蒼沼洋人のレビュー一覧

  • TRUE Colors 境界線の上で

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    シリーズ前作も大した切れ味のアンソロでしたが、今回もすごかった。今児童書やYAジャンルではかなり最先端の意識が描かれていますが、その一歩先を書く、という志を感じました。どれも良かったですが「ぼくと、体と」が選んだテーマもラストの切り方も一番凄かったかな。
    なぜ自分が痴漢に遭うのか? 顔か? と思って好みのタイプを顔でジャッジする自分の価値観に気付いてしまうなど、こういう言い方はよくないんですが男子主人公だからこその物語になっていて大変よかったです。性の話がサラッとした自然な形で出てくるのも男性作家だから可能なのかもしれない。

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    2025年09月29日
  • 光の粒が舞いあがる

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    北海道の読書感想文コンクールの課題図書。今年は是非応募してみたいと読んでみました。
    この本はシングルマザーの母親と二人暮しの心愛が主人公です。心愛は家の家事をするために部活などを諦めていました。しかし、ある日、ボクシングをしている少女と出会い母に内緒でボクシングを始めることに、!
    この本を読んで実感したことは人間関係の大変さです。人間関係が思わずギクシャクしてしまったりもするけど、きちんと自分の思いを伝えるのも大切だと思いました。

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    2025年05月18日
  • 波あとが白く輝いている

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     震災でお母さんがしんじゃって汐里さんもようすけさんと結婚して七海がおじいちゃんと二人になってそのドキドキするのがすてきだった。

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    2025年03月25日
  • さくらいろの季節

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    これはまじで何回読んだか分からないくらい読みましたね。ほんとに好き私の好み。中学時代に読んだ本で1番好き。けど持ってはないと言うね。これがまたいい

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    2025年03月19日
  • 波あとが白く輝いている

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    これ、最近読んだ児童書の中でも抜群に良かった。

    震災を経験した海辺の町で暮らす、小学6年生の主人公。
    その町では、大切な人を失った人たちが生きている。
    コロナという見えない敵にも翻弄されながら、卒業を間近に控えた主人公が、亡くなった母の思い出を辿り、やがてひとつの目標を立てる。
    大きな事件が起こるわけではないけれど、家族や友だちとのすれ違いや仲直りの中で、本当の強さについて考え、少しずつ答えをみつけて成長していくストーリー。

    …っていうと、なんだか堅苦しい教科書的な話かと思われそうだけど、ぜんぜんそんなことはない。
    登場人物たちがみんな(大人のわたしから見ても)とても魅力的な奥行きがあって

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    2025年02月15日
  • 波あとが白く輝いている

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    児童書です。青沼洋人さんのデビュー作「さくらいろの季節」を読んだ時、高学年の心のうつろいをなんて繊細に表現する作家さんなのだろうと思っていました。そして、綺麗事だけでない、どうしようもなことがあるのも、さらっと描いてくる…
    今回の作品も6年生の主人公七海の成長が眩しいほどに素敵に描かれています。
    東日本大震災、コロナとなかなか難しいテーマでしたが、「だれかのために、できることがあるなら。」全体を通したこの温かなメッセージが独りよがりになることなく、全体を包んでいました。

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    2024年06月04日
  • さくらいろの季節

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    この本から学んだことは沢山あります。ちょっと感想が長くなってしまうけど読んでください。
    この本の主人公は小6の自己主張をあまりできない引っ込み思案なめぐみ。めぐみには優希という引っ込み思案だけど自分の思ったところは相手に伝えられるような素敵な親友がいます。2人は同じクラス。そのクラスの人間関係はドロドロしていてめんどくさいけどめぐみは優希さえいれば大丈夫だと思っていました。しかし、優希がロンドンへ転校してしまうことになりめぐみはクラスで一人ぼっちになってしまいます。そんな時に仲良くなったのが直緒です。直緒は4月に転校してきたばかりで、あまりクラスの人と話そうとしなかったけど優希みたいに自己主

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    2023年10月11日
  • さくらいろの季節

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    小学生にしては人間関係がドロドロとしていたので、高校生の読み物にもなると思いました。

    成長するにつれて心も体も環境も変化していくと、人との関係性も自然と変わってきます。

    その変化に気持ちがついていけず戸惑い、焦り、孤独を感じることもあるかもしれません。

    だけどそれは自分だけじゃなくて、みんなもそうなんだということを深く考えさせてくれました。

    クラスメイトとの関係や、本当の友達について悩んでいる女子たちにおすすめです。

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    2022年04月27日
  • さくらいろの季節

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    もっと若い頃に読みたかったと思う本がある。当時は当時で読んでいたほうではあるのでどうにもならないが。

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    2018年06月29日
  • 波あとが白く輝いている

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    東日本大震災で祖母と母を亡くし、祖父と2人で暮らしている七海。少し引っ込み思案な七海だったが、あることから、母が自分と同じ年だった頃の交換日記を手に入れる。記憶にない母が、小学校6年の頃正義感が強く何事にも全力で取り組んでいたことを知り、母が委員長として引っ張っていっていた海光祭を再開させようと周囲に働きかけていく。
    いろいろな困難を乗り越えて成長する七海の姿に励まされる話だった。
    ただ、コロナ禍の話なので、もう少ししたら子どもには通用しなくなるかも‥。

