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Posted by ブクログ 2024年04月03日
男の立場で読むことで
男の心境に沿って物語が進んでいく
読後は改めて女の立場で
読み進めてみたいとも思った。
不自由だったはずの幼少期を
振り返ってみると
自由であったと感じる。
大人になった今は
自由では無いのか?自由とは何か?
そんな事を思いながら読んでいた。
孤独とは、
幻を求めて満たされ...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年03月31日
『砂の女』が発表されたのは1962年、キューバ危機の年だ。もはや歴史にマッピングされる時代である。なのにこの小説は、文学作品特有のカビ臭さがない。むしろ新鮮なくらいである。
安部公房は日本で最初にワープロを使って執筆した作家と言われる。理知的な文章は、小説家というよりも実験家のようである。実際、彼は...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月01日
騙されて砂の底に閉じ込められた主人公は、食べ物を得るために毎日砂を掻き出さなければならなくなった。
この「砂」というものの解釈が重要なわけだ。
毎日降り積もり、放置すれば家も自分も滅してしまう。つまりこの「砂」というものは、人間が日々やらなければならない「役目」のことだとわかるわけ。
しかし安部公房...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年12月11日
想像力がたっぷり効いた小説は、読み終わって元気をもらうとか、悲しく切ない気持ちになるとか、そういう感情の軸を選べない、複数の感情が混沌とした心持ちになるものである。安部公房の小説を読んだのはこれが初めてであったが、村上春樹や江戸川乱歩の幻想ものに対して、全体的に角張ったような印象を受けた。それでも安...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月26日
⚫︎受け取ったメッセージ
本当の自由とは。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
欠けて困るものなど、何一つありはしない。
砂穴の底に埋もれていく一軒家に故なく閉じ込められ、あらゆる方法で脱出を試みる男を描き、世界二十数カ国語に翻訳紹介された名作。
砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれてい...続きを読む
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