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Posted by ブクログ
ある中学に着任した主人公の教師 鹿原十和子が、自分に似ているといわれている14年前に殺害された教師 戸川更紗に興味を持つ
彼女は自分と同じアセクシャル(無性愛者)ではないか?
主人公と更紗に執着する、残虐な殺人を繰り返す八木沼武史の過去と現在とが交錯する
性的マイノリティが沢山挙げられていて知らないことが多かった
アセクシャル、アロマンティック、リスロマンティック、ズーフィリア⋯
そして薄ら寒い思いがしたのは、慕われすぎたせいで、逆に不幸を望まれるという、
先生が好きすぎるから、僕らだけのものでいてほしい、妊娠といった誰かのものになるのは許せないという心理
自分のものにならなくてもいいから他の人のものにもならないでほしい、という
「僕のママになってほしい」というヤバい人が2人もいて性的マイノリティより少数派なんじゃない?と思った
だけど希望のある終わり方をしているのがいい
細部まで気を配るような丁寧な描写なので難しくなく、520ページもあるのにサクサク読めた
読み応えもあり、おもしろかった
Posted by ブクログ
いや面白いな!こんな話になるとは予想外。
良い意味で裏切られた。
相変わらず凄惨な殺害シーンや胸糞悪いシーンはあるものの、性的マイノリティである十和子が本来の“自分”を取り戻すまでを描いたサスペンスだといえる。
それにしても、歪な親子関係が齎す悪影響には腹立たしくて虚しい気持ちになる。
「じゃあ第三者として何が出来るの?」と問われると、何も言えなくなるのが歯痒いな。
性的指向でも、初めて聞くようなものがあって「知らないことばかりだな」と思った。
何においても少数派は理解されにくい事が多い。
作中の『ASMA』のように、それを安心して開示できる場ってホント大事ですよね。
全体的に重めだけど、希望はある。
即解決は無理でも未来は開けてる。
読後感も良いし、本当に面白かった。
Posted by ブクログ
愛情って誰に向けるものなんだろうか。
「死に至る病」を映画で見てすごく作家さんが気になってこちらを読みました。
殺人の手口のグロさがまず衝撃すぎる。映像化したら気持ち悪くなっちゃう人絶対いるよって思いながらも見たい好奇心がでちゃいます。
母親の愛を求めて女性の臓器を取り出して抱きしめる殺人犯、14年前に殺された女性教師とよく似た主人公の女教師。このふたりの視点が交互に動くからこそ、どこで交わるのかハラハラしました。
サイコパスの猟奇殺人かと思えば、愛情って何だったんだろうと親子関係の在り方を問われる作品で重みが十分にありました。
また、女教師がなぜ殺されて、自分も嫌な雰囲気に巻き込まれているのかというところも性別や、人を愛すること、自分とは何だったんだろうと社会の息苦しさを自らの殻を破っていく成長も見える壮大な問題提起でした。
問題行動に見えて実はSOSだった、大人になってからはもう変わることがないなど、思春期の行動や言葉の1つ1つが分岐点になって未来が歪んでしまった行く末をそれぞれ見せられています。
でもラストはまた事態が大きく変わって、こんなにも連続殺人犯の印象が変わる作品は中々ないと思います。ちょっと好感度あがってしまいました。
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