダヤ人地区で暮らしていた。1940年、そんな平穏な生活を揺るがす大事件が起こる。ヒトラーの友人であり反ユダヤ人主義のリンドバーグが、ローズヴェルトを破ってアメリカ大統領に当選したのだ。――じわじわと差別が広がり、人権が蝕まれていく混乱と恐怖、ありえたかもしれないファシズム擡頭をひとりの少年の目から描いた、フィリップ・ロス最高傑作とも評される歴史改変小説!
  • ジゼル
    4.2
    嫉妬と愛憎渦巻くバレエ・ミステリー! 東京グランド・バレエ団の創立15周年記念公演の演目が「ジゼル」に決定し、如月花音は準主役のミルタに抜擢される。このバレエ団では15年前、ジゼル役のプリマ・姫宮真由美が代役の紅林嶺衣奈を襲った末に死亡する事件が起き、「ジゼル」はタブーとなっていた。 そんな矢先、目撃された真由美の亡霊。公演の準備を進める中、配役の変更で団員の間には不協和音が生じ、不可解な事件が相次いで……。 これはすべて真由美の“呪い”なのか? 「ジゼル」の封印を解いた時、悲劇的な死を遂げたプリマの想いが甦る――!! 嫉妬と愛憎渦巻く、小説版『ブラック・スワン』がここに誕生。 華麗なるバレエ・ミステリー開幕! ※この作品は単行本版『ジゼル』として配信されていた作品の文庫本版です。
  • 笑うマトリョーシカ
    4.2
    若き総理候補が誰かの操り人形だったら? 人の心の闇に迫るミステリー 【TBS 系列 金曜ドラマ 放送! 2024年夏スタート】 47歳で若き官房長官となり、総理への階段を駆け上がる男は、周囲を魅了する輝きを放っていた。 「彼が誰かの操り人形だったら?」 そう感じた女性記者が、背景を探ると、関係者の不審死、同級生の秘書や家族らの怪しい関係性が浮上し――。代議士を操ろうとする人物は誰なのか?  ⇒TBS系列 金曜ドラマ 2024年夏スタート「笑うマトリョーシカ」 主演:水川あさみ / 玉山鉄二 櫻井翔
  • アンエンド 確定死刑囚捜査班
    4.2
    警視庁で発足した「確定死刑囚捜査班」の任務は、死刑が確定した事件の再捜査。集められたのは、定年間近の刑事・小津、唯一志願した大手企業の令嬢・碓氷、ネットで副業していた元サイバー犯罪捜査課の西、先輩を病院送りにした元SATの狂犬こと横田、暴力団幹部と恋人関係にあったと噂される柏木の5人。シリーズ累計40万部突破『博多豚骨ラーメンズ』の著者が描く、曲者たちが奮闘する警察小説。
  • 行人(新潮文庫)
    4.2
    学問だけを生きがいとしている一郎は、妻に理解されないばかりでなく、両親や親族からも敬遠されている。孤独に苦しみながらも、我を棄てることができない彼は、妻を愛しながらも、妻を信じることができず、弟・二郎に対する妻の愛情を疑い、弟に自分の妻とひと晩よそで泊まってくれとまで頼む……。「他の心」をつかめなくなった人間の寂寞とした姿を追究して『こころ』につながる作品。(解説・大野淳一)
  • 虞美人草(新潮文庫)
    4.2
    大学卒業のとき恩賜の銀時計を貰ったほどの秀才小野。彼の心は、傲慢で虚栄心の強い美しい女性藤尾と、古風でもの静かな恩師の娘小夜子との間で激しく揺れ動く。彼は、貧しさからぬけ出すために、いったんは小夜子との縁談を断わるが……。やがて、小野の抱いた打算は、藤尾を悲劇に導く。東京帝大講師をやめて朝日新聞に入社し、職業的作家になる道を選んだ夏目漱石の最初の作品。(解説・柄谷行人)
  • それから(新潮文庫)
    4.2
    長井代助は三十にもなって定職も持たず、父からの援助で毎日をぶらぶらと暮している。実生活に根を持たない思索家の代助は、かつて愛しながらも義侠心から友人平岡に譲った平岡の妻三千代との再会により、妙な運命に巻き込まれていく……。破局を予想しながらもそれにむかわなければいられない愛を通して明治知識人の悲劇を描く、『三四郎』に続く三部作の第二作。(解説・柄谷行人)
  • ジンが願いをかなえてくれない
    4.2
    1巻1,870円 (税込)
    初香は契約すれば3つの願いをかなえてくれるというランプの魔人“ジン”と出会い、高校一の美少女・マリカと入れ替わりたいと願うが(「ジンが願いをかなえてくれない」) 四十三歳の誕生日を実家の部屋で中学からの仲間と過ごしたケンゾー。罰ゲームで「渋谷駅前で目隠しフリーハグ」をすることになったケンゾーは(「子供部屋おじさんはハグがしたい) スポットライトが当たらなくても、私たちの人生だって唯一無二!
