赤泥棒
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赤泥棒

1,881円 (税込)
940円 (税込) 5月9日まで

4pt

町田康さん推し!

言葉に幅があり、しかもそれが的確に使用されている。辛辣な個性とその周囲を無情に描いていてよい。
(文藝賞選評より)

現役慶応大学院生であり、漫画『踊るリスポーン』の著者・三ヶ嶋犬太朗が鮮烈の文芸デビュー!

「捨てられたものを拾うのは泥棒ではない」と嘯き、女装をして女子トイレに侵入し、捨てられた生理用ナプキンを盗む百枝菊人。女装がバレたら心の性別をたてに被害者ぶろうと思っていたところ、同じ学校の明石睦美に目撃される。彼女は百枝が自分と同じく、性別に違和感を抱いていると思い急速に接近してきた。無理解と偏見がマイノリティを利用し、共感と愛情が暴力を肯定する……。表題作「赤泥棒」に加え、文藝賞最終候補に選ばれた「青辛く笑えよ」、「普通」を唾棄する高校生が才能の塊と出会い自我を崩壊させる「寄食のダボハゼ」をおさめた短編集。

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赤泥棒 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年08月12日

    あまりにも倒錯した自意識の暴走に吐き気を催すような中篇小説3本 地の文の書き方が特徴的で多少の読みづらさはあったものの、どれも強烈でとても面白かったです 登場人物たちが基本的にみな突き抜けていていいですね 暴力的な描写もあり人は選びそうですが、奇妙なポップさと爽快さが癖になります

    0
    購入済み

    ひ弱な悪党、という自分を映す鏡

    2023年07月31日

    赤泥棒がどんな悪人かと思ったら
    生殖行為への畏敬を持った人だと感じた。
    おそれるくせに、悪に
    敢然と立ち向かうところなど持たぬ。
    哀れ。そして身につまされる。
    このストーリーには
    人に言えない孤独な悪が複数、
    並置される。
    神と肩を並べるほどに
    図々しいくせに、
    何てひ弱なんだ。
    でも、他人ごとでは...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月04日

    0204
    気持ち悪いんだけどどんどん読んじゃう。読み終わってからなぜか共感しちゃったり感情移入しちゃったりして苦しくなった。すごく好き。素敵な作家さんに出会えて良かった

    0

    Posted by ブクログ 2023年08月14日

    表題作を読んで、少し苦手かも…と思いながらも他3編読んでみたらかなり好みだった。
    最後の話は、自意識の書き方がすごい。こんなに小説読んでて自意識に悶々とするのは町田康の「告白」以来。

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月28日

    ぶっ飛んでいて、かなり私は好きだった。

    1ページ読んだら好きか嫌いか、
    はっきり分かれそうな本。

    広くはオススメ出来ないけど、
    深度がある説明が 分かりやすくて
    思考回路は拗らせてて、信用できるというか
    共感とまではいかないけど、
    なんか分かる気もする、みたいな。

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月22日

    おぅっ……となった。
    作者若そう…って思ったらやはり若かった。
    青辛く笑えよが好き。
    奇食のダボハゼは出だしが好きではなく、飛ばそうかという考えが過ったけど、結局最後まで読んだ。そして嫌いではなかった。

    0

    Posted by ブクログ 2024年02月26日

    2024/2/3

    最初の5ページくらいが生理的に無理で、乗り越えたら見方が変わった。
    ジェンダー。
    癖のある文体だから好みが分かれそう。

    若い人が書いてるんだろうな、と思ったら賢くて若い人だった。

    0

    Posted by ブクログ 2024年01月12日

    女性の使用済みナプキンを集める性癖のある高校生や夢を掲げながら現実よりネットの世界にのめり込むうんちく高校生とか色々な価値観の主人公が出てくる短編。読んでいてむず痒い思いがしたかったり、現代っぽい雰囲気を味わいたい人にすすめたい。最近、周りに変な人ばかりいる環境にいたりはするけど改めて人の数だけ価値...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年07月19日

    序盤、地の文が神視点なのか登場人物視点なのか分からず少し混乱したが、神がめちゃめちゃ解説してくれる形式なんだと分かってきてからは読みやすくなったように思う。

    登場人物の心情や行動の理由について、読者に読み取らせるというよりは、解説のように細かく鮮明に、異常で複雑な心の中を分からせるように書かれてい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月03日

    共感されない世界でもがいている存在たちが多く
    描かれている本作は、天才と呼ばれながら苦しんでいる人と、人には言えない自分のマイノリティを隠しながら生きる人と、1人の存在のために、自らの身体を捧げて1千万円を貯めた人など、何かをもがいている人物たちが、多く登場します。
    「マイノリティの中のマイノリティ...続きを読む

    0

赤泥棒 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    180ページ
  • 電子版発売日
    2023年03月28日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

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