赤泥棒

赤泥棒

1,881円 (税込)

9pt

町田康さん推し!

言葉に幅があり、しかもそれが的確に使用されている。辛辣な個性とその周囲を無情に描いていてよい。
(文藝賞選評より)

現役慶応大学院生であり、漫画『踊るリスポーン』の著者・三ヶ嶋犬太朗が鮮烈の文芸デビュー!

「捨てられたものを拾うのは泥棒ではない」と嘯き、女装をして女子トイレに侵入し、捨てられた生理用ナプキンを盗む百枝菊人。女装がバレたら心の性別をたてに被害者ぶろうと思っていたところ、同じ学校の明石睦美に目撃される。彼女は百枝が自分と同じく、性別に違和感を抱いていると思い急速に接近してきた。無理解と偏見がマイノリティを利用し、共感と愛情が暴力を肯定する……。表題作「赤泥棒」に加え、文藝賞最終候補に選ばれた「青辛く笑えよ」、「普通」を唾棄する高校生が才能の塊と出会い自我を崩壊させる「寄食のダボハゼ」をおさめた短編集。

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  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    180ページ
  • 電子版発売日
    2023年03月28日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

閲覧環境

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赤泥棒 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    あまりにも倒錯した自意識の暴走に吐き気を催すような中篇小説3本 地の文の書き方が特徴的で多少の読みづらさはあったものの、どれも強烈でとても面白かったです 登場人物たちが基本的にみな突き抜けていていいですね 暴力的な描写もあり人は選びそうですが、奇妙なポップさと爽快さが癖になります

    0
    2023年08月12日

    購入済み

    ひ弱な悪党、という自分を映す鏡

    赤泥棒がどんな悪人かと思ったら
    生殖行為への畏敬を持った人だと感じた。
    おそれるくせに、悪に
    敢然と立ち向かうところなど持たぬ。
    哀れ。そして身につまされる。
    このストーリーには
    人に言えない孤独な悪が複数、
    並置される。
    神と肩を並べるほどに
    図々しいくせに、
    何てひ弱なんだ。
    でも、他人ごとでは

    0
    2023年07月31日

    Posted by ブクログ

    あらすじから、もっと露悪的というか、過激な文体をイメージしてたので、内容に対して客観的な文体に驚いた。こういう内容は、主観ゴリゴリの文章と、第三者の視点のある冷静な文章どちらの方がキツイだろう……。無難に扱えば早々刺さらないけれど、うっかり刺さると抜けないし傷口はズタズタになっていく棘って感じ。

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    私は特に「奇食のダボハゼ」が好きです。
    祐斗にすごく共感した(出来れば共感したくないけど…)
    高い自尊心(プライド)は恥ずかしいなと読んでて思った。周りから見ると、私もこう見られてるのかなと思うと怖いな。

    0
    2025年10月04日

    Posted by ブクログ

    『地ごく』のインパクトが凄すぎて、最初はイマイチかなと思ったけど『奇食のタボハゼ』は凄い。共感性羞恥でああーってなる私は、少なくとも天才ではないことがわかりました。

    0
    2024年11月27日

    Posted by ブクログ

    地ごく が良すぎて読んでみた。
    ・赤泥棒
    経血に執着する男子高校生という気色悪い設定が女を殴る男らしさに終着する。犯罪者が歪んだ経緯を丁寧に書いて理解を誘ってるけど実際こういう趣味の奴はただ病気なだけなんだよなーと冷めた。
    ・青辛く笑えよ
    理想を押しつけて星であってほしいと願うのは愛じゃなくてエゴで

    0
    2024年08月28日

    Posted by ブクログ

    0204
    気持ち悪いんだけどどんどん読んじゃう。読み終わってからなぜか共感しちゃったり感情移入しちゃったりして苦しくなった。すごく好き。素敵な作家さんに出会えて良かった

    0
    2024年02月04日

    Posted by ブクログ

    表題作を読んで、少し苦手かも…と思いながらも他3編読んでみたらかなり好みだった。
    最後の話は、自意識の書き方がすごい。こんなに小説読んでて自意識に悶々とするのは町田康の「告白」以来。

    0
    2023年08月14日

    Posted by ブクログ

    おぅっ……となった。
    作者若そう…って思ったらやはり若かった。
    青辛く笑えよが好き。
    奇食のダボハゼは出だしが好きではなく、飛ばそうかという考えが過ったけど、結局最後まで読んだ。そして嫌いではなかった。

    0
    2023年05月22日

    Posted by ブクログ

    自分には文体が難しくあまり理解できなかった。
    自分にはまだ早かったのか合わなかったのか分かりませんが、朧気ながらもわかった時は面白かったです。個人的に奇食のダボハゼが好きです。

    0
    2024年10月04日

赤泥棒 の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    講談社
  • ページ数
    180ページ
  • 電子版発売日
    2023年03月28日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    2MB

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