  • さよならごはんを今夜も君と
    4.2
    1~2巻627~752円 (税込)
    学生はワンコインで食べられる夜食専門店。痩せて可愛くなりたい若葉、何を食べてもおいしくない学年トップの小春、オーガニック料理だけで育った凌真......。悲しみや寂しさを少しずつ消化できるように、店主の朝日さんは愛情を込めた一皿をつくる。孤独な心に力が満ちて、止まっていた時間が動き出す。世界一優しいお夜食で再生していく感動作。
  • 火山と断層から見えた神社のはじまり
    4.2
    神道のはじまりより遥かに古い、大規模神社の真の起源を知りたい。元新聞記者の著者は鎮座地の〝大地の履歴〟に着目。たとえば光り輝き、役立つ道具ともなる鉱石の産出。たとえば湧き出る清水、温泉。そして巨岩。火山帯ゆえに表情豊かな列島に暮らした旧石器人・縄文人がそれらの神秘に出会って何を感じたか。聖地と二大構造線の関係は? 現地調査と考古学、神話を網羅した史料探求による綿密な考察は地歴ファン必読。「目からうろこだった」と読者から絶賛された『聖地の条件』を改題して文庫化。 ※本作品は2021年8月に小社より刊行された単行本『聖地の条件 神社のはじまりと日本列島10万年史』を文庫化に際し、加筆修正を行い改題したものです。
  • 底惚れ
    4.2
    2022年、柴田錬三郎賞と、中央公論文芸賞をW受賞! 伊集院静氏は「この作品の価値は冒頭の数行にある。五両と小作農という仕事は江戸期の経済に通じる作家の視点がある。…事件、物語があり、さらに色気がある。これほどの作品を柴田錬三郎賞に迎えられたのは、選考委員として喜びである」とまで評価。 大沢在昌氏は「一読、参りましたといいたくなった」、村山由佳氏「文章は、その人の歌う旋律でありリズムであり呼吸である」、林真理子氏「もはや完成形といおうか名人芸といおうか、『うまい』ととうなるしかない」と高評価。 浅田次郎、桐野夏生、篠田節子、逢坂剛ほか、各選考委員も大絶賛した時代小説の傑作! 村に染まれず、江戸に欠け落ちた男たち。当時の江戸は一季奉公の彼らに支えられていた。主人公は四十過ぎのそんな男のひとり。根岸にある小藩の屋敷で奉公中、訳ありのお手つき女中の道連れを命ぜられ…男の運命が変わる。純愛とビジネス成功譚! 一作ごとに進化し続ける青山文平の語り口に酔いしれる! 女への思いをつのらせながら、はぐれ者だった男が、一途に自分を刺した女の行方を求める。女を捜す方便として、四六見世という最底辺の女郎屋を営みながら、女が現れるのを待つ。その仕儀を薦めてくれたのは、路地番の頭・銀次だった。ビジネス成功譚の側面と、女への思いを貫く純愛を縦線として、物語はうねり、意外な展開をみせ、感動の結末へ。魅力的な時代長篇。 蜂谷涼 (北海道新聞2021年1月30日付) 「『底惚れ』なんとすごみのある言葉だろう。恋い焦がれて、惚れぬいて、首っ丈になっても、まだ及ばない。魂をひりひりさせる言の葉だ。」 細谷正充 (東京新聞2021 12月11日) 「ラスト一行にたどり着いたとき、いい話を読んだという満足感を得られるのだ。タイトルそのまま“底惚れ”してしまう作品である」 大矢博子 (小説すばる 2022年2月号) 「痺れた。  何に痺れたって、主人公だ。自分を刺した女を探す男だ。その思いに、生き方に、そして何よりその語りに、痺れた」 縄田一男 (日本経済新聞 1月27日) 「ラストで「俺」を襲う虚脱感がジワジワと比類無き感動へ変貌していくさまに接し、主人公の幸せを願わずにはいられないだろう」 「この場末のどこがいい?」 「ここはどこでもねえからね。なにしろ岡場所だ。あるはずのねえ場処さ…」
  • 羅刹国通信
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    叔父を殺したことは固く秘しておくべきだった。自殺するなんてと母が泣き続けるものだから、本当はわたしが崖から突き落としたのだとわかれば、すこしは気が楽になるかと思ったのだ。震災で妻を失いPTSDに苦しむ叔父との同居に疲弊する家族のために、小学六年生の左右田理恵(そうだりえ)は叔父を殺した。その四年後、理恵は奇妙な夢を見るようになる。荒れ果てた灼熱の地で岩蔭と食糧を求める「鬼」の集団。かれらは二つの勢力に分かたれ争い殺し合う――その法則を理恵に教えたのは、同じ夢を共有する一人の少年だった。鬼才の幻視文学の頂点となる幻の傑作、初単行本化。/【目次】羅刹国通信/続羅刹国報/続々羅刹国――雨の章――/続々羅刹国――夜の章――/解説=春日武彦/津原国通信=北原尚彦
  • 戦争は,
    4.2
    戦争は,何も知らない人たちの柔らかな夢に入りこむ.戦争は,物語を語れたこともない.--気づかぬうちに進行する病気のように日常をずたずたにし,野心や憎しみを糧に貪欲に育つ戦争.自らも独裁政権に抗した,ポルトガルを代表する文学者の詩とその息子による絵で,戦争の残酷な本質を描く.今こそ読まれるべき,衝撃的な絵本.※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません.

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  • ハルビン
    4.2
    1909年10月26日、ハルビン駅。伊藤博文に凶弾を放った安重根――それは英雄でもテロリストでもない、悩める青年だった。大地主の家に生まれるも勉学よりも狩猟を好み、義兵部隊は日本人捕虜を解放したことでクビ。やり場のない怒りを抱え、凶行へと駆り立てられた青年の姿を描く、歴史小説の第一人者による話題作。
  • ゆうびんの父
    4.2
    何も持っていなかったから、走り続けることができた。誰もが心通わせられる世にどうしてもしたかった――。歴史小説界のトップランナーが郵便制度を創設した前島密を鮮やかに描き切る感動長編!郵便制度の祖と呼ばれ、現在では一円切手の肖像にもなっている前島密。だが彼は士農工商の身分制度の影響が色濃く残る時代にあって、代々の幕臣でも薩長土肥の藩士出身でもなく農家の生まれだった。生後すぐに父を亡くし、後ろ盾が何もない。勉強を誰よりしても、旅をしていくら見聞を広めても、なかなか世に出ることができなかった。そんな苦悩を乗り越え、前島は道をどう切り開いたのか。そして、誰もが想いを届けられる仕組みをいかにしてつくったのか。
  • 女の国会
    4.2
