作品一覧

  • TRUE Colors 境界線の上で
    4.0
    1巻1,595円 (税込)
    生理は、将来ママになるために必要なものだから──そう本には書かれていた。でも、わたしもママにならないといけないの? 子どもが欲しい友達、怖いと言う友達。わたしは?(『To be a Mom』神戸遥真) 男子に負けない努力を重ね、中学硬式野球のエースとなったわたし。でも、甲子園には出られない。女子だから。納得なんてできない。ナックルボールを磨き続けた先に、未来はあるのか──。(『三月のグラウンド』蒼沼洋人) 元カレの葉空とは今や親友。恋人じゃないからこそ、楽に過ごせる……はずだった。でも、葉空に「好きな人ができた」と言われて、わたしの心は大混乱。しかも、相手は「彼女」じゃなくて「彼氏」!?(『親友のカレ』いとうみく) お母さんの出張で、家事を任されたわたし。やるしかないけど、なんでわたしばっかり? 詩馬の家のダイニングテーブルでは、父さん二人が料理をしていた。家族のかたちは一つじゃない。それなら、わたしの家だって変えられる?(『ダイニングテーブル』鳥美山貴子) 新しい通学路、新しい学校、新しい生活。ある日、電車の中で尻に触れる誰かの手。満員電車だから? 勘違い? ……違う。ぼくは被害者だ。男のぼくだって、痴漢に遭う。それを認めるのが、こんなに怖いなんて。(『ぼくと体と、』ひこ・田中) ◆ ◆ 令和6年埼玉夏休みすいせん図書にも選ばれた『YA!ジェンダーフリーアンソロジー TRUE Colors』から待望の第2弾が登場。 「今」を生きる児童文学作家がジェンダーと中学生をテーマに、それぞれの視点から物語をつづります。 装画は今回も『少年ノート』『ヒラエスは旅路の果て』の鎌谷悠希が担当。 ここでしか読めない、珠玉のアンソロジーです。
  • 光の粒が舞いあがる
    4.0
    1巻1,200円 (税込)
    だれかと出会うこと。あこがれること。勇気をもって向き合うこと。そうしてひとは、強くなる。 【あらすじ】中学1年生の心愛(ここあ)は母親と二人暮らし。仕事が忙しい母親を助けるため、部活動を諦め家事の手伝いに奮闘する日々を送っていた。そんな心愛のささやかな楽しみは、駅前のボクシングジムで練習に励む少女を眺めること。踊るように、舞うようにサンドバッグを叩くその姿は、見ているだけで胸のモヤモヤが吹き飛び、前向きな気持ちになれるのだった。しかしある日、見つめていることが少女に気づかれてしまい……。ボクシングを通じて紡がれていく絆。絆を通じて解かれていく迷いと悩み。迷いと悩みを通じてたどり着いた、「自分がするべきこと」とは? 【もくじ】●Chapter1:透明な壁の向こうがわ ●Chapter2:新世界 ●Chapter3:世界の終わり ●Chapter4:氷の女王 ●Chapter5:光の粒が舞いあがる
  • 波あとが白く輝いている
    4.3
    1巻1,320円 (税込)
    第63回講談社児童文学新人賞佳作入選作、待望の書籍化! 亡き母が愛した、海光祭を復活させたい! 三船七海は海光小学校の6年生。1歳の時、東日本大震災で母と祖母を亡くし、祖父と母の妹・汐里さんと暮らしている。ほとんど母の記憶のない七海だったが、母の同級生から、母が熱心に取り組んでいた海光祭のことを聞く。それは地域の人たちの協力を得ながら作り上げる、海光小の大イベントだったが、震災後はとだえ、開催されていなかった――。 震災から10年が経ち、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、七海の新しい挑戦がはじまる! 東日本大震災遺児の喪失と再生の物語。巨大すぎる現実に創作で立ち向かう作者の勇気とそれを支える筆力に敬服した。 ――児童文学作家・安東みきえ(講談社児童文学新人賞選考委員)
  • さくらいろの季節
    4.1
    1巻1,540円 (税込)
    <第4回ポプラズッコケ文学新人賞大賞作品> 主人公のめぐみは12歳。教室での日々を、親友の優希とたんたんとやり過ごしていた。だが、優希の転校を経て、めぐみとクラスメイトたちの関係は少しずつ変わっていく。本当の友情、「ひとの強さ」とはなにか――。だれかひとりでも、自分を受け入れてくれる存在があれば、どんなことがあっても前をむいて生きていける。そんな希望を感じられる物語。

ユーザーレビュー

  • TRUE Colors 境界線の上で

    Posted by ブクログ

    シリーズ前作も大した切れ味のアンソロでしたが、今回もすごかった。今児童書やYAジャンルではかなり最先端の意識が描かれていますが、その一歩先を書く、という志を感じました。どれも良かったですが「ぼくと、体と」が選んだテーマもラストの切り方も一番凄かったかな。
    なぜ自分が痴漢に遭うのか? 顔か? と思って好みのタイプを顔でジャッジする自分の価値観に気付いてしまうなど、こういう言い方はよくないんですが男子主人公だからこその物語になっていて大変よかったです。性の話がサラッとした自然な形で出てくるのも男性作家だから可能なのかもしれない。

    0
    2025年09月29日
  • 光の粒が舞いあがる

    Posted by ブクログ

    北海道の読書感想文コンクールの課題図書。今年は是非応募してみたいと読んでみました。
    この本はシングルマザーの母親と二人暮しの心愛が主人公です。心愛は家の家事をするために部活などを諦めていました。しかし、ある日、ボクシングをしている少女と出会い母に内緒でボクシングを始めることに、!
    この本を読んで実感したことは人間関係の大変さです。人間関係が思わずギクシャクしてしまったりもするけど、きちんと自分の思いを伝えるのも大切だと思いました。

    0
    2025年05月18日
  • 波あとが白く輝いている

    Posted by ブクログ

     震災でお母さんがしんじゃって汐里さんもようすけさんと結婚して七海がおじいちゃんと二人になってそのドキドキするのがすてきだった。

    0
    2025年03月25日
  • さくらいろの季節

    Posted by ブクログ

    これはまじで何回読んだか分からないくらい読みましたね。ほんとに好き私の好み。中学時代に読んだ本で1番好き。けど持ってはないと言うね。これがまたいい

    0
    2025年03月19日
  • 波あとが白く輝いている

    Posted by ブクログ

    これ、最近読んだ児童書の中でも抜群に良かった。

    震災を経験した海辺の町で暮らす、小学6年生の主人公。
    その町では、大切な人を失った人たちが生きている。
    コロナという見えない敵にも翻弄されながら、卒業を間近に控えた主人公が、亡くなった母の思い出を辿り、やがてひとつの目標を立てる。
    大きな事件が起こるわけではないけれど、家族や友だちとのすれ違いや仲直りの中で、本当の強さについて考え、少しずつ答えをみつけて成長していくストーリー。

    …っていうと、なんだか堅苦しい教科書的な話かと思われそうだけど、ぜんぜんそんなことはない。
    登場人物たちがみんな(大人のわたしから見ても)とても魅力的な奥行きがあって

    0
    2025年02月15日

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