第四間氷期(新潮文庫)

第四間氷期(新潮文庫)

小説・文芸
781円 (税込)

3pt

現在にとって未来とは何か? 文明の行きつく先にあらわれる未来は天国か地獄か? 万能の電子頭脳に平凡な中年男の未来を予言させようとしたことに端を発して事態は急転直下、つぎつぎと意外な方向へ展開してゆき、やがて機械は人類の苛酷な未来を語りだすのであった……。薔薇色の未来を盲信して現在に安住しているものを痛烈に告発し、衝撃へと投げやる異色のSF長編。(解説・磯田光一)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    第四間氷期(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1527036
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

閲覧環境

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第四間氷期(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    さすが安部公房。この発想を当時創造できたなんてすごい人だ。砂の女は口の中が砂じゃりじゃりになるし、今回はエラがパクパクしたw

    0
    2026年06月23日

    Posted by ブクログ

    最初から飛ばしています。ミステリっぽく始まりますがだんだん「これ何の話…?」的展開。とにかくスピード感があって止められません。
    諸々の突飛な話が繋がった時は何とも言えない「腑に落ちた〜」感が。
    万能の電子頭脳に平凡な中年男の未来を予言させようとしたことが発端となり、とんでもない事が次々に明るみになっていきます。
    いやいやまさか…な事が行われているのですが、安部公房の筆致に、思わず私も乏しい想像力をフル稼働させられてしまいました。
    あとがきの日付は1959年、ウィキペディアによると「日本で最初の本格長編SF」とのこと。
    予言機械にしたって、コレ60年以上前の作品!
    第四間氷期が終わろうとする時。そこに、それこそ天地がひっくり返るような未来を描いた安部公房。これはホントに衝撃。

    0
    2025年11月02日

    Posted by ブクログ

    学生時代に読んだ本を再読。
    父に薦められて読み、SF好きになり、読書習慣が付くことになった思い出深い本である。
    予言機械、水棲生物の存在は常識から大きく外れている。
    その異常さ、不気味さに起因しているのだろうか、読み進めるにつれて主人公の世界自体が現実から剥離していく様な感覚に陥る。
    未来の残酷さを受け入れるか否かが、この本の主題となっているが、楽観主義の私は本編の未来はまだ良いように感じた。
    現実では、今まさに起きている戦争ですぐ近くの国が核を撃つかもしれない。
    それを起点とし、人類が滅ぶ事もあり得る。
    そんな未来が無いと言い切れるだろうか。

    0
    2024年09月16日

    Posted by ブクログ

    未来とは天国か地獄か。科学技術によって人間を取り巻く環境は大きく変化し、その新しい自然によって人間自体も大きく変容してゆく。未来の価値を図る尺度は現在の側にはなく、善悪の彼岸すら大きく捩れてゆく。これはある種のSFが未来を通して現在の人間社会を描くという試みを、未来予知機械をSFと見立ててそれによる変化をメタ的に捉えて描いている。SFミステリーのような導入から最期は幻想小説にまで変化してゆくジャンルレスな作品。

    0
    2024年04月17日

    Posted by ブクログ

    まさか未来予言機の開発話がこんな展開をするとは…目が離せず、一気に読んでしまった。
    古典文学を読んでいると、当時の感覚では当たり前でも今の感覚では「倫理的にどうなんだ」と思う現象が多々ある。きっと未来人から見た我々にもそういう点がいろいろあるだろう。
    人間の価値観は絶えず変動しているが、絶対的に現在が最善というのは間違っているのではないか?
    それでも良かれ悪かれ、私たち「現代人」は現代の価値観の中で現代を生きるしか道はないのだが。

    最後に安部公房は、現代人に未来の価値観を評価する資格はないと言った。
    現代人の偏見で未来を観測して、頓珍漢だと絶望するくらいなら、未来予測なんてない方が良いのかもしれない。
    未来人がぴちぴちの全身タイツだって、ヤバい見た目の生物に進化していたって、黙って受け入れるしかない。彼らが未来に生きる「現代人」である限り。

    0
    2023年08月07日

    Posted by ブクログ

    希望でも絶望でもない未来。
    安部公房は一貫してしっかりとした論拠をもって現代社会への警鐘や逃避をテーマにしてきましたが、SF作品への挑戦は自然な流れのように思えます。
    他の作品同様に、鋭い視点と論理的な指摘、そしてたっぷりのユーモア。紛れもない安部文学であり、大いに楽しませて頂きました。

    0
    2022年11月05日

    Posted by ブクログ

    つまりは未来を受け入れられる人間とそうじゃない人間がいるという話だった。私たちは理解できない強大なものに恐怖心を感じるようにできている。

    0
    2022年08月04日

    Posted by ブクログ

    独特の不気味な雰囲気。
    絶対にありえないはずなのに、本当にあるのかもしれないと思わされる妙なリアリティが余計に薄気味悪い
    「こうなっても不思議ではない」の、イヤな方が敷き詰められた本。
    何より昭和33年にこんな作品を書いたのが凄すぎる。

    0
    2026年07月21日

    Posted by ブクログ

    「間氷期」とは、地球の氷期と氷期の間の比較的暖かい期間のこと。現在が「第四間氷期」である。とすると、次の氷期が訪れるという話なのかと思いきや、そうではなかった。未来を予知する「予言機械」の開発者が殺人事件に巻き込まれるところから始まり、人類の未来に関する大いなる謎へと繋がっていく。

    主人公である予言機械の開発者は、その機械の「使い道」を考えなければならない状況になっている(しかも政府の意向に反しない範囲で)。それは当たり前のように見えて、実はそうでもない。純粋に技術的興味(シーズ)によって開発をしているだけの開発者にとって、用途(ニーズ)などはどうでもいいのである。

    そもそも、新しい技術が開発者が望まない形で利用されるということは、それが汎用な技術である限り避けられないのではないだろうか。有名なところではダイナマイトや原子力、現時点(2026年3月)でも、米国防総省のAI利用がまさにホットな話題になっているところである。

    しかし、本作で開発者を待ち受けていたのは、戦争利用のような分かりやすい設定ではなかった。未来を知るということは、そんなに単純な話ではないのである(予言機械によって、戦争の勝敗が分かってしまうとしたら、それでも人間は戦争をするだろうか)。

    自文化の価値基準によって他文化の良い・悪いを判断すべきではない、という文化相対主義的態度は、「過去の文化」に対しても適用されるべきという話がある(歴史相対主義)。その考え方をそのまま拡張すると、「未来の文化」に対しても同様だろう。

    それでは、予言機械によって未来が分かったとして、我々はそれが「良い未来」なのか「悪い未来」なのか、何を基準にして判断するというのだろう? 予言を見た後で未来を変えられるアクションが取れると言われたら、どのように動くべきなのだろうか?

    0
    2026年03月22日

    Posted by ブクログ

    ひと昔前だったら笑って流せた作品だが、生成AIの時代となった今ではリアルすぎて笑えない。第四間氷期で地上を失うことになった場合、AIも同じように水棲人になれと言ってくるのだろうか?それはもはや生きるための環境選択であり、未来とか地獄とかそういう次元の話ではなくなる。プロンプト力ばかり発達して思考能力を失ったとき、人間はどういう選択肢をとるのか。自分もその一人になるのか。死後の世界を考えるよりも難題だ。

    0
    2026年02月11日

第四間氷期(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    第四間氷期(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1527036
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    3MB

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  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
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