上田岳弘の一覧

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配信予定・最新刊

文藝春秋2023年4月号
NEW
950円(税込)

作品一覧

2023/03/10更新

ユーザーレビュー

  • 旅のない
    コロナ禍の日々をどこか俯瞰した目線で、鬱蒼とした表情で生きていく登場人物を、リアルに表現した著者初の短編集。「ニムロッド」で、芥川賞を受賞した著者の新たな挑戦を確認しました。私のオススメは、「ボーイズ」です。甥っ子を預かることになった夫婦たちのお話なのですが、なんかグッときました。コロナでヒビ割れて...続きを読む
  • 旅のない
    上田岳弘ファンとしては、ここまで彼の内面に肉薄した小説を読ませてくれるなんて、新型コロナウィルス蔓延の数少ない良かった点の一つだと思った。この世の中でなければこの本は生まれなかった。今までの上田岳弘から一歩進んで、言葉がより現実味を帯びていた。現実の緊張感がそうさせたのか、現実の緊張感をそう表現した...続きを読む
  • 塔と重力
    読書開始日:2022年1月6日
    読書終了日:2022年1月13日
    所感
    ニムロッドでも思ったが、著者のシステマチック、ロボットのような精密かつ無機質な文章は、スルスルと脳に入ってくる。
    【塔と重力】
    人間削いでいくと座標になる。
    神も座標か。
    水上の小説には頷けるところがある。
    生まれ落ちた瞬間の核...続きを読む
  • 塔と重力
    もうね、読むと脳が喜ぶんですよ。
    これこれ、この感じ。
    この言い回し。
    この言葉選び。
    この話の流れ。
    このモチーフ
    (片目から出る涙、肉の海、等々)
    この世界観。

    本作では「大きさのない座標」という
    数学界では誰も疑問に思わず
    ごく当たり前に使われている概念が
    いきなりぶっ込まれてきた。

    「塔...続きを読む
  • ニムロッド
    淡々と紡がれていく文章がとても心地よく、一息で読み終えた。
    情緒的でもなく、悲劇的でも無いと言えるような文章で描かれる独特な作品。
    なんとなくテーマは分かるが、作者の意図やそれに対する答えなどが書かれているわけでなく、正直そのテーマを取り巻くものはよく分からなかった。
    しかし、何となく感じるボーッと...続きを読む

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