青山文平作品一覧
-
-【緊急特集 黒船トランプ迎撃作戦】 ◎トランプ危機をチャンスに変えろ 緋田順 大槻奈那 木内登英 戸矢博明 ◎日本は米国に何を提案すべきか 小林慶一郎 ◎私が見ているビットコインの未来 松本大 ◎台湾は本当に危うい マット・ポッティンジャー 第一次トランプ政権 大統領副補佐官からの警告 ◎自衛隊「南西シフト」現地報告 山下裕貴(元陸将) 【スペシャル企画「東京はすごいぞ」】 ◎これからの東京改造計画を話そう 喜勢陽一(東日本旅客鉄道社長) 堀江正博(東急社長) ◎新連載「欲望の不動産」1 港区マンション業界ウラ話 吉松こころ ◎「江戸城再建」天守から東京湾を眺めたい 今村翔吾 三浦正幸 岩壁義光 ◎やなせ先生と「あんぱん」と私 梯久美子 朝ドラ誕生の原点にカワイイの伝道師との出会いがあった ◎BtoBダントツの日本企業 ウリケ・シェーデ ◎裏読み業界地図4 NECと半導体 「電電ファミリー」失敗の歴史 大西康之 ◎【短期集中連載 前編】 カメ社長の買収防衛日記 ライブドア事件20年 「当時の日記を初めて公開します」亀渕昭信(元ニッポン放送社長) ◎【短期集中連載第6回】 ミスター円、世界を駆ける 「超GDP」未来の経済指標を求めて 神田眞人 ◎【短期集中連載 後編】 地面師 獄中からの告発 森功 ◎No time for doubt ─大谷翔平と2016年のファイターズ─4 鈴木忠平 ◎成田悠輔の聞かれちゃいけない話4 ゲスト・横尾忠則 僕は病院が好き。自分を知る「哲学」になるから 【特集 ワクワクする新日本史】 ◎グローバルな古代史6つの謎 森公章 上野祥史 青木敬 夫馬直実 田邊宏騎 ◎事業承継は秀吉と家康に学べ 入山章栄 本郷和人 【日本の顔インタビュー】中西進 上皇さまが出してくれた柿ピー ◎元気な90歳 毎日のルーティン 健診マイスターと在宅診療の革命児が発見した9つの習慣 伊藤大介 山中光茂 ◎GLAYデビュー30年インタビュー 継続の美学 ◎秋元康ロングインタビュー11 TKって、何者? 【連載】 ◎ゴルフ春秋4 ◎言霊のもちぐされ8 山田詠美 ◎眠れぬおまえに遠くの夜を10 桐野夏生 ◎地図を持たない旅人14 大栗博司 ◎有働由美子対談77 今田美桜(俳優) ……ほか
-
-【最終回】 花村萬月 「探偵ノヴァリス・夜の華」 まだ答えてもらっていないことがある。なぜユーリを見殺しにした? 【大好評連載】 坂井希久子 「娘心中」 どうか教えてくれ。お紋と通じていた男は誰なんだ。父親が懇願するが―― 谷瑞恵 「こだま標本箱」 「死者に会える」と言われる予約席に腰かける少女。その目的は…? 【連載小説 風味絶佳】 吉田篤弘 「月とコーヒー」 【連載小説 ミステリー】 矢月秀作 「警視庁特務部逮捕特科アレストマン2」 【連載小説 妖異幻怪】 夢枕獏 「闇狩り師摩多羅神」 【連載小説 歴史&時代】 門田泰明 汝 戟とせば 拵屋銀次郎半畳記 【マンガ】 サメマチオ 「追読人間臨終図巻」
-
3.0江戸に生きる人々が織りなす鮮やかな人生。 “青山流時代小説”の真骨頂! 旗本の次男坊で部屋住みの俺は、武家であらねばならぬ、などとは思っていない。 堅物の兄が下女に好意を寄せているのを見て取って、 わざと下女にちょっかいを出そうとするが、気づくと女は身籠っていた。 しかも父親は、隠居の祖父だという。 六十九歳の老人に女で負けた俺がとった行動は――。 直木賞受賞作『つまをめとらば』に連なる傑作短編集。 史実から生まれた圧巻の7編。 ※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
-
3.8ほんとうに人を斬ったのか──幕末から戦前までを駆け抜けた、日本美術家の生涯。近代美術のすごみが横たわる圧巻の長篇時代小説! 東京美術学校の発足に携わり、帝国博物館でも要職を務めるなど、「日本美術」の目利きと称された下垣内邦雄が、関東大震災、金融恐慌、世界恐慌に襲われたあとの1931年、歴史の大きなうねりの中で亡くなった。思い起こされるのは、ある新聞記者による4年前の単独取材だった。美術に関する意図とおりの質問のあと、下垣内教授は自らの半生について語り始める。「俺は人を斬ろうとしたことがあるんだよ」。凡百の出世物語とは似ても似つかぬ、幕末活劇とはまったくちがう話に、記者はかっさらわれたのだった……。