    選挙に弱い政治家は、 誰かの言いなりになるしかない。 だからーー。 強くなりたい。 国会のマドンナ“お嬢”が遺書を残し自殺した。 敵対する野党第一党の“憤慨おばさん”は死の真相を探りはじめる。 議員・秘書・記者の覚悟に心震える、政治​✕大逆転ミステリ! 野党第一党の高月馨は窮地に追い込まれた。 敵対関係にありつつも、ある法案については共闘関係にあった与党議員・朝沼侑子が自殺したのだ。 「自分の派閥のトップも説得できていなかったの? 法案を通すつもり、本当にあったの?」 死の前日の朝沼への叱責が彼女を追い詰めたのではないかと批判が集まり、謝罪と国対副委員長の辞任を迫られてしまう。 だが、長年ライバル関係を築いてきた高月には朝沼の死がどうも解せない。 朝沼の婚約者で政界のプリンス・三好顕太郎に直談判し、共に死の真相を調べることに
  • 29歳、今日から私が家長です。
    4.2
    1巻1,870円 (税込)
    【電子版のご注意事項】 ※一部の記事、画像、広告、付録が含まれていない、または画像が修正されている場合があります。 ※応募券、ハガキなどはご利用いただけません。 ※掲載時の商品やサービスは、時間の経過にともない提供が終了している場合があります。 以上、あらかじめご了承の上お楽しみください。 韓国読者が選ぶ2023年 若い作家1位! 2024年 韓国でドラマ化 決定! 凛々しい娘、美しいおじさん、珍妙なおばさん。韓国で注目の気鋭作家が、家父長制の先の家族を描いた”これから”のホームコメディ! この小説は家父長でも家母長でもない娘が家長(家女長)で主人公。厳しい祖父が統治する家で生まれた女の子・スラがすくすく育って家庭を統治する。作文を家業に家を興した娘が、一家の経済権と主権を握る。?家父長の家では決してありえないような美しくて痛快な革命が続くかと思ったら、家父長が犯したミスを家女長も踏襲したりする。家女長が家の勢力を握ってから、家族メンバー1に転落した元家父長は、自ら権威を手放すことで可愛くて面白い中年男性として存在感を表す。スラはどの家父長よりも合理的で立派な家長になりたいと思っているが、スラの家女長革命は果たして皆を幸せにすることができるだろうか。 著・文・その他:イ・スラ 1992 年、ソウル生まれ。有料メールマガジン「日刊イ・スラ」の発行人。ヘオム出版社代表。大学在学中からヌードモデル、文章教室の講師として働き、雑誌ライターなどを経て2013 年に短編小説「商人たち」で作家としてデビュー。著書にエッセイ集『日刊イ・スラ』(原田里美、宮里綾羽訳、朝日出版社)、『私は泣くたびにママの顔になる』、『心身鍛錬』、『まめまめしい愛』、『とにかく、歌』、『すばらしき人生』、インタビュー集『まじりけのない尊敬』、『新しい心で』、『創作と冗談』、書評集『君は生まれ変わろうと待っている』、共著に書簡集『私たちの間には誤解がある』(以上すべて未邦訳)などがある。インスタグラム: @sullalee 翻訳:清水知佐子 和歌山生まれ。大阪外国語大学朝鮮語学科卒業。読売新聞記者などを経て、翻訳に携わる。訳書に、キム・ハナ、ファン・ソヌ『女ふたり、暮らしています。』、キム・ハナ『話すことを話す』『アイデアがあふれ出す不思議な12の対話』(以上、CCCメディアハウス)、朴景利『完全版 土地』、イ・ギホ『原州通信』(以上、クオン)、タブロ『BLONOTE』(世界文化社)などがある。
  • 君の人生に勇気はいらない グズで臆病な僕の人生を変えた口の悪いメンターとの物語
    値引きあり
    4.2
    その圧倒的な知識量とカリスマ性で、多くの読者の支持を得ているメンタリストDaiGoさん。 さまざまなノウハウをみなさんに伝えるなか、1つ残念に思っていることがありました。 それは、結局、みな何からどう始めればいいかを把握できていないこと。 そこで考えました。どうすれば、効果的にみなさんに伝えることができるのか。 そして、生み出されたのが本書です。 小説にして、感情をうったえることで、たんなる知識ではなく実戦へと落とし込めるのです。 ぜひ、メンタリストDaiGoさんによる、新しい自己啓発を体験してみてください。 きっと、新しい日常が始まることでしょう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 本書は、自分に自信がなく、 変わりたいと思いながら、 結局変われない毎日を過ごしていた主人公・翔太が、 謎のダークメンターに出会い、 変わっていく物語です。 口の悪いダークメンターにムカつきながらも、 なぜか課されたワークにとり組み、 操られるように導かれていく翔太。 ぜひみなさんも翔太と一緒に ワークにとり組んでみてください。 読み終わったころにはあなたにも、 変化が訪れているかもしれません。 ※カバー画像が異なる場合があります。
  • あの夏が教えてくれた
    4.2
    ボーディはミズーリ州の田舎町で暮らす15歳の少年。父を亡くし母親と淋しい日々を送っている。高校に馴染めず、友達は一人もいない。静かすぎるその町で、最近大事件が起きた。町最大の企業〈ライク工業〉に勤める黒人女性が、不審な失踪を遂げたのだ。そんなとき、ボーディが慕う隣人ホークを保安官が訪ねてくる。女性は実はホークの知人で、ふたりのあいだには噂があったという。思いがけない事件が、ボーディの日常に不穏な影を落とす―。現実に悩みつつ、少年は鮮やかに成長する。『償いの雪が降る』の著者が贈る、心震える青春ミステリ!/解説=古山裕樹
  • 武士とジェントルマン
    4.2
    大学講師として来日した英国紳士アンソニーを出迎えたのは、現代の若きサムライ・隼人だった! 新たな武士制度のもとで和装に髷で暮らし、自分を「それがし」と呼ぶ隼人は、地域奉仕に熱心でご近所の人気者。けれどアンソニーは、隼人のあまりにも献身的な生き方にどこか危うさを感じていて――。 武士道とは? 自分らしさとは? 文化の違うふたりの交流が価値観を揺さぶる、武士とジェントルマンのハートフル同居物語。
  • ダブルバインド
    4.2
    金沢東部署の刑事課長・比留は大ピンチ。アポ電強盗犯を取り逃して左遷が決定的に。同時期に出生の秘密を知ってしまった娘が家出してしまう。さらには駐在所警官殺しが発生して捜査に奔走するなか、県警内部の不正とも対峙することになり、公私ともにがんじがらめ。だが、次々に起こる事件は偶然ではなく、予想外に繋がっていく。県警幹部の圧力にも屈せず真実を追い続ける刑事の姿から目が離せない。『看守の流儀』で注目の著者による迫真の警察ミステリー。
  • 肉を脱ぐ
    4.2
