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Posted by ブクログ
2018年(発出2015年) 274ページ
青山文平氏の第154回直木賞受賞作です。
『ひともうらやむ』
『つゆかせぎ』
『乳付』
『ひと夏』
『逢対』
『つまをめとらば』
の6作品からなる短編集です。
どの作品も味わい深い、興のある物語ですがいいなと思った作品は『ひともうらやむ』『乳付』『ひと夏』『つまをめとらば』の4編です。天下太平の争いのない世の中で、江戸時代の人々の生き様が感じられるような作品でした。男と女、女と女、男と男の間で繰り広げられる人間関係の機微もおもしろかった。図太い女性と遠慮がちな男性との対比がなんとも言えず、現代にも通じるものがあるかも。最後の作品は、BLチックなものを予想してしまいましたが、ちょっと違いました。
Posted by ブクログ
江戸時代が背景で、お役が回ってこない下級武士たち。
それでもなまじ身分があるゆえお上と民衆に挟まれるような立場の苦悩があり、反対に、民衆はといえば身分の低さの苦労が描かれた短編時代小説です。
形や程度に差はあれど、現代にも通ずるものを感じます。
それぞれの章には救いのヒントになるような人物がおり、だいたいの話は出口が見えたような、薄日が差したようなラストになっていたように思えました。
個人的に
『乳付け』
・初産で乳が出なく、自身の子どもに乳をあげられない母親が「乳付け」に悋気しながらの葛藤しつつも、その乳付けや夫、まわりの人情を描いたお話。
『逢対』
・武士とは何かを識りたいもの、武士を地でいくものが「逢対」にてそれぞれの道を立てるお話。
の2話が特に好きな話でした。
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