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砂丘へ昆虫採集に出かけた男が、砂穴の底に埋もれていく一軒家に閉じ込められる。考えつく限りの方法で脱出を試みる男。家を守るために、男を穴の中にひきとめておこうとする女。そして、穴の上から男の逃亡を妨害し、二人の生活を眺める村の人々。ドキュメンタルな手法、サスペンスあふれる展開のうちに、人間存在の極限の姿を追求した長編。20数ヶ国語に翻訳されている。読売文学賞受賞作。(解説・ドナルド・キーン)
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Posted by ブクログ
高校生のときに初めて読んで、何度も何度も読んでいるけど、毎回読み終わったあとに考えにふけってしまう。 ただ、前回読んだときはこう考えたけど、ちょっと変わったな〜っていう自分の変化も感じられて楽しい。 社会の中で生きるってどういうことなんだろう。何のために働くんだろう。今わたしは穴の中なんじゃないか...続きを読むな… これからも定期的に読み返したい一冊です。
安部公房の海外に翻訳されまくった名作。 脱出不可の砂地獄で奔放する男とそこに住む女の物語。 絶望的な世界でもがく男、そんな世界でどこか達観した女。 閉鎖空間での心理描写、砂に対する情景描写がすさまじく、読んでるこっちがザラザラして息苦しくなるほど。 気になりすぎて速読した結末は、渇いた現代人の...続きを読む価値観に確かな潤いをもたらしてくれるのではないでしょうか。 どこか海外SFっぽさもありながら心に残してくるのはしっかり日本文学っぽさ。 翻訳されてしかるべき名作を皆さんも是非...
令和に読んでも全く色褪せていない安部公房の名作 著者自身が2つ(2人)の自由をテーマにしたと語っているが、やはり非凡な才能がなければこの作品にこのタイトルは出てこないよ
「米の炊けるにおいにも、夜明けの色がまじりかけている。」だったり、表現や文章がとても好みだった。 ストーリーも面白かった。 続きが気になって、中盤〜終盤は一気に読んだ。
砂に埋まって息絶えるホラーかと思ったら… 自分の日々の暮らしにも似たところがあるなんて最後に思うとは…。
友人から薦められて読みました。 比喩表現の多い文体で、砂特有のざらざらとした質感の物語です。 それでありながら女と男の間で繰り広げられるやりとりであるとか、情であるとかに湿度を感じる面白い本でした。 色々なものに対して意義を見出しながら生活することはきっととても充実している。 でもそれができない環境...続きを読むに閉じ込められたら?というなかなかに面白い本でした。
自由とは。 私はこの昔の本を読む前に、事前に少しあらすじを確認し、自由がテーマで、かつ何ヶ国もの国で翻訳されているとのことを知り、興味を持ち読みました。 先入観を持つことになりうる確認事では。と感じましたが、この大作を読み解くにはそれはあまり関係がありませんでした。 描写は細かく、かつ繊細。主...続きを読む人公が終始不自由な印象を受けました。 そして、読むにつれ自由意思とは何かを考えざるを得ない状況に読者をも引き連れて行くのです。 そもそも自由のない状況下にある主人公においてですら問われる“自由意思”の意味。また、生きるとはどう言うことなのか。 私はこの大作を読むことで、不自由さと自由について大切なことを学びました。追体験してしまう引き込みの強さがこの作品にはありました。 興味がある方にはお勧めしますが、私は注意が一つ必要なのをここで書かせていただきます。 それは性描写等があり、R15の様な人を選ぶ可能性がある点を書かさせていただきます。 しかし、読み終えた時、おそらく“私の自由とは”に触れること間違いないです。 自由について。 日々の仕事について。 生きがいについて。 などなど、とても幅広い考察を私はする事ができました。 読み手になって“自由”という大切なことに触れていただけると幸いです。
【慣れとは恐ろしいものである】なんて言葉が存在する。 それから【住めば都】だ。 これはハッピーエンドかバッドエンドか。 個人的には、主人公の人生は極めて主観的なハッピーエンドで幕を閉じるのではないかと思う。 多種多様な議論が交わされるだろう作品に駄作は存在しないんじゃないかというのも、個人的見解だ。
砂の生活への充足感も徐々に高まり、溜水装置という武器をも手に入れた男には、もはや罰などない。罰がなければ、逃げる楽しみもないのである。 創造力に長け、それでいて正確な比喩によって、じめじめとした砂が皮膚にまとわりつく感覚が醸成されている。
ヘミングウェイの『老人と海』あるやん? アレを全部砂で埋め立てました。みたいな小説です。 もう少し丁寧に書きます。 話の筋としては大衆文学のレールに乗るぐらい面白いです。解説でも言われているとおり、ミステリと呼べるぐらい明確なゴール、謎があります。 一方で比喩表現や情景描写が複雑で想像しずらか...続きを読むったりします。音に関する表現はよく分からない。 けど砂の流動や味、感触は一級で、これでもかってぐらい含まれてます。子供の時に公園で転んで砂まみれになった日を思い出せます 男が錯乱した時の文字の羅列ももはや笑てまう。思考がめっちゃ巡る感じがとても分かる。 あとどんだけ穴に戻されても折れないのがね。メンタルが強いのか、弱いのかよく分からんね。 特殊だ。難しいと聞いて身構えましたが、寓意やら哲学やらを語る部分以外はスラスラ読めました。 ストーリーが辛すぎるけどね。次はゆるふわ系なの読みたいな......
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砂の女(新潮文庫)
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