    1巻1,815円 (税込)
    売れない新人作家・柳佳夜は自作の感想を求めてエゴサに明け暮れるうち、同姓同名のVTuberを発見する。魔界への帰還を目指す吸血鬼という設定のVTuberはまたたく間に人気配信者となり、むしろ自分になりすまし疑惑がかけられ、柳はVTuberの正体を突き止めようと奔走するが――。
  • 方舟さくら丸(新潮文庫)
    4.2
    地下採石場跡の巨大な洞窟に、核シェルターの設備を造り上げた元カメラマン「モグラ」。[生きのびるための切符]を手に入れた三人の男女とモグラとの奇妙な共同生活が始まった。だが、洞窟に侵入者が現れた時、モグラの計画は崩れ始める。その上、便器に片足を吸い込まれ、身動きがとれなくなってしまったモグラは――。核時代の方舟に乗ることができる者は、誰なのか。現代文学の金字塔。(解説・J・W・カーペンター)
  • 人間そっくり(新潮文庫)
    4.2
    《こんにちは火星人》というラジオ番組の脚本家のところに、火星人と自称する男がやってくる。はたしてたんなる気違いなのか、それとも火星人そっくりの人間なのか、あるいは人間そっくりの火星人なのか? 火星の土地を斡旋したり、男をモデルにした小説を書けとすすめたり、変転する男の弁舌にふりまわされ、脚本家はしだいに自分が何かわからなくなってゆく……。異色のSF長編。(解説・福島正実)
  • 水中都市・デンドロカカリヤ(新潮文庫)
    4.2
    ある日突然現われた父親と名のる男が、奇怪な魚に生れ変り、それまで何の変哲も無かった街が水中の世界に変ってゆく「水中都市」、コモン君が、見馴れぬ植物になる話「デンドロカカリヤ」。安部短編作品の頂点をなす表題二作に、戯曲「友達」の原型となった「闖入者」や「飢えた皮膚」など、寓意とユーモアあふれる文体の内に人間存在の不安感を浮び上がらせた初期短編11編を収録。(解説・ドナルド・キーン)
  • 第四間氷期(新潮文庫)
    4.2
    現在にとって未来とは何か? 文明の行きつく先にあらわれる未来は天国か地獄か? 万能の電子頭脳に平凡な中年男の未来を予言させようとしたことに端を発して事態は急転直下、つぎつぎと意外な方向へ展開してゆき、やがて機械は人類の苛酷な未来を語りだすのであった……。薔薇色の未来を盲信して現在に安住しているものを痛烈に告発し、衝撃へと投げやる異色のSF長編。(解説・磯田光一)
  • モノクロの街の夜明けに
    4.2
    1989年,ルーマニア.独裁が続くこの街で,高校生のクリスティアンは密告者になった.自由を夢見る17歳は,東欧諸国の民主化を伝える海外ラジオに耳をすませ,任務を逆手にとって,世界に真実を知らせようとする――抑圧された人々の祈りが,ついに国を動かすとき.革命の希望と痛みを描く,渾身の歴史フィクション.

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  • アフガンの息子たち
    4.2
    難民児童と施設職員の交流を描くYA小説。  スウェーデンの小さな町にある灰色の建物。高校を出たばかりの「わたし」は、保護者のいない難民児童が暮らす収容施設で働いている。職員は規則と指示に従うことを求められ、帰宅したら仕事のことは考えるなと言われるけれど、アフガニスタンから逃げてきた少年たちと日々接していると、それはとても難しい。「わたし」は、家族と離れ一人で逃げてきた14歳のザーヘルや17歳のアフメド、ハーミドという3人の少年たちと心を通わせるうちに、タリバンへの恐怖やトラウマに苦しむ彼ら、18歳になり施設を出なければならないことを恐れる彼らに寄り添おうとする。  静かな筆致で難民児童の現実と職員の葛藤を描いた、2021年北欧理事会文学賞(YA&児童部門)受賞作。
  • デフ・ヴォイス
    4.2
    埼玉県警の元事務職員だった荒井尚人は再就職先が決まらず、アルバイトで深夜帯の警備員をする日々を送っていた。実は子供の頃からろうの家族と聴者との間で通訳を担ってきた荒井は、やむをえずその特技を活かして資格を取り、手話通訳士の仕事を始めることにする。荒井にとって手話とは、苦い思い出がつきまとうものだったのだが。そんなある日、警察時代に起きた殺人事件の被害者の息子が殺害される。かつて荒井が手話通訳をした犯人のろう者が、再び被疑者として浮かび上がってくるが……。手話通訳士・荒井尚人の活躍を描く〈デフ・ヴォイス〉シリーズ第一弾を改訂版で贈る。/解説=中江有里
  • アウシュヴィッツのタトゥー係
    4.2
    第二次世界大戦下の「絶滅収容所」アウシュヴィッツで、生き延びるため同胞に鑑識番号を刺青し名前を奪う役目を引き受けたユダヤ人の男。彼はある日、その列に並んでいた女性に恋をした。「必ず生きて、この地獄を出よう」と心を決め、あまりに残酷な状況下で自らもあらゆる非人間性に直面しながら、その中でささやかな人間性と尊厳を守り抜くために重ねた苦闘と愛の物語。実在のタトゥー係の証言をもとに書き上げられ2018年に刊行された原書は、全世界350万部のヒット作となった。
  • 海神(わだつみ)
    4.2
    東日本大震災で被災した三陸沖の島に現れた復興支援のプロ・遠田政吉。行政の支援も届かない地獄で救助、遺体捜索などに奔走し、救世主として信望を得るが、のちに復興支援金の横領疑惑が発覚する。島出身の新聞記者、菊地一朗が疑惑の解明のため遠田の過去を探り始めると、そこにはおぞましい闇が――。けんご氏の激推しと映画化決定で再注目の『正体』、『悪い夏』で大ブレイク中の著者が放つ骨太の社会派ミステリー!
  • 鋼の絆 ギンイチ消防士・神谷夏美
    4.2
    1巻1,870円 (税込)
    傑作パニック小説『炎の塔』『波濤の城』『命の砦』につながるシリーズ前日譚 精鋭揃いの消防軍団を目指せ! 三カ月間続く地獄の研修に挫折寸前の女消防士が挑む! 近年予想される首都圏直下地震に備えて設立された銀座第一(ギンイチ)消防署。 日本中の精鋭を揃える最強の消防軍団だ。今回、新隊員を選抜するため、全国からエース級の若手30名が3カ月間の研修に招集された。 メンバーのうち女性はふたり。 そのひとりが神谷夏美だった。体力も技能も劣る夏美がなぜ選ばれたのか? 脱落率は91%。一歩間違えれば、自分の命だけでなく仲間の命も奪いかねない極限状態の中、鬼教官の容赦ない訓練についていけない夏美は、研修生たちに一刻も早く辞めろと迫られる。 そんな中、大規模なマンション火災が起こり夏美たちにも出動命令が!
