青山文平の一覧

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作品一覧

2023/03/10更新

ユーザーレビュー

  • 底惚れ
    時代小説なのに、ビジネス小説っぽい。なんかいい感じ。第17回中央公論文芸賞受賞作。
    社会の底辺で暮らしていた男が、恩人の女にお礼を言いたいがために、入江町の岡場所で女郎屋を開く。女郎が来たくなるお店にするため、1人一部屋、一回に1人だけ客をとるシステムで、儲けはあまり考えない。しかし、お店の数を増や...続きを読む
  • 底惚れ
    主人公の胸の内がぐるぐると思い巡らされる様を、余計なものを削ぎ落として、粋な江戸っ子の語り口だけで描くリズム感が小気味いい。主人公の一途な思いと執念が迫ってきて、一気に読み通した。予想もしなかった終盤の展開が素晴らしく、そして表題の意味するところが分かったときには、もう一人の一途な思いが静かに展開し...続きを読む
  • 底惚れ
    江戸にもいた、底辺非正規男の一人称小説。

    自分を刺した女の行方を求める一途な恋物語であり、かつ、底辺非正規がつかみ取った大金をもとに成り上がる、立身話としても秀逸な一作です。

    (は? これを星3つとかねーわ。断固5つでしょ。)
  • 泳ぐ者
    前作「半席」の続編となる本作、文庫本を待てずにハードカバーを購入。
    時代は開国前夜の江戸末期、昇進の機会が高い職分よりも心の闇を探る現職を選んだ主人公、闇は深い。
  • かけおちる
     時代小説家は、『キャラクターの心情を3文以上記述したら血を吐いて死ぬ呪い』にかかってるのか?
     とまで疑ったくらい、前に読んだ『海神の子』が悲惨な出来だった。だが、その疑念は杞憂に過ぎなかった。

     本作は、時代
    背景に即した、血肉のかようキャラが描写されている。
     タイトル通り、かけ落ちした、武...続きを読む

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