ニムロッド

ニムロッド

小説・文芸
660円 (税込)

3pt

仮想通貨をネット空間で「採掘」する僕・中本哲史。
中絶と離婚のトラウマを抱えた外資系証券会社勤務の恋人・田久保紀子。
小説家への夢に挫折した同僚・ニムロッドこと荷室仁。……
やがて僕たちは、個であることをやめ、全能になって世界に溶ける。「すべては取り換え可能であった」という答えを残して。 ……

「すごく好きです。胸がつまって泣きそうになりました。」――島本理生さん
(TBS系毎週土曜日あさ9:30~放送中「王様のブランチ」より )

【芥川賞選考委員絶賛、選評より】
「地上から塔の頂上へと、軽々と読者を運んでいく垂直の跳躍力こそがこの作家最大の魅力である。」――吉田修一さん
「ここには小説のおもしろさすべてが詰っている。」――山田詠美さん

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  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    ニムロッド
  • タイトルID
    :
    910413
  • ページ数
    :
    176ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年02月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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ニムロッド のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    難解だが引き込まれる。
    果たして不完全さを許容するということは完全を目指す世界を拒絶することになるのか。

    0
    2025年10月17日

    Posted by ブクログ

    淡々と紡がれていく文章がとても心地よく、一息で読み終えた。
    情緒的でもなく、悲劇的でも無いと言えるような文章で描かれる独特な作品。
    なんとなくテーマは分かるが、作者の意図やそれに対する答えなどが書かれているわけでなく、正直そのテーマを取り巻くものはよく分からなかった。
    しかし、何となく感じるボーッと浸れるこの読後感、主張しすぎない文章、冷静に独立したただここに在る作品、とても僕の好みであった。
    何度か読み返す作品となるだろう。

    0
    2021年02月24日

    Posted by ブクログ

    IT企業で仮想通貨の採掘の担当になった主人公。登場人物が少ないですし、その関係も独特です。 現実に起こっていることにはあまり関心がないような、諦念を感じさせる描写が続きます。 主人公から自然に出てくる涙にはどんな意味があるのかなと思いました。

    0
    2025年05月11日

    Posted by ブクログ

    わからなさが残る。けれどなんだか響く言葉もあり、なんとなく『東京都同情塔』を思い出す。

    バベルの塔を思わせる「塔」
    「駄目な飛行機コレクション」
    「小説」、そこに「ビットコイン」
    欲しがる人が多ければ多いほど価値の上がる実体のないもの。

    「駄目な飛行機コレクション」は、人間の欲望が形になったもの。縛られていることと自由のはざまで、それぞれどこを突出させたかで、いろんな駄目な飛行機コレクションが出来上がる。

    「欲望」、「人間」、「根源的な衝動」
    そしてその可能性について。

    『東京都同情塔』がよかった人には読んでみてほしいです。


    再読記録で印象に残った内容・言葉

    0
    2024年10月10日

    Posted by ブクログ

    面白いよ!面白い。芥川賞のレベルに上田さんが合わせに行った可能性はないですか?上田さんの小説はほんと面白いけど、ニムロッドは手は抜いていないものの手加減した感じあったな

    0
    2024年10月07日

    Posted by ブクログ

    「私の恋人」「塔と重力」に比べるとだいぶ読みやすかったが、この人の小説は、人類とか世界とか地球とかをあたかもひとつの生命体のように捉えていて、読み終わってから深く考えさせられるし、一度読んだだけでは理解できない気がする。

    登場人物は、ビットコインの「採掘」をする僕と恋人で証券会社に務める紀子、会社の先輩で小説を書くニムロッドこと荷室。

    紀子も荷室も高い生産性が求められ、効率化をよしとする現代に適応しきれず苦しんでいるように見える。紀子は、障害があることがわかって胎児を産まない選択をした過去に苦しみ、荷室はうつ病で休職したあと名古屋に異動した。

    荷室が送ってくる「駄目な飛行機シリーズ」は、飛行機が完成し実用化した現代には全く価値がないもの。でもその不完全さ、ダメさは人間らしさの象徴であり、紀子はそれに癒やされ、荷室の書く小説の中でのニムロッドは高額でそれを蒐集する。

    飛行機を売りにくる商人が、人類の行く末(効率を追求した果てに個であることをやめ、どろどろに一体化するという)を説明するくだりが衝撃的だった。

    ラストで二人(生死は不明)と連絡がとれなくなった僕が、感情の伴わない涙を流す。彼は二人とは逆に人間らしい感情をどんどん希薄にし、機械に近くなっていくことで、何とか生きている気がしてやるせない気持ちになった。

    0
    2022年08月06日

    Posted by ブクログ

    仮想通貨のように実体のないものに価値があると信じるのが人間。ブランド、仕事、人生まで、意味や価値があると信じるからこそ意味や価値が生じる。そうした虚しさに思い悩む瞬間は誰しもあって、荷室・田久保と中本は対照的に書かれている。意味がないから生きないのか、深く考えずに生きていくのか。そういった永遠のテーマとも言える内容を、ニムロッドの小説内小説のSF要素と絡めて問いかける。読み終わって、なぜだか新しく勉強を始めようと思って本を購入した自分は、きっと現実逃避か悪あがきをしようとしているんだろう。

    0
    2022年05月24日

    Posted by ブクログ

    サーバー機能を提供する企業でビットコインの採掘を任された主人公。
    駄目な飛行機の説明と、自作の小説をメールで送り付けてくる友人、ニムロッド。
    主人公は恋人の田久保紀子とニムロッドへの興味を共有してゆく。

    サーバーの管理業務やビットコインの仕組み、駄目な飛行機についてほんのちょっぴり