  • 火焔の凶器 天久鷹央の事件カルテ 完全版
    値引きあり
    4.2
    謎の人体発火現象。 陰陽師の呪いに、挑め。 安倍晴明、蘆屋道満……そんな平安時代の陰陽師に連なる存在として、複数の大学が調査を行っていた呪詛師・蘆屋炎蔵。 だが、彼の墓を調べた研究者たちが相次いで体調を崩し、さらに翠明大学准教授が謎の焼死を遂げる。殺人か、呪いか。 皆が疑心暗鬼に陥る中で、鷹央は事件に潜む「病」を看破するが、それは新たな呪いの始まりでしかなかった……。 書き下ろし掌編「新しい相棒」収録。 出版社名「新潮社」より過去に配信された作品に加筆修正し、新たに書き下ろし掌編を加えた『完全版』となります。重複購入にはご注意ください。
  • 水車小屋のネネ
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    ――――――――――――――― ●第59回「谷崎潤一郎賞」受賞! ●「本の雑誌」が選ぶ2023年上半期ベスト 第1位! ●「キノベス!2024」第3位! ――――――――――――――― 誰かに親切にしなきゃ、 人生は長く退屈なものですよ 18歳と8歳の姉妹がたどり着いた町で出会った、しゃべる鳥〈ネネ〉 ネネに見守られ、変転してゆくいくつもの人生―― 助け合い支え合う人々の 40年を描く長編小説 毎日新聞夕刊で話題となった連載小説、待望の書籍化!
  • 一瞬でいい
    4.2
    1巻1,122円 (税込)
    軽井沢育ちの稀世と英次、東京から避暑にくる未来子と創介は、高校卒業を控えた11月、浅間山に登る計画を立てる。将来の夢を語り、互いに友情とほのかな恋心を抱く4人だったが、そこに悲劇が起きた。登山中の英次の滑落死。残された3人は18歳にして業を背負い、以後、人生の節目のたび邂逅と別れを重ねる。離職、結婚と出産、絶縁状態の親との再会などを経て、50歳を前に彼らはそれぞれにある選択をする。32年にわたる男女の友情と愛情を描く青春群像大河小説。
  • 老人と海
    4.2
    老漁師サンティアーゴには、もう84日間も釣果がなかった。幼い頃から老人の見習いをしていたマノーリンは、一人前の漁師となったいまも老人を慕い、生活を気づかう。老人はそんなマノーリンをたのもしく思いながら、まだ自身のプライドも捨ててはいなかった。 翌朝、ひとりで漁に出た老人の釣縄に、巨大なカジキがかかる。そこから、老人とカジキの命を賭けた闘いが始まった。不眠不休の極限を超える死闘のなかで、老人は次第にカジキへの畏敬の念と、強い絆を感じるようになっていく。やがて運命の瞬間が訪れ、満身創痍となった老人に、しかし海は、さらなる試練を課すのだった――。 簡潔な文体と研ぎ澄まされた表現で、大いなる自然と自らの人生に対峙する男の姿を力強く描きだす、ヘミングウェイの最高傑作。
  • ははのれんあい
    4.2
    1巻946円 (税込)
    夫とは職場の友人を通じて知り合った。口数は少ないし、ぶっきらぼうだけど、優しい。結婚して智晴(ちはる)が生まれ、慎ましいながらも幸せな3人生活が始まった。しかし生活はなかなか立ち行かない。息子を預けて働きに出た由紀子は、久しぶりの仕事で足を引っ張りながらも何とか食らいつき、家庭と両立していく。そんな矢先に発覚した、双子の次男と三男の妊娠……家族が増えてより賑やかになる一方、由紀子の前に立ち塞がる義母の死、夫との不和、そして――。「家族は時々、形を変えることがあるの。だけど、家族はずっと家族なの」。どんな形をしていても「家族」としてどれも間違ってない、ということを伝えたかったと語る直木賞作家・窪美澄が放つ、渾身の家族小説。文庫版には家族のその後を描いたスピンオフ短編「ははのけっこん」も収録。解説・白石一文
  • イギリス人の患者
    4.2
    王に名を消し去られた風、部族ひとつを溺れさせる砂の海、泳ぐ人々が壁一面に描かれた泉の洞窟――妖しくも美しい情景が、男の記憶には眠っていた。砂漠に墜落し燃え上がる飛行機から生き延びた彼は、顔も名前も失い、かつて野戦病院だった屋敷で暮らす。世界からとり残されたこの場所に、一人で男を看護する女性、両手の親指を失った泥棒、爆弾処理班の工兵と、戦争の癒えぬ傷を抱えた人人が留まり、男の物語に耳を傾ける。それぞれの哀しみは過去と現在を行き来し、記憶と交わりながら、豊饒な小説世界を展開していく。英国最高の文学賞、ブッカー賞五十年の歴史の頂点に輝く長編。/解説=石川美南
  • 漣の王国
    4.2
    綾部蓮という青年は、私たちにとって遠い国の王様のような存在だった。神の贈り物と呼ぶべき肉体と才能に恵まれ、美貌をもって周囲の人々を侍臣のごとく傅かせ、それでいて何時も退屈を持て余していた。だから彼が自殺した時、その理由を知る者もいなかった――。ひとりの才能ある若者に羨望を抱いた者や憎悪した者、誰もが彼の年齢を追い越し忘れ去っていくなか、私たちは思い出す。なぜ青年は自ら命を絶ったのか? 人生の一時期に齎される謎と恩寵を忘れ難い余韻とともに鮮やかに描き切る連作ミステリ。/解説=大矢博子
  • 地ごく
    4.2
    1巻1,716円 (税込)
    「死んだ方がましのくせになぜ生きているのか不思議な底辺が、将来そうなるであろう若いだけの同じ底辺によって苦しめられている」と同じ団地の住民を見下す久野。自身の惨めさを糊塗するために、現状から抜け出せない人々を定点観測するだけに飽き足らず、土井という老人を弄ぶ手段を考え、実行することに生きがいを見出していた。ところがある日土井から相談を持ちかけられて……。表題作を含め、自らの毒に冒されたい人に向け描かれた短編集。
  • 奈落で踊れ
    4.2
    1巻1,045円 (税込)
    接待汚職「ノーパンすき焼きスキャンダル」発覚で大蔵省は大揺れ。黒幕の大物主計局長、暴力団幹部、総会屋総帥、敏腕政治家らの思惑が入り乱れるなか、大蔵省始まって以来の変人・香良洲圭一はこの危機にいかに立ち向かうのか? スリリングな官僚ピカレスク小説。
  • 野生の棕櫚
    4.2
