上田岳弘の作品一覧

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作品一覧

2024/04/12更新

ユーザーレビュー

  • 塔と重力
    読書開始日:2022年1月6日
    読書終了日:2022年1月13日
    所感
    ニムロッドでも思ったが、著者のシステマチック、ロボットのような精密かつ無機質な文章は、スルスルと脳に入ってくる。
    【塔と重力】
    人間削いでいくと座標になる。
    神も座標か。
    水上の小説には頷けるところがある。
    生まれ落ちた瞬間の核...続きを読む
  • 塔と重力
    もうね、読むと脳が喜ぶんですよ。
    これこれ、この感じ。
    この言い回し。
    この言葉選び。
    この話の流れ。
    このモチーフ
    (片目から出る涙、肉の海、等々)
    この世界観。

    本作では「大きさのない座標」という
    数学界では誰も疑問に思わず
    ごく当たり前に使われている概念が
    いきなりぶっ込まれてきた。

    「塔...続きを読む
  • ニムロッド
    淡々と紡がれていく文章がとても心地よく、一息で読み終えた。
    情緒的でもなく、悲劇的でも無いと言えるような文章で描かれる独特な作品。
    なんとなくテーマは分かるが、作者の意図やそれに対する答えなどが書かれているわけでなく、正直そのテーマを取り巻くものはよく分からなかった。
    しかし、何となく感じるボーッと...続きを読む
  • 塔と重力
    卑近なイメージから、この世の果てみたいなすごいところまで運んでくれる、想像力の跳躍。
    テクノロジーを書かなさ過ぎる純文学界において、作者はさんは稀有な存在じゃないでしょうか。

    「上田岳弘さんは芥川賞を取る」という予言は当たったので、次は「ノーベル文学賞を取る」と予言します。
  • 異郷の友人
    回りくどさと軽快さのバランスが絶妙な文章。
    記憶だけを知っている人物たちが、偶然の重なりで山上の前に集結するのに、少年漫画みたいな熱さがあった。最後まで読むとタイトルの意味が分かってグッとくる。
    スツナキミの正体は「無」だというけれど、全てを無に帰してしまうような津波が起きても、世界は無にならないし...続きを読む

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