砂の女(新潮文庫)

砂の女(新潮文庫)

小説・文芸
781円 (税込)

3pt

砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める村の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のうちに、人間存在の極限の姿を追求した長編。20数ヶ国語に翻訳されている。読売文学賞受賞作。(解説・ドナルド・キーン)

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    砂の女(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1527042
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

閲覧環境

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砂の女(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    昭和50年代に世界的に話題になった一冊。という事で読んだら、ハマってしまいました!

    村上春樹のパラレルワールド的なぶっ飛んだ世界観が現実の集落に詰め込まれて、そこから逃れられなくなった男の話。

    描写がかなり良くて、終始嫌な気分に浸れました(いい意味で、砂だらけ)

    最後は逃げることを辞めつつ、、

    変な世界=集落の慣習でストーリー化する話は多いけど、この一冊は秀逸!

    0
    2026年09月24日

    Posted by ブクログ

    最初は異常だったものが、
    次第に自分の世界の手触りになっていく。

    潜在意識と意識的な選択の狭間に、
    砂が少しずつ入り込んでくる。
    静かに、時間を掛けて。

    いつの間にか、
    環境に侵食されているのか、
    環境を受け入れているのか分からなくなる。

    意識か無意識か。


    人は、環境から影響を受ける。
    環境を変えれば、
    人の行動や習慣や、人と人との関係も、
    少しずつ変わり得る。

    私は、その可能性を諦めたくない。

    落ちるのか、
    登るのか、
    埋もれるのか、
    掻き出すのか。

    奇妙で深淵な蟻地獄に迷い込む、
    いや、飛び込む、動機と衝動はあるか。



    読んだのは15年程前ですが、
    人生に影響を与えた本のひとつです。

    人に紹介するために、
    内容を思い出しながら書きました。

    最後は、
    人間が世界に働きかけることの、
    小さな希望を感じる。

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    砂の穴の底にある女の一軒家に閉じ込められた男の話
    日々男は逃亡を試みるので、はらはらして読み進める

    男は現実世界に戻りたい一心なのだが、男が思い出してる現実世界の家族や仕事のことは、灰色でなにも面白みの無さそうな世界に感じる

    日々の砂の穴の中の生活は、毎日の砂かき、ラジオを買うための少しの内職
    女は私はめっちゃ優しいと思うちょっとあこがれる笑

    逃亡のチャレンジで話は進んでいくんだけど
    読み終わったあとは
    働くこと、生活すること、ほんとに大事な生き方ってなんやろう
    幸せってなんなんやろうか
    っと、ぼーっと考えてしまう
    読む度に感想変わりそう

    0
    2026年09月08日

    Posted by ブクログ

    有名な話だけど、最後そうなっちゃうのか! ラストがとても面白いと思った。読んでる間はハラハラするし、描写が巧すぎて口の中がざらざらしてきて身体的に不快。何度も台所に行って水を飲んでしまった。

    0
    2026年09月07日

    Posted by ブクログ

    安倍工房を読み始めたきっかけの本。
    独特で、今まで読んだことのない感覚だった。小説のシュールレアリズムを体現してる。
    この本のせいで砂が嫌いになって、海に行きたくなくなった。それくらい、影響のある描写力。
    ぜひ、海に行く予定が過ぎ去った後に読んでください

    0
    2026年07月29日

    Posted by ブクログ

    読んでると喉が渇いてくるほど、頭の中はずっと砂まみれだった。
    砂穴の底で家を守るために毎日砂かきをしている女と一緒に、集落を守るためにその穴に閉じ込められた男の話。抜け出すために試行錯誤するが、集落の人たちに穴の上から邪魔され、やがて女との生活に落ち着いていく様を眺められている。。
    面白かったけど、読む時は近くに水を置いておいた方がいい

    0
    2026年07月28日

    Posted by ブクログ

    突然、生活の全てを砂の箱庭に押し込まれるような話。
    不条理がもたらす不自由さは、私達の生活を狭めているのではなく、規定しているだけなのではないか。読み手の価値観にもよると思うが、僕はこれも一つの幸福なのかもと思った。
    文体も魅力的。砂のモザイクの中から少しずつ情景が浮かび上がるような体験はこの文体あってこそだと思う。この文体に見惚れて以来、安部公房作品を読み漁っている。

    0
    2026年07月17日

    Posted by ブクログ

    いやー、衝撃。

    まったくどういう思考回路で
    この物語が生まれたのか。

    結局意図するメッセージが
    何かいまいち掴めなかったけど

    そもそも解釈しようとすること自体
    野暮なのかも知れない。

    0
    2026年09月22日

    Posted by ブクログ

    穴の中の生活しか知らず、自由を諦めきった態度でありながらもひたむきに生きる女がいじらしくて、心が痛くなる。

    都会のしがらみから逃げたくて砂丘にやって来た男。
    自分が理想化していた僻地にこんな地獄があるとはつゆ知らず…。

    恵まれた生活に慣れた男は、女が奴隷生活に甘んじているのを見て「これは異常だ」と非難する。
    しかしその彼が属していた社会も、誰もがあてのない労働を繰り返すだけの、不毛な砂の社会なのである。

    社会という規範の中で生きる限り、人間は砂に回帰する事を避けられないのだろうか。

    序盤に昆虫採集はエディプス・コンプレックスの顕れという風に書かれていたが、案外的を得ているかも?

    男が女に対して感じる苛立ちは、どこか息子が自己犠牲心の強い母親を語気を強めて諭そうとするような、必死な愛情表現に似ていると言えなくもない。
    女がいくら男にぞんざいに扱われても終いには笑って世話をするところも。

    文章がとてつもなく美しい前衛的な小説だった。

    0
    2026年09月01日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃフィクションでありえない設定なのに、妙に写実的で閉塞感がすごく、息苦しいぐらいだった。その世界は社会をうまく風刺して、砂の世界も現実も労働をして対価を得て欲しいものを買うという点では全くおんなじであり、むしろ慣れてしまい「希望」の装置の研究に希望を見出して研究している方が、穴から出てあいつと一緒に義務的に暮らすより遥かに自由で意義があると気づいてしまったのかもしれないと思った。

    0
    2026年08月21日

砂の女(新潮文庫) の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    新潮社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    新潮文庫
  • タイトル
    :
    砂の女(新潮文庫)
  • タイトルID
    :
    1527042
  • 電子版発売日
    :
    2024年03月07日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    2MB

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