    「悲しみ(grief)と虚無(nothing)しかないのだとしたら、ぼくは悲しみのほうを取ろう。」 1937年――人妻シャーロットと恋に落ち、二人の世界を求めて彷徨する元医学生ウイルボーン。(「野生の棕櫚」) 1927年――ミシシピイ河の洪水対策のさなか、漂流したボートで妊婦を救助した囚人。(「オールド・マン」) 二組の男女/二つのドラマが強烈なコントラストで照射する、現代の愛と死。 アメリカ南部を舞台に、実験的かつ斬新な小説群を、生涯書き継いだ巨人、ウィリアム・フォークナー。 本作は、「一つの作品の中で異なる二つのストーリーを交互に展開する」という小説構成の先駆となったことで知られる。原著刊行(1939)の直後、ボルヘスによってスペイン語訳され(1940)、その断片的かつ非直線的な時間進行の物語構成により混沌とした現実を表現する手法は、コルタサル、ルルフォ、ガルシア=マルケス、バルガス=リョサなど、その後のラテンアメリカ文学に巨大な霊感を与えた。 他方、現代日本の小説にも、大江健三郎(『「雨の木」を聴く女たち』)や村上春樹(『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』)、叙述トリックを用いたサスペンス小説(連城三紀彦は本作を生涯の10冊に挙げている)など、本作の影響は数多見受けられる。 また、ゴダール(『勝手にしやがれ』)、ジャームッシュ(『ミステリー・トレイン』)における言及で本作を知る映画ファンも多いだろう。 その意味では、文学のみならず20世紀カルチャーにおいて最大級の方法的インパクトを与えた、世界文学史上の重要作にして必読の傑作だといえる。 その本作を、『八月の光』『サンクチュアリ』『兵士の報酬』などの名訳によって定評のある、加島祥造訳にて復刊する。
  • 俺と師匠とブルーボーイとストリッパー
    4.2
    「あんた、葬式来る?」博打うちだった父の訃報を聞いても、キャバレーの下働きで糊口をしのぎ、廃屋のような寮に帰って寝るだけの章介の生活は何も変わらなかった。しかしこの年末は、キャバレーに出演する3人の芸人が、1か月共に寮で暮らすという。手品ができないマジシャンに女言葉の男性歌手、年齢不詳の踊り子。苦労の多い人生を送りながらも毎夜フロアを沸かせる3人に囲まれ、やがて章介は「淋しい」という感情を思い出していく――。舞台で出会った4人の共同生活が、1人の青年の人生を変えてゆく。 『家族じまい』『ホテルローヤル』の桜木紫乃が贈る、著者史上一番笑って泣ける”家族”小説。
  • 食っちゃ寝て書いて
    4.2
    年齢的にも仕事的にも後がない作家の横尾成吾。書くことを何よりも優先して生きてきたが、友人・弓子の思わぬ告白もあり、今後の自分の身の振り方を考えはじめる。一方、横尾の担当編集・井草菜種は、これまでヒット作を出したことがなく、焦燥感が募るばかり。やがて菜種は、自身同様に停滞中の横尾と本気で向き合い始める――。先の見えない時代に自分を信じて歩む、売れない作家と編集者。二人の人生が優しく迫る、再生の物語。
  • イエルバブエナ
    完結
    4.2
    原題:Yerba Buena その香りが、その空間が、そのひとときが、わたしを癒してくれる。 傷ついても、過去に囚われても──── サラは衝撃的な別れをきっかけに、16歳で家から逃げ出した。 向かった先はロサンゼルス。懸命に自立を目指し、数年後に人気のバーテンダーとなった。 エミリーは将来のプランが定まらず、自信が持てない大学生。 フラワーアレンジメントの仕事で訪れたレストラン<イエルバブエナ>で、バーテンダーたちにカクテルの作り方を教えていたサラと出会う。 ふたりは惹かれ合うが、トラウマや家族のしがらみ、喪失の記憶に囚われてしまう。 心の傷と向き合い、前に進むために必要なものは何か。 もがきながら自分の道を見つけるふたりの女性のラブストーリー。 【レビュー】 作り込まれたカクテルのように、さまざまな香りがじわじわと花ひらく……あらゆる感覚に訴えかける、細部まで色鮮やかなごちそうだ。・・・・・・ラクールの技がまぶしい・・・・・・ほろ苦さ、しょっぱさ、甘さが一気に押し寄せる。 ――ニューヨークタイムズ・ブックレビュー 『イエルバブエナ』は、現代の複雑な愛についての考察である……サラとエミリーを苦しめるトラウマ、そして彼女たちの希望と回復が、穏やかで優しさに満ちた目で観察され、静かな散文に見事に表現されている……登場人物が魅力的な美しいフィクションだ。完璧なカクテルのように、飲み終わった後もずっと、記憶に残るだろう。 ――サンフランシスコ・クロニクル 『イエルバブエナ』はご褒美のようで慎ましく、親密なのにとらえどころがない、これらが完璧に調和し素敵な香りが漂います。ミステリアスで魅力的なだれかがミックスした、見事なカクテルのよう。大切な作品です。 ――ケイシー・マクイストン ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー小説『One Last Stop』、『赤と白とロイヤルブルー』著者 あなたの心が抱える真実と、あなた自身を守るための嘘。あなたを築いた道と、あなた自身が築く道。立ち止まることと、修復すること。本書はこれらのことが描かれた、極上の物語です。ニナ・ラクールは、彼女にしかできないやり方で、心を満足させ、感動的で、ずっと記憶に残るラブレターを書いたのです。人生のあらゆる“はじまり”へのラブレター。ほんとうに美しい。 ――コートニー・サマーズ ニューヨークタイムズ・ベストセラー小説『Sadie』、『ローンガール・ハードボイルド』著者
  • 贄の聖女と救済の契り 不良魔法士と綴る二度目の恋【電子特典付き】
    4.2
     教会で働く聖女・リゼルカは突然魔力を失った。焦るリゼルカを、魔法士のシャノンが保護しに来る。多くの浮名を流すシャノンとは幼馴染だが、昔から苦手だった。  力がない自分は無価値だと悩むリゼルカに、研究者が提案した回復方法は、建国の祖の血を引くシャノンと『契る』こと。シャノンは堅物のリゼルカには無理だと言うが、少しずつ彼に慣れると決める。  保護のための同居生活の中、リゼルカはシャノンと触れ合う練習を始める。初めての経験に戸惑うリゼルカだが、遊び人のはずのシャノンもどこかぎこちなく――? ※紙書籍初版&電子特典として、書き下ろしショートストーリー【冬が来る前に。】を収録  詳細は紙書籍の帯、電子書籍の巻末をご確認ください ==キャラクター紹介== ○リゼルカ 教会の聖女として、人々の治療に当たっている。 強大な魔力をもつ。 13歳から教会に所属し、外の世界のことはあまり知らない。 「魔力を取り戻すためならなんでもします」 ○シャノン 代々王の側近を務める家の出身で、優秀な魔法士。 「女性好きの遊び人」という噂だが――? 「潔癖な君には無理なんじゃない?」
  • 風が吹いたり、花が散ったり
    4.2
    『あめつちのうた』の著者が贈る、ブラインドマラソン×青春小説! フリーターの亮磨は、夢が持てない日々を送る。 ある日、視覚障害があるランナーから、伴走者に誘われ―― 大学生から熱い支持! 【第24回島清恋愛文学賞受賞作】 漫然と過ごすフリーターの亮磨。 バイトからの帰り道、視覚障害者の女性にぶつかり転倒させてしまう。 気が動転して無言で立ち去りかけたが、罪悪感から第三者を装って助けに戻る。 その場で、ブラインドマラソンの伴走者に誘われてしまい――。 爽やかな風が吹き抜ける青春小説!
