行人(新潮文庫)

行人(新潮文庫)

649円 (税込)

3pt

学問だけを生きがいとしている一郎は、妻に理解されないばかりでなく、両親や親族からも敬遠されている。孤独に苦しみながらも、我を棄てることができない彼は、妻を愛しながらも、妻を信じることができず、弟・二郎に対する妻の愛情を疑い、弟に自分の妻とひと晩よそで泊まってくれとまで頼む……。「他の心」をつかめなくなった人間の寂寞とした姿を追究して『こころ』につながる作品。(解説・大野淳一)

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行人(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    一郎の苦悩も二郎の苦悩も嫂や家族の苦悩も何となく分かるが解決し難い物なのよね。

    他の心なんか解らないものね。

    それはそうと地元和歌山の観光の話は時代は大きく違うが情景を想像しやすく、且つ昔の地元の様子が少しわかって良かったです。

    0
    2025年04月07日

    Posted by ブクログ

    夏目漱石
    (1867-1916)1867(慶応3)年、江戸牛込馬場下(現在の新宿区喜久井町)に生れる。帝国大学英文科卒。松山中学、五高等で英語を教え、英国に留学した。留学中は極度の神経症に悩まされたという。帰国後、一高、東大で教鞭をとる。1905(明治38)年、『吾輩は猫である』を発表し大評判となる

    0
    2024年12月19日

    Posted by ブクログ

    教科書以外でしっかり夏目漱石読んだの初めてだったけど、めちゃめちゃ面白い
    緻密で少し神経質な感じがする文体が良い

    0
    2024年06月01日

    Posted by ブクログ

    作品と著者に関して私の記すに及ぶものでは無いので控えるが、私が手に取って読んだ本そのものを紹介したい。
    とある古本市でたまたま見つけたもので、大正十年九月二十五日十八版のものであった。百二歳の祖母の生まれた年に発行、発売されたものということで思わず即買いした。表紙というか外装というか布製で押絵も施さ

    0
    2023年12月17日

    Posted by ブクログ

    何を読もうか選ぶとき、大抵、本の裏に書いてあるあらすじを参考にします。
    夏目漱石の小説はあらすじだけを読むと、正直あんまり惹かれません。しかし"妻の心を疑って、自分の弟に一晩妻とどこかに泊まってみてくれないかと頼む兄"という『行人』のあらすじにはちょっと興味をそそられるところがあ

    0
    2023年10月17日

    Posted by ブクログ

    知識人の幸せは難しいなぁ。漱石をずっと順を追って読んでるけど、男と女、古い価値観と新しい価値観といった単純な二項対立じゃなくて、行人は肉親の家族や夫婦でありながら理解できない他人の精神の作用と苦悩みたいなものが書かれていて、文学として重厚に感じる。昔の交流と他人への影響力があると思っていて、でも深く

    0
    2022年04月13日

    Posted by ブクログ

    夏目漱石(1867-1916)の後期の長編小説、1914年。 所謂後期三部作の二作目で、『こころ』へと続くことになる。

    生きていく人間を苦しめるこの世界の厳粛な事実というのは、根本的にはただ四つだけだと思う。①人間は必ず死ぬということ(有限性)。②人間は時間を戻せないということ(不可逆性)。③人間

    0
    2021年08月18日

    Posted by ブクログ

    漱石の、いわゆる「後期」作品達の中で、僕の「一番好き」な作品です。

    未読の方、是非、味わってください。

    0
    2021年01月31日

    Posted by ブクログ

    【兄さんがこの眠りから永久覚めなかったらさぞ幸福だろうという気がどこかでします。同時にもしこの眠りから永久覚めなかったらさぞ悲しいだろうという気もどこかでします】(文中より引用)

    知識人の一郎を兄に持つ二郎は、旅行先でその兄が妻に不信を抱いていることを知る。心の内の疑いを晴らすため、一郎は二郎に対

    0
    2020年11月26日

    Posted by ブクログ

    二郎の目を通して伝わってくる、兄の苦悩と孤独。
    それを思うと、やるせない気持ちになる。
    何となくそれを感じていたからこそ、もう少し親しい言葉を掛けてあげて下さいと、嫂に言ったのかも知れないけど…夫婦間のことって二人にしか分からないこともあるから…

    何と言うか、上手く言えないんだけど、読むのに体力を

    0
    2020年04月29日

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