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「こゝろ」は後期三部作の終曲であるばかりでなく、漱石文学の絶頂をなす作品。自我の奥深くに巣くっているエゴイズムは、ここでぎりぎりのところまで押しつめられる。誠実ゆえに自己否定の試みを、自殺にまで追いつめなければならなかった漱石は、そこから「則天去私」という人生観にたどりつく。大正3年作。(C)KAMAWANU CO.,LTD.All Rights Reserved
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Posted by ブクログ
本当に本当に面白かった。推理小説を読んでいるような気分で、先生は一体何者なのか、どんな人生を歩んできたのか、読めば読むほど気になって仕方ない。先生の遺書では、共感できる部分がとても多かった反面、共感しにくい部分もやはりあって、自分ならどうするかを読みながら深く考えられた。こんなにも余韻がすごい小説は...続きを読む初めて。名作と言われる所以がやっと分かった
こういう人は多いと思いますが、初めて読んだのは高校の国語の教科書ででした。先生とわたしの関係から始まり、謎めいた先生の行動、それを探ろうとするわたし、そしてそれだけで1つの話が完結するような先生の遺書。先生に隠された謎を追うところは、まるで推理小説の謎解きのように先へ先へと読み進めてしまいます。ミス...続きを読むテリは殺人事件だけでなく、身近な人のこころの中にも潜んでいるのでしょう。これまで何度も読み返し、その度に新たな気付きがある、私のバイブルです。
夏目漱石の作品を初めて読んだ。明治に生きた漱石が普段どういう行動し、何を考え、どう感じていたか知りたかった故に非常に興味深く読ませてもらった。恋の三角関係、友人が自死した後の自分の人生。漱石も現代の私たちと変わらない感じ方をしていた事に驚いた。他人に言えない苦しみ、よく分かる。全てを無くしてでも自分...続きを読むの思いを他人に吐露する事の大切さを学んだ。時代が違っても人間が考える事は差異がないんだと思った。なんかウジウジしている自分でもそれが自分のあるがままならそれでいいんだ。恥ずかしがる事はないんだと思った。
高校生のころ教科書で一部を読んだきり読んだことなかったが今まで損してたと思うくらい考えさせられる1冊だった。 教科書には載ってない、大人になった先生やお嬢さんの姿、先生が人を信用しなくなった瞬間や先生が恋に落ちた瞬間などを知ることができて、やっと点と点が線で結ばれたような気持ちになった。 こころはよ...続きを読むく「ドロドロした恋愛」として書かれることが多い。確かにドロドロはしているが先生もKも純粋な気持ちでお嬢さんを見ていた。純粋すぎるが故に悲劇を生んでしまったように見える。ただただ誰かにとられたくなかった。それだけの気持ちが多くの人を傷つけることになる運命をたどる。恋愛している自分を客観的に見て苦しんでいる人にぜひ読んで欲しい一冊である。
『こころ』は、明治という時代を背景に、人間の弱さや孤独、信念との向き合い方を静かに、けれど鋭く描いた作品だった。 最初は正直、難解で古い文学というイメージを持っていたけれど、文章は驚くほど読みやすく、すんなり物語に入っていけた。特に、三部構成のうち第三部——先生の長い手紙からなる最終章に入ってから...続きを読むは、ぐいぐいと引き込まれ、一気に読み終えた。 物語全体に漂う「なぜ先生は人付き合いを避けるのか」「なぜ過去を語らないのか」といった違和感。それらが最後に明かされたとき、ようやく先生の沈黙の重さがわかり、静かに心に残るものがあった。 先生の人物像には共感しきれない部分も多かった。働かずに暮らせる環境にありながら、自ら行動を起こすことは少なく、孤独や人間不信に囚われているようにも見える。そんな先生とは対照的に描かれているのがKだった。 Kは、独立心が強く、理想を追い求める人物だった。けれど、その真面目さと不器用さゆえに、周囲との関係や自分の感情に追い詰められていく。特に「精神的に向上心のないものは、ばかだ」という彼自身の言葉が、あとになって彼を苦しめるあたりに、人間の矛盾と弱さが凝縮されているように思えた。 たしかに、友人に裏切られたという事実や、その後の孤独は、Kを深く傷つけたかもしれない。でも、それ以上に大きかったのは、「信念に反する感情を抱いてしまった自分」を許せなかったことなのだと思う。 100年以上前の物語にもかかわらず、登場人物たちの葛藤や感情は、現代を生きる私たちにも通じる。そう気づいたとき、この作品の普遍性を実感した。 「古典はちょっと…」と思っている人にこそ、読んでみてほしい。静かに、でも確実に、心を揺さぶられる作品だった。
前半半分は正直のめり込めなかったけど、後半は面白かった。100年前の日本人の言葉遣いや暮らし、恋愛に触れられるのが楽しかった。
オーディブルで。 高校生ぶりに再読。 歳を重ね、Kの自殺から先生の自殺までの機微が分かるようになった。そりゃ、結婚生活も楽しくないし、死ぬしかないでしょう。精神的に向上心のないやつは馬鹿だし、策略で勝っても、人間として負けたのだ。
先生が自分の遺書の中で表現しているその時の感情だったり頭の中の考え全てが、人間がその時に出す感情、考えの模範解答みたいな人だったから、先生の感情に対して共感しながら読み進めてました笑 流石教科書に載るだけあって考えさせられるシーンが多いです。面白かった(*^^*)
夏目漱石を初めて読んだのはたしか高校生の頃。 学校で習うような人物がなかなかの生々しい恋愛ものを書いていることに衝撃を受け、『思ってた以上にゲスかった』という感想だけしか残っていませんでした。 それがこころだと思っていたけど、ちがうな。 坊ちゃんだったのか⁈もう30年以上昔なので、あの時読んだ物語が...続きを読む一体なんだったのか思い出せない。 そして30年以上ぶりに目にした漱石先生の物語。 上中下に編まれていて、中の終盤あたりから読書スピードも加速。 先生からの手紙がこんなにも長いのかと思いつつも、タイトルが『こころ』というわけはここにあるのか⁈と思ったり。 こんなにも横文字の少ない日本語で編まれた物語を読んで、新鮮だった。 読後もこの物語のことを考えてしまうような読後感。 ほかの作品も読もうと思います。
先生は確かに罪を犯したけど、それ自体大した罪ではないと思う。男女の恋を巡ってよくあること。むしろ奥さんとお嬢さんの家に入る前のkはすでに死への願望があり、お嬢さんへの想いがそれを延長させていたに過ぎない。先生に罪があるとすれば、親友だったならkが死ぬ前にお嬢さんの存在がkにとって恋心以上のものに膨...続きを読むれ上がっていたことに気がつくべきだった点にあるだろうと思う。 ただそう冷静に物事を見ることができなくさせるのが恋愛というもので、だからこそ、「恋は罪悪」なんでしょうか。
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