  • ざらざらをさわる
    4.2
    1巻748円 (税込)
    塾の休み時間にしていたひそかなおまじない。ひとりごとを言うときの見えない誰か。落ちこんだ気持ちをなぐさめてくれるおとも。結婚して気づいた名前というものの存在……。日常の中で通り過ぎてきた、ちょっとしたでこぼこを、やわらかな言葉と絵で切りとったエッセイ&イラスト集。初めて著した本書で、「紀伊國屋書店スタッフが全力でおすすめするベスト30『キノベス! 2021』」に選出される。文庫化に際し、書き下ろし5編を収録。 ※本作品は2020年6月に晶文社から刊行された単行本を文庫化に際し、加筆修正をしたものです。
  • コロナと潜水服
    4.2
    小さな救世主現る!? 5歳の息子は、新型コロナウイルスがいち早く感知できるらしい。この力を無駄にしてはいけない――。父親が取った思いがけない手立てとは? 「コロナと潜水服」(表題作) ほか人生の哀歓溢れる全5編を収録。愛と奇想の奥田マジックが光るファンタジー短編集。
  • 幻影の手術室 天久鷹央の事件カルテ 完全版
    値引きあり
    4.2
    容疑者は、まさかの……? 手術室で起きた不可能犯罪。 手術後のオペ室で、清和総合病院の麻酔医・湯浅春哉が死亡した。 その瞬間、院内カメラに映し出されたのは、まるで「透明人間」と格闘した末に殺害される彼の姿だった。 手術室という密室で生まれた、かつてないほど難解な「謎」。天才医師・天久鷹央は容疑者を救えるのか……? 医療本格ミステリとして鮮烈な輝きを放つ、シリーズ最高傑作。 書き下ろし掌編「鴻ノ池の笑顔」収録。 出版社名「新潮社」より過去に配信された作品に加筆修正し、新たに書き下ろし掌編を加えた『完全版』となります。重複購入にはご注意ください。
  • タスキ彼方
    4.2
    1巻1,782円 (税込)
    戦時下と現代の熱い駅伝魂を描く感涙小説。  ボストンマラソンの会場で、とある選手から古びたボロボロの日記を受け取った新米駅伝監督・成竹と学生ナンバーワンランナー神原。それは、戦時下に箱根駅伝開催に尽力したとある大学生の日記だった。その日記から過去を覗いた二人が思い知ったのは、美談でも爽やかな青春でもない、戦中戦後の彼らの壮絶な軌跡。そこには「どうしても、箱根駅伝を走ってから死にたい」という切実で一途な学生達の想いが溢れていた。  現代の「当たり前」は昔の人々が死ぬ気で勝ちとってきた想いの積み重ねと知った彼らは・・・・・・・。そして、戦時下の駅伝を調べ、追う彼らに起きた、信じられないような奇跡とは。  先人達の熱い想いが襷として繋がり、、2024年、第100回箱根駅伝は開催される。  熱涙間違いなしの青春スポーツ小説、最高傑作です。 (底本 2023年12月発売作品)
  • 怪異相談処 がらくた堂奇譚
    値引きあり
    4.2
    目には見えないが…… 確かに感じる、怪異の臭い!? 訳アリなふたりが探るのは、人知を超えた「怪異の謎」。 「お困りごと、承ります。  ようこそ、怪異相談処、がらくた堂へ」 薄暗く埃っぽい古民家で営む「杠葉古物堂」、人呼んで「がらくた堂」。 万年閑古鳥が鳴くその店の主・杠葉伊織は、怪異の相談を受けている。 それは杠葉自身に悲しい過去をもたらした”とある怪異”を探すためでもあった。 相棒は、人ならざるものの気配を感知できる遊馬悠人。 大切な人を奪われ、幸せな日常を破壊された者たちを救うべく、彼らは立ち向かう――この世ではない不思議な世界へ。 切なくも哀しい想念の果てにある真実とは……!? 沖田 円、渾身の最新作!!