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    2025年08月28日
  • 波あとが白く輝いている

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    東日本大震災、決して忘れてはならないと改めて思いました。そしてコロナ禍、多くの人があらゆる情報にふりまわされ、会えなくなった親族も多くいました。特にこどもたちは経験すべき体験の機会を多く奪われたように思います。日本の対応はあれで正しかったんだろうかと思わされる内容でした。
    小学生にも大人にも読んでもらいたいです。

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    2024年10月02日
  • 光の粒が舞いあがる

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    両親が離婚し、仕事で帰りの遅い母に代わり家事をこなす毎日の心愛。
    中学校でも部活に入っていなくて、小学からの友だちとも話す会話も減り、クラスでもグループに入っての誰かの噂話など聞くのもうんざりしていた。
    母の帰りが遅いのは付き合っている男性がいるからで…そのこともモヤモヤして。
    ある日、買い物帰りに見たのは、ボクシングしている同じくらいの女子。
    キラキラと輝いている姿を見て…。

    中学時代の友だちとの距離感や親に対して思うこと…。
    悩み多き年頃のいろんな気持ちが凝縮している。
    ボクシングをすることで、こはくと親しくなることで、強くなる心愛。
    言いたいことの半分も言えないで思い悩んでいたことが別

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    2024年09月12日
  • 光の粒が舞いあがる

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    いい。最後泣いちゃう。
    シングルマザーの母親の恋人が、母親に暴力を振るうというシーンがありかなりショッキングな描写です。でも強くなっていく主人公と友情がいいです。

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    2024年08月21日
  • さくらいろの季節

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    ネタバレ

    主人公が在籍する小学校6年生の、とあるクラスでの出来事や、人間関係などを具体的に分かりやすく書かれた物語だった。
    表紙やタイトルから青春もの、恋愛ものだと思っていたが、読み進めてみると、クラス内でのスクールカーストが原因で起こるいじめや不登校、
    それに関わる学校側についてなどが書かれていた物語でとても驚いた。
    小学生でも このような残酷ないじめや問題児・
    問題行動があるのかと思うくらい、とてもリアルに書いてあり、ノンフィクションを本にしたのかと思った。
    この本は、ティーンズベストセレクションの1つだが、これは何歳になっても読んでほしいと思った。
    この物語を読んで、子供にどのような躾をすべきか、

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    2023年04月15日
  • さくらいろの季節

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    表紙と内容のギャップがすごいです。小学生の頃に読みましたが、今思うと刺激が強かったと思います。ドロドロとした人間関係の中で主人公が成長して強くなっていく、そんなお話でした。友達に悩んでいる人におすすめの1冊です。

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    2023年02月20日
  • さくらいろの季節

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    私は小学5年生頃にこの本に出会いました。
    その頃、私の通っていた小学校ではいろいろな女子グループができていて、いろいろ大変でした。

    けれどこの本に出会って,女子との付き合い方,いじめ,友達関係など共感できることがたくさんあり、楽しく読んでいけました。

    もし、小学校生活で悩みがあったら、この本を読んでみることを私は勧めてみたいと思います!

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    2023年02月02日
  • さくらいろの季節

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    正直小学生にしては考え方が大人過ぎないかと思った。中学生ならちょうどいいかも。
    設定的には公立(?)だが、私立なら小学生でも有り得るのかな。
    とにかく心を抉る内容。小学生より中学生向け。

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    2021年01月20日
  • さくらいろの季節

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    表紙が絶対女子受けする。
    でも中身は…まるでポジとネガ。儚げな表紙とは裏腹に、暗くてどす黒いものが垣間見えます。
    物語のはじめから香りと共に優し雰囲気が漂ってたから、余計に後半が黒く感じる。
    高学年より中学生向きかなぁ。
    ハードカバーより文庫の方が売れそうな気がする…

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    2016年06月25日
  • TRUE Colors 境界線の上で

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    生理がきたら赤ちゃんを迎えるため
    将来はママになって女の子はそのために家事を覚えなきゃいけないのか

    甲子園に出たいでも甲子園だけは男子だけ

    元彼と友達になって好きな人ができたと打ち明けられた相手は男子
    男子が好きだと知って冷やかす周り黙ってる相手

    家族の形はそれぞれ

    痴漢に会うのは女子だけじゃない
    だけど男子で痴漢に会えば声があげづらいけど勇気を出す

    日常の生活の思いの違い考えたかの違いジェンダーと言われていても声を上げづらい言いづらいことはたくさんある

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    2025年10月18日
  • 波あとが白く輝いている

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    東日本大震災によって母を亡くした七海は小学六年生。東日本大震災により途絶えてしまった海光祭を復活させたいという七海とその友達が奮闘する話です。東日本大震災をテーマにした本はなんとなく暗い話が多いのですがこの本は未来に向かって進んでいく七海たちがとてもかっこよく温かいのでとてもおすすめです!さらにこの本はコロナ禍の時代が舞台なのでなんとなく懐かしくなりました。私もコロナで行事がたくさんなくなりったりとか色んな思い出が蘇ってくる1冊です。

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    2025年06月14日