無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2024年04月17日
未来とは天国か地獄か。科学技術によって人間を取り巻く環境は大きく変化し、その新しい自然によって人間自体も大きく変容してゆく。未来の価値を図る尺度は現在の側にはなく、善悪の彼岸すら大きく捩れてゆく。これはある種のSFが未来を通して現在の人間社会を描くという試みを、未来予知機械をSFと見立ててそれによる...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月07日
まさか未来予言機の開発話がこんな展開をするとは…目が離せず、一気に読んでしまった。
古典文学を読んでいると、当時の感覚では当たり前でも今の感覚では「倫理的にどうなんだ」と思う現象が多々ある。きっと未来人から見た我々にもそういう点がいろいろあるだろう。
人間の価値観は絶えず変動しているが、絶対的に現在...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年05月26日
AIもののSFとはこの物語を端的に表すジャンルであって、しかし、この物語について何も語りきれていない気もする。
この物語は、旧態依然とした世代と新しい世代や未来世界との断絶の物語だと思う。
解説では、作品が世に出た当初の日本、すなわち田園・農村社会から急速に都市化へ移行する中間領域の社会が投影さ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年04月19日
本書で言う"日常的連続感"を自覚しないことには、現在における価値判断を絶対的なものであると勘違いしてしまうのかもしれない。しかし、それを自覚したところで未来を批評することは適わない。我々が出来るのは、日常的連続感に囚われず、批評的に現在を考え続けることだけなのだろう。そして、そ...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年10月15日
すごくおもしろかった。
SFにミステリーを合わせたようなストーリーで、「他人の顔」や「砂の女」よりエンターテイメント色が強い。安部公房らしい既成概念をひっくり返すような発想の転換がありつつも、独特な文章表現は少ないので読みやすい。
安部公房が難解だとか堅苦しい印象を持っている人に勧めたい。
ラスト1...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月19日
電子頭脳を持つ予言機械、今で言う人工知能のような機械にある男の未来を予言させたことに端を発し、事態はあれよあれよと急展開を迎える。
SF的な要素があるかと思えば、唐突にミステリーな要素が垣間見えたり、SF小説と言われているが、不思議な作風だった。この作品が日本で初の本格SF小説だそう。
そして、19...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。