  • 呪いを解く者
    4.2
    〈原野(ワイルズ)〉と呼ばれる沼の森を抱える国ラディスでは、〈小さな仲間〉という生き物がもたらす呪いが人々に大きな影響を与えていた。15歳の少年ケレンは、呪いの糸をほどいて取り除くほどき屋だ。ケレンの相棒は同じく15歳のネトル。彼女はまま母に呪いをかけられ鳥にかえられていたが、ケレンに助けられて以来彼を手伝っている。二人は呪いに悩む人々の依頼を解決し、さまざまな謎を解き明かしながら、原野に分け入り旅をするが……。英国SF協会賞YA部門受賞。『嘘の木』の著者が唯一無二の世界を描く傑作ファンタジイ。
  • わたし、定時で帰ります。(新潮文庫)
    4.2
    1~3巻693~880円 (税込)
    絶対に定時で帰ると心に決めている会社員の東山結衣。非難されることもあるが、彼女にはどうしても残業したくない理由があった。仕事中毒の元婚約者、風邪をひいても休まない同僚、すぐに辞めると言い出す新人……。様々な社員と格闘しながら自分を貫く彼女だが、無茶な仕事を振って部下を潰すと噂のブラック上司が現れて!? 働き方に悩むすべての会社員必読必涙の、全く新しいお仕事小説!
  • アイズ 猟奇死体観察官・児玉永久
    4.2
    かつて連続殺人を犯した16歳の少年・児玉永久は、天才的プロファイラー・中島保の保護の下、晩期死体現象と法医昆虫学の研究を続けていた。ある日彼らの許に、猟奇犯罪捜査班の厚田巌夫、検死官・石上妙子、新人刑事の堀北恵平が訪れる。発生したのは女児誘拐殺害事件。被害者は瞼を切り付けられ、片眼を刳り貫かれていた。 事件の解決が過去の償いになると信じ、永久は事件を追い始めるが――。「藤堂比奈子」シリーズ、感動のスピンオフ。
  • チーム・オルタナティブの冒険
    4.2
    1巻2,090円 (税込)
    【宇野常寛による初の長編小説】地方都市で起こった謎の事件をめぐる高校生たちのひと夏の冒険譚。2008年のデビュー(『ゼロ年代の想像力』)より16年目にして問う新たなる「想像力」!! 《その夏、「僕」はある地方都市に暮らす高校生だった。――この街の真面目で、勉強がある程度できる人たちのほとんどは地元の国立大学か教育大学に進学して役人か教師になる。僕はそういった大人たちを想像力の要らない仕事で人生を摩耗させている、絶望的につまらない人間たちなのだと軽蔑していた》(本文より)。井上敏樹さん、けんご@小説紹介さん推薦。
  • 奇妙な絵
    4.2
    優しくて内気な少年テディ。その面倒を見るベビーシッターのマロリーはある日、テディが奇妙な絵を描いていることに気がつく。森の中で、女の死体を引きずっている男の絵だ。テディが何かに取り憑かれたように描き続ける、不気味な絵に隠された真相とは――?
  • 聖乳歯の迷宮
    4.2
    イエス・キリストの正体とは? 先端科学の知識と作家的想像力を駆使し緻密に組み立てられ傑作ミステリ。 日本版「ダ・ヴィンチ・コード」登場! 日本人考古学者・夏原圭介はキリスト生誕の地・イスラエルのナザレで、 〈イエスの乳歯〉と思われる歯を発掘した。 しかも、その乳歯からはホモサピエンスとは異なるDNAが検出された。 イエス・キリストは現生人類とは異なる〈人類〉だったのか? イエスの乳歯はセンセーショナルな話題を呼び、 神の実在が証明されたとして世界中でキリスト教をはじめとした 宗教ブームが湧き起こる。 夏原の旧友で新聞記者の小田切秀樹は夏原のインタビューに 成功する一方で、妻の夕海が勢いを増した新興宗教に 取り込まれてしまい苦悩する。 そんな折、夏原と同じく大学の同じサークルだった 沼修司が亡くなったとの知らせが届く。教師のかたわら、 源為朝の鬼退治伝説を調べていた沼は、 青ヶ島で調査中に事故死を遂げたらしい。 沼の妹から兄の遺品整理をして欲しいと頼まれた小田切は、 彼ら三人の恩師の娘で、やはり同級生だった秦野牧と一緒に 青ヶ島へ赴くが、そこで思いがけない事態に陥るのだった。
  • 黒い錠剤 スウェーデン国家警察ファイル
    4.2
    ストックホルムで女性の刺殺体が発見された。交際相手の男は服役中だったが、事件当夜は仮釈放されていた。警察は男が犯人と確信するが、ヴァネッサ警部の元に「彼は殺していない」と訴える女性が現れる。ネットで蠢く「インセル」が現実社会に牙を剥く暗黒ミステリ。
  • 宮廷のまじない師 白妃、後宮の闇夜に舞う
    4.2
    白髪と赤い瞳の外見から鬼子と蔑まれてきた、まじない師・珠華。 皇帝陛下からの依頼を受け、偽りの妃として後宮へ――。 彼自身にかけられた呪いと、宮廷で起きた怪異事件の謎を解くために、愛憎渦巻く闇へと足を踏み入れる……!
  • ドラキュラ
    4.2
    トランシルヴァニア山中の城に潜んでいたドラキュラ伯爵は、獲物を求めて英国ロンドンへ向かう。嵐の中の帆船を意のままに操り、コウモリに姿を変えて忍び寄る魔の手から、ロンドン市民は逃れることができるのか。吸血鬼文学の不朽の名作。
  • 煩悩
    4.2
    1巻1,760円 (税込)
    友達でも恋人でもないけれど、私たちはほとんど一つだった。それなのに、どうして――? 過剰に重ねる描写が圧倒的熱量をもって人間の愚かさをあぶり出す、破壊的青春小説。
  • 星に願いを
    4.2
    1巻1,584円 (税込)
    花実母娘のルーツとなる祖母の壮絶な人生譚。  花実は中学三年生となった。進路を考える年頃。そして、ほんのり初恋の気配も。そんなある日、花実の母・真千子がひったくりの被害に遭う。その事件から、花実は「金」に対しての意識がより強くなり、よりシビアな中三となる。事件の犯人が判明するが、それは予想外のほろ苦い結果に。  そんなある日、見知らぬ女性から祖母タツヨの訃報が届く。以前「太陽はいつもひとりぼっちだ」と言い放ち去って行った祖母。そして、その女性からタツヨの日記を渡される。そこには、暗く辛い昭和を生き抜いてきたタツヨの長い長い凄惨な人生が刻まれていた。それを読んだ花実は・・・・・・。  前半と後半ではまったく違う世界を味わえる作品。本当に二十歳の著者が書いたのだろうか、と驚く展開、描写。著者のまったく新しい一面を見ることが出来る渾身の長編小説です。

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