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明暦の大火が江戸を焼いて、一年が経った。人々の生活は未だ落ち着かないままだ。糸はひとり長屋で暮らしていたが、縁切りの手紙を代書する依頼を勢いに負けて引き受けてしまう。浮気亭主との別れ、悪友との絶縁、愛し憧れた役者との別離、親子の決別……「縁切り屋」として立ち会った様々な別れがもたらすのは不思議と涙だけではなかった。あたたかな別れを描いた時代連作短編シリーズ第一弾!
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Posted by ブクログ
江戸の大火で焼け出され、身寄りなく長屋に住まい代書屋を営む傍ら「縁切り状」を代筆し、人のご縁を繋ぐ手伝いをする少女「糸」を描いた時代小説 連作短編集 キレイに別れられると密かな評判を呼ぶ「えんぎりや 糸」 彼女の一生懸命な揺れ動く気持ちが丁寧に綴られ 会話筒抜けの長屋の住人同士、損得勘定抜きで助け...続きを読むあい生きる様子に、胸打たれる良作品 次巻も楽しみです
きっと熊蔵は、ただ糸の喜ぶものは何だろうと考えただけだ。これだと閃いたら、いくらでも労を惜しまない、まっすぐな気質なのだろう。
202012/面白かったけど、主人公のあの不思議設定はなくてもいいような。この本もだけど、最近読んだり気になったりした本はおとないちあきさんの装画が多く書店で平積されている中で目をひく。
明暦3年の大火で長屋暮らしになったお糸17歳。右隣は9歳の奈々と父親の岩助、右隣はちょっと因業だけど三匹の野良猫の世話をしているおイネ。長屋暮らしは、薄い壁越しに温もりが伝わってくる。お糸は縁切りの手紙を書く代書屋を。縁の始まり、縁の切れ目、そして丸くおさまる縁・・・、読み応えがあります。泉ゆたか...続きを読む「雨あがり」、お江戸縁切り帖シリーズ№1、2020.12発行、連作5話。人の縁は、最後は必ず生き別れか死に別れ。だから大事にしなくちゃいけない。
縁を切る。 離縁状からはじまるお糸の物語。 でも、本当の縁は紙切れ一枚で切れるはずもなく。 人情ものは大好きです(^^) 続きが楽しみ♪
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