笑う月(新潮文庫)

笑う月(新潮文庫)

小説・文芸
737円 (税込)

3pt

笑う月が追いかけてくる。直径1メートル半ほどの、オレンジ色の満月が、ただふわふわと追いかけてくる。夢のなかで周期的に訪れるこの笑う月は、ぼくにとって恐怖の極限のイメージなのだ――。交錯するユーモアとイロニー、鋭い洞察。夢という〈意識下でつづっている創作ノート〉は、安部文学生成の秘密を明かしてくれる。表題作ほか著者が生け捕りにした夢のスナップショット全17編。

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    笑う月(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1527045
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

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笑う月(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    『笑う月』をはじめ、「無関係な死」「賭け」「空飛ぶ男」など、日常の中に潜む奇妙な出来事を描いた作品が印象的でしたり現実にありそうでありながら、どこか夢の中のような不思議な感覚が続き、何気ない日常から人間の不安や孤独を浮かび上がらせる安部公房らしい短編集だった。

    0
    2026年09月23日

    Posted by ブクログ

    夜空を見上げているとき、視野の周辺にちらと星影がうつり、視線をあらためて向けなおすと、かえって見えなくなってしまう事がある。眼をそらしてやると、再び視界に戻ってくる。網膜の中心部と、周辺部の、機能の分業からくる現象だ。夢と現実にも、どこか似たところがあるように思う。現実は、意識の中心部でより鮮明にとらえられるが、夢は、むしろ周辺部でしかとらえられず、中心に据えることで、かえって正体を見失ってしまいかねない。

    0
    2026年02月21日

    Posted by ブクログ

    自動書記という手法があります。これは執筆者の無意識を反映するために、意図を抱かずに書く方法のことです。

    人間が眠っているときに見る夢を文字に起こすと、自動書記のようになるのかとこの作品を読んで感心しました。

    おそらく私たち読者にとっては意味のわからない不思議な余韻の残る作品の羅列でしかないのですが、書いている安部公房さんにとっては「これはこのような意味なのかもしれない」と思いながら書き進めていったのではないでしょうか。

    他人の夢の内容を文字に起こした上でそれを読めるのは貴重な体験ですね。しかも世界的前衛作家の安部公房さんの夢となると、さらにその貴重さが増すように思います。

    個人的に気に入った作品は「発想の種子」です。
    ぜひ読んでみてください。

    0
    2022年08月20日

    Posted by ブクログ

    随筆でもあり小説でもある感じの話と、スナップショットが詰まっていた。
    他の作品に比べると読みやすい。

    私も夢(悪夢)をみることが多いほうだとおもうけど、安部公房がみる夢はやっぱりひと味違う。
    他の作品にも通じるところがあって、不条理で少し怖い。
    スナップショットも安部公房らしい味わいがあって良かった。

    0
    2020年08月18日

    Posted by ブクログ

    「選ぶ道がなければ、迷うこともない。私は嫌になるほど自由だった」

    安部公房にハマるきっかけになった「鞄」をまた数十年振り振りぐらいに読みたくなった。
    昔は選択できることが少なくて迷うこともなく進むことが出来たのに、大人になるにつれて選べることが増え、どんどん僕は不自由になってしまった。

    0
    2020年04月30日

    Posted by ブクログ

    安部公房の随筆なのだから考えてみればわかるんだけど、難しかった。安部公房の夢をこんなに深堀りして本にしてくれて安部公房にありがとうと言いたい。
    私のお気に入りは、哲学的な話だった、アリスのカメラとシャボン玉の皮。鞄もかな。
    発想の種子も興味深いし、ワラゲン考はダンゴムシだし、自己犠牲はどんでん返し系で小説のように面白かった。
    笑う月は難しくて二回読んだけどやっぱり難しいな。すき。

    0
    2026年08月27日

    Posted by ブクログ

    そもそも論だけど、安部公房の文体かっこよすぎる、勇ましいというか、なんというか、

    アリスのカメラ
    「シャッターを押しつづけていさえすれば、いつかアリスが写っているかもしれないという幻想。不可能にかけた、一瞬の緊張。それは、現実の拒絶であり、部分への解体の願望でもあるだろう。だが、アリスと出会えるのは、不思議の国の中でしかない。」
    カメラで写真を撮ることで写り得ないであろうものの存在を肯定しようとするの皮肉だよな、あるものしか写らないカメラに対して、存在しないはずのものが写ることを祈るなんて、

    公然の秘密
    「当然だろう、弱者への愛には、いつだって殺意がこめられている。
    やがて仔象は、古新聞のように燃え上り、燃えつきた。」
    分からないけど分かりたいだけなのか、分かっているのか、分からないのかすら判断できない、

    0
    2026年02月01日

    Posted by ブクログ

    著者の不思議な世界、夢の中にはいりこみ、なかなか抜け出せなくなってしまう。
    彼の独特な感性や文章の種は、彼の無意識の中に潜んでいるのだろう。
    不気味で怖いような気持ちを感じながらも、どこかでプッと笑ってしまうユーモアが秀逸。
    夢と現実の狭間を行き来する唯一無二の作家と再認識。

    0
    2025年12月19日

    Posted by ブクログ

    まず、とっておきの睡眠誘導術を伝授されてから夢の話へ。
    「こんな夢を見た」系のエッセイなのかな、と読みはじめました。笑う月、これはトラウマになりそう。
    そこからだんだん安部公房の創作や発想のきっかけみたいな話になってきて、これはこれですごく面白かった。
    夢のイメージが作品に反映されてるって事は…
    作品を読めば安部公房の夢を体験できちゃうってこと?あの独特な雰囲気は、無意識下のイメージ…?うーむなんだか妙に納得。
    そしてその後は、夢の話のような創作のような短編作品が続きます。
    奥さんの安倍真智による挿絵(コラージュ作品?)も差し込まれていて贅沢。
    夢の中感が漂ってる〜〜

    0
    2025年09月26日

    Posted by ブクログ

    夢をテーマにしたちょっぴり怖くて不思議な短編集。
    怖いというより…人間の野蛮さが垣間見えて少々気持ち悪い。

    0
    2025年01月15日

笑う月(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    笑う月(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1527045
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    5MB

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