完本 神坐す山の物語

完本 神坐す山の物語

2,200円 (税込)

11pt

奥多摩の、太古から神を祀ってきた霊山・御嶽山の上にある村。そこにある神官屋敷は浅田氏の実家である。彼が少年だったころ、美しい伯母から聞かされた怪談めいた夜語り。それは怖いけれど、美しくも哀しく、どれも引き込まれるものばかりだった。これら神主の家に伝わる話を元に脚色して書かれた短編を編み直し、単行本未収録作品「神上りましし諸人の話」(あとがきにかえて)と、書き下ろし作品「山揺らぐ」を加え、完本とした永久保存の決定版!

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完本 神坐す山の物語 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    表紙とキャッチコピーに惹かれて衝動買いしました。読んでみると少し不思議で、少し怖い話でどれも大変面白かったです。こういう不思議な現象と人間が共生していた時代があったんだな…としみじみ感じました。いつか御山に行ってお参りしてみたいです。
    普段は静かな環境で読書しますが、無性に雅楽が聴きたくなりBGMと

    1
    2024年10月05日

    Posted by ブクログ

    子どもの頃多摩地区に住んでいたので、御嶽山には遠足で行った記憶がある。
    その山が神様の住まう山とは知らなかった。

    どの話も非常に興味深く面白く読んだ。
    小説ではあるが民俗学的な要素が満ちている。
    読み終わるのが惜しいと感じながら、一つひとつ大切に読んだ。

    あらためて御嶽山へ行ってみたくなった。

    1
    2024年08月24日

    Posted by ブクログ

    八王子児の小生は御嶽山には登ったこともあり麓のこともよく分かる。本書を読んでいると江戸から明治、大正昭和へと時代の移り変わりを感じてしまう。この頃の子どもの楽しみは父や母、祖父、祖母から寝もの物語で怖い話しを聞くのが楽しみであったろう。本書はそれがぎゅう詰めなった一冊だ。楽しく読み終えた!

    1
    2024年07月13日

    Posted by ブクログ

    どこまでが本当の話かはわからないが、戦前からの御岳山における生活等が垣間見れ、自然や色彩がとても美しい文章で表現されている。
    登山で訪れたことはあるが、現在とはだいぶ様子が異なり、厳しい環境だったことが窺える。
    御岳山に宿泊で再訪したい。

    0
    2025年03月02日

    Posted by ブクログ

    青梅の御嶽山、筆者の母の生家は山頂の集落の宿坊。夏休み集まった従兄弟たちに聞かせる叔母の寝物語。
    世俗を超越した隔てられた異界ならではの数々のエピソード。
    どこまでが創作か分からないが、浅田次郎の作品のファンタジー調な部分は、この幼児体験が影響しているのだろう。

    0
    2025年01月22日

    Posted by ブクログ

    完本、とあるのは様々な文庫や雑誌に掲載したものを集めたからですね。
    不便な山の上にある知る人ぞ知る神社での奇怪な物語。叔母さんが少女の頃に体験したことを小さい子供達に伝える形。しかもそのうちの一人の子はちゃんと見えてしまう霊力がある。圧巻は狐が取り憑いた少女たちの狐落とし。
    大騒ぎになりながら落とす

    1
    2025年01月12日

    Posted by ブクログ

    10年ほど前に出版されたものを私は読んだのだが、今回は新たな書き下ろしの短編を加えて完本として出版された。

    東京都の奥多摩の霊山・御嶽山の上にある神官屋敷は、浅田氏の母親の実家なのだそうだ。
    浅田氏が少年だった頃、従兄弟やはとこ達と夏休みのほとんどをこちらの屋敷で過ごしたとのことだ。
    就寝前、布団

    1
    2024年12月03日

    Posted by ブクログ

    著者の母方の実家が奥多摩の神社ということで、幼い頃から目には見えないけどいる何か、存在に触れながら育ってきたことが窺える。フィクションとノンフィクションがが混ざったような山にまつわる短編集。怪異譚のようだけど、全く怖くない、どこか懐かしいような感じ。

    1
    2024年12月02日

    Posted by ブクログ

    奥多摩にある御嶽神社の宿坊に集まった夏休み中の子供たち(従兄弟、従姉妹)に明治生まれの伯母が寝物語を話して聞かせる形で神社の宮司だった主人公の曽祖父や祖父に纏わる神座す山のエピソードが語られる。久しぶりの浅田節に思わず泣かされた短編集でした。それにしても著者の作品にはいつもながら美しい女性ばかりが登

    1
    2024年10月20日

    Posted by ブクログ

    どのお話もほんのり怖くて切ない。
    とくに「兵隊の宿」。
    どうかどうか、みなさん安らかにと願わずにはいられない。

    1
    2024年07月07日

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