地ごく

地ごく

1,716円 (税込)

8pt

「死んだ方がましのくせになぜ生きているのか不思議な底辺が、将来そうなるであろう若いだけの同じ底辺によって苦しめられている」と同じ団地の住民を見下す久野。自身の惨めさを糊塗するために、現状から抜け出せない人々を定点観測するだけに飽き足らず、土井という老人を弄ぶ手段を考え、実行することに生きがいを見出していた。ところがある日土井から相談を持ちかけられて……。表題作を含め、自らの毒に冒されたい人に向け描かれた短編集。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    128ページ
  • 電子版発売日
    2024年01月17日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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  • 【閲覧できる環境】
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地ごく のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    すごいものを読んじゃった。
    見てはいけない人間の深淵を覗くことができる作品。
    誰もが心の奥底に秘めている禁忌を豊富な語彙力でガッツリ表現されています。
    覚えたての難しい単語を並べただけの【最近流行りの雰囲気だけ文学っぽいホラー】な作品とは一線を画しています。

    一体どんな人が書いたんだろうと興味を抱

    0
    2025年07月30日

    Posted by ブクログ

    (2024/12/30 1h)

    墨汁みたいな2篇でした。
    ストーリーは重たいけど、登場人物を扱き下ろすような地の文が軽妙なタッチで、独特の世界観を生んでいる。

    0
    2024年12月31日

    Posted by ブクログ

    久野はクズだけど自分のこと客観的に見ているだけ私よりマシ。あの人には勝てない、コイツよりマシ、とかいつまで続くのか。共感できる自分が怖い。共感できない人に私はなりたい。

    0
    2024年12月07日

    Posted by ブクログ

    すっかり献鹿狸太朗さんの大ファンです。ずっと自分の事書かれてるようでたまらない。献鹿狸太朗さんの書かれる文章大好きです。

    0
    2024年09月08日

    Posted by ブクログ

    素晴らしいパワーワードだけで構成される小説集。
    収録されている2作とも、自閉している世界から自らの不幸を嘆きつつ外の世界も呪うも、その不幸は体感している世界が狭いからだったと少し会得する迄が描かれている印象。
    たくさんの巧みな比喩に万力で心が徐々に締められる感じで、ダメ人間を自称する人には是非とも読

    0
    2024年07月14日

    Posted by ブクログ

    滅茶苦茶良かった
    どちらの地獄も最高に刺さった
    どちらも普通では物語にならないような、それでも不幸という不幸を背負った人たちを、ここまで丁寧に文で表現できるのかと驚く
    他の作品も楽しみ

    0
    2024年06月08日

    Posted by ブクログ

    下劣な視点とキレッキレの語彙のアンバランスさが素晴らしい。
    黄金で作られた素晴らしい造形のうんこ みたいな本です。褒めてます。

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    今年初めての大当たり小説を読めたー!
    楽しい!
    近所の小学生達からボコボコにされる老人を眺めて喜ぶ男。
    一人息子が平凡より劣っていると感じ自分を憐れむ母親。

    2人とも終盤でずっと悩んでいたもの原因に気づき、気付いたらもう引き返せず、何もかもに絶望したように話が終わる。

    タイトルを見た時になんで「

    0
    2024年02月08日

    Posted by ブクログ

    卑下や蔑みの言葉ってこんなにも存在するのか…
    知らない病名もたくさんのってました。
    かっこいい病名をデッキのように揃えて戦うご時世怖い。

    0
    2025年11月06日

    Posted by ブクログ

    「地ごく」の主人公、久野。他人を見下しては底辺と位置付けし、バカにして暮らしている。それだけでなく、ターゲットを地獄に落とそうと画策するクズさ。読者としては、誰が一番最低かは一目瞭然だが、久野自身は自覚がない様子。なぜ自分の人生はうまくいかないのか。それは自身の責任なのではないか。それに気づけないこ

    0
    2025年02月11日

地ごく の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    128ページ
  • 電子版発売日
    2024年01月17日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

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  • 【閲覧できる環境】
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