-
4.52022年、柴田錬三郎賞と、中央公論文芸賞をW受賞! 伊集院静氏は「この作品の価値は冒頭の数行にある。五両と小作農という仕事は江戸期の経済に通じる作家の視点がある。…事件、物語があり、さらに色気がある。これほどの作品を柴田錬三郎賞に迎えられたのは、選考委員として喜びである」とまで評価。 大沢在昌氏は「一読、参りましたといいたくなった」、村山由佳氏「文章は、その人の歌う旋律でありリズムであり呼吸である」、林真理子氏「もはや完成形といおうか名人芸といおうか、『うまい』ととうなるしかない」と高評価。 浅田次郎、桐野夏生、篠田節子、逢坂剛ほか、各選考委員も大絶賛した時代小説の傑作! 村に染まれず、江戸に欠け落ちた男たち。当時の江戸は一季奉公の彼らに支えられていた。主人公は四十過ぎのそんな男のひとり。根岸にある小藩の屋敷で奉公中、訳ありのお手つき女中の道連れを命ぜられ…男の運命が変わる。純愛とビジネス成功譚! 一作ごとに進化し続ける青山文平の語り口に酔いしれる! 女への思いをつのらせながら、はぐれ者だった男が、一途に自分を刺した女の行方を求める。女を捜す方便として、四六見世という最底辺の女郎屋を営みながら、女が現れるのを待つ。その仕儀を薦めてくれたのは、路地番の頭・銀次だった。ビジネス成功譚の側面と、女への思いを貫く純愛を縦線として、物語はうねり、意外な展開をみせ、感動の結末へ。魅力的な時代長篇。 蜂谷涼 (北海道新聞2021年1月30日付) 「『底惚れ』なんとすごみのある言葉だろう。恋い焦がれて、惚れぬいて、首っ丈になっても、まだ及ばない。魂をひりひりさせる言の葉だ。」 細谷正充 (東京新聞2021 12月11日) 「ラスト一行にたどり着いたとき、いい話を読んだという満足感を得られるのだ。タイトルそのまま“底惚れ”してしまう作品である」 大矢博子 (小説すばる 2022年2月号) 「痺れた。 何に痺れたって、主人公だ。自分を刺した女を探す男だ。その思いに、生き方に、そして何よりその語りに、痺れた」 縄田一男 (日本経済新聞 1月27日) 「ラストで「俺」を襲う虚脱感がジワジワと比類無き感動へ変貌していくさまに接し、主人公の幸せを願わずにはいられないだろう」 「この場末のどこがいい?」 「ここはどこでもねえからね。なにしろ岡場所だ。あるはずのねえ場処さ…」
-
3.8
-
4.1切り立った岩の上で独り稽古を積む、藤戸藩お抱えの道具役(能役者)の長男・屋島剛。15歳の剛は、急逝した藩主の身代わりとして江戸城に送り込まれた。「能」を使った秘策によって、貧しい藩は生き延びることができるのか。 藩の命運を握った剛は、「想いも寄らぬことをする」決意をした――。 天保年間の土地も金もない弱小藩を舞台に、ひとりの少年武家が辿る過酷な運命が、圧倒的リアリティを通して描かれる。 謎と謀(はかりごと)、美と畏れ。研ぎ澄まされた文章と壮大なる謎、唯一無二の武家小説! 「弱冠十五歳の少年が、柳営の棟梁たる将軍に対して、己の能の技量のみを武器に文字通り徒手空拳で命がけの闘いを挑む。しかも与えられた期間は、わずか七ヶ月しかない。これぞまさにミッション・インポッシブル 」 ――川出正樹 (解説より) ※この電子書籍は2019年1月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
-
3.6
-
3.8男は、生きるのがどこまでも下手だ。 二人の藩主を擁する橋倉藩。 割れて当たり前の藩を割れさせぬ――重すぎる命を課された近習目付たちの命運は。 名もなき武家と人々の生を鮮やかな筆致で映し出す。 橋倉藩の近習目付を勤める長沢圭史と団藤匠はともに齡六十七歳。本来一人の役職に二人いるのは、本家と分家から交代で藩主を出す――藩主が二人いる橋倉藩特有の事情によるものだった。 だが、次期藩主の急逝を機に、百十八年に亘りつづいた藩主交代が終わりを迎えることに。これを機に、長らく二つの派閥に割れていた藩がひとつになり、橋倉藩にもようやく平和が訪れようとしていた。 加齢による身体の衰えを感じていた圭史は「今なら、近習目付は一人でもなんとかなる」と、致仕願を出す。その矢先、藩の重鎮が暗殺される。いったいなぜ――隠居した身でありながらも、圭史は独自に探索をはじめるが……。