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Posted by ブクログ 2024年03月19日
シュールの極みだった。世界観を楽しむ作品という気がする。あれこれ考えても全く訳がわからないけど、テンポがよくてリズム感もあって読みにくくはなかった。笑い転げるほど面白い場面もあるし、語り口調のおもしろいところもなんかかわいらしいところもあった。景色は暗いのだけども、どんよりとした気持ちになる作品では...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月13日
天才。
これは夢か現実かわからなくなることが夢の中であるが現実の中で起こしている。
かいわれ大根やカンガルー、ベッドといった周りにあるものをあり得ないものと組み合わせて登場させる。それが癌を患わした自分と重ねているのか、それが小説だと主張してるのか。
人が死ぬときはそんなもんだと言ってるのかもしれな...続きを読む
Posted by ブクログ 2018年08月11日
公房最後の長編とあり、かなり意味深でもある内容でした。
死をテーマに描写されていて、半分まではまあまあ笑って過ごせるが、後半からシャレにならない内容になり、かいわれ大根の行方は結果、主人公の生命であることが解説で分かりました。
かいわれ大根が萎びていけばいくほどに、主人公の場面の置かれている状況が、...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年10月14日
ラストの場面で、箱の中の自分の後ろ姿を見つめるシーンがとても印象的だった。恐らく主人公の後ろからも、もう一人の主人公が後ろ姿を見つめるような鏡合わせの構造になっていて、だからこそ主人公は「恐かった」のだろう。でも、もしそこで振り向けば、目の前にいた自分の後ろ姿からも目線がそれるのだから、背後の自分も...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月27日
[かいわれの刑]朝目覚めると、脛に違和感。なんぞと思って見やればなんとそこにはふさふさのかいわれ大根。あまりの不気味さに仕事どころではなく皮膚科に駆け込み治療を求めるも、ベッドにしばられた僕はそのまま地獄巡りの旅を余儀なくさせられることに。上司からコンセプトを考えるよう言われていた「カンガルー・ノー...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月31日
ネットで話題ということで気になっていたがなかなか出会わず忘れていた頃、たまたま立ち寄った書店で平積みになってるのを発見。小さなお店に似つかわしくないほどの大量の平積み。買い求める際もなぜか店員さんがとても喜んでいたのでこの人この本好きなんだな。と、思っていたところ本のオビを見て納得。オビの文句書いた...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月15日
安部公房全集29に所収のものを読んだ。読んだ、というか、訳が分からなくて飛ばし読み。
訳が分からない、は褒め言葉で、ものすごいぶっ飛んでいてついていけなかったということ。
なんだこれは。
会社の新製品開発提案箱に冗談のつもりで「カンガルーノート」という落書きメモを提出して採用されてしまった男の脛にか...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年06月14日
最初の出だしはかいわれ大根?!となりましたが、すぐこれは死の物語なのか…と話の中身は分かり易く、時々ふっと笑ってしまうタイミングが合って、読みやすかった。澁澤龍彦の『高岡親王航海記』、安部公房版ですね。
安部公房の半生全然知りませんが、これが自身の闘病生活を綴っているのだとすると(そのようにしか見...続きを読む
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