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なんと! これはねぇ
『弁護士ハードボイルド』ですね。
主人公の大石が、ずっと「俺」で語っているのも、私の中ではハードボイルド感が強く残りました。面白かった〜‼︎(寝不足です(^^;;)
本のグループの方の紹介で興味を持ち読みました。著者は、現役の弁護士さんだそうで…なるほ
...続きを読むどでした。
同時に沢山の案件を抱えているだろう…というのは、うっすら想像していましたが、予想以上の激務。そんな中、別々だと思っていた事件が、徐々に形を変え繋がっていく…その辺が非常に面白く「えっ?えっ?誰が?」って頭の中で確認しながら読んでました。
ここ何年かで、人生で初めて、何回か弁護士さんや、公認会計士さんに、いっぱい相談させていただき、大変大変お世話になりました。(私は小説の中のような費用は払えない、ショボイ依頼人で申し訳なかったですが)
その時、つくづく思ったのは、
「持つべきものは弁護士」ということ!トラブルにおける対処や、知識の量や質がハンパなく違うのですね。
今作の中でビックリしたのが、
「裁判所ではほとんど本人確認は行われない」とか、
「優秀な裁判官こそ、地方に配属される。(少数精鋭)東京はすごく優秀か、逆に問題のある人、2つに分かれるともいえる」とか、
そういうことで、へぇ〜って思いました。
ハードボイルドらしく、痛〜いシーンもあるし、バーのママとお酒を飲むシーンもあり。それぞれのキャラクターも魅力的。私は大石のパートナー弁護士の斉藤澪が、なかなか好きだなぁ。
弁護士は法に則って闘うしかない。法は規範であり従う必要はあるが…納得する必要はない。
そんな言葉が最後に残りました。
法では割り切れない気持ちを抱えて生きていくのが人間だものなぁ…などと思ったのでした。
初読み作家さんでしたが、良かった。また別の作品も読んでみたいです(^^)