砂の女(新潮文庫)

砂の女(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める村の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のうちに、人間存在の極限の姿を追求した長編。20数ヶ国語に翻訳されている。読売文学賞受賞作。(解説・ドナルド・キーン)

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砂の女(新潮文庫) のユーザーレビュー

3.9
Rated 3.9 stars out of 5
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    Posted by ブクログ

    これまで読んできた小説はなんだったのか、と思うほどに面白かった。
    安部公房ははじめて読んだが、おそらくこの寓話的な内容と非常に独特な設定が特徴なのだろう。しかし、たとえば10代でこの小説を読んでも、登場人物の少なさ、ストーリー展開の遅さに満足できなかっただろうとも思う。
    もしかしたら、ある程度の読解

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    2025年04月19日

    Posted by ブクログ

    読後は何も感じなかったけど、日々、日常に埋もれてゆく自分と照らし合わせてジワジワ刺さる…

    何かを成したいと願いながらも、現状維持を求めてしまう2面生。人間のリアルさを感じた

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    2025年04月04日

    Posted by ブクログ

    ある著名人が言っていた作品で、興味はあったが今ではないと思っていた。しかし本屋に行ったら、光を差しており思わず買ってしまった。余談でした。

    本作は砂の女というタイトルの通り、砂の女と男の物語であり、比喩表現や物語の構成などさすがであった。また、どっぷり浸かってしまい、口の中や喉の表現があれば無意識

    0
    2025年03月08日

    Posted by ブクログ

    蟻地獄のような、砂の中に女性と閉じ込められ、逃げることを画策するも、成功せず。

    まず、砂の中に女性が1人で住んでいる。というところから魔性の女を想像しましたが、普通の女性で。

    毎日決まった時間に起きて、家に落ちてくる砂をひたすら掘り出すという作業をします。

    自分で生き方とか、一日の過ごし方を

    0
    2025年02月22日

    Posted by ブクログ

    砂の穴に閉じ込められて必死に逃げ出そうとする男と、不自由で厳しい生活に適応し満足することを知っている女。
    この物語はフィクションではあるが現代の日常においても制約と自由の関係は似た構図があるかもしれない。
    国家や社会の枠組みの中で生活を営んでいる私たちであるが、「社畜」ということばがあるように朝から

    0
    2025年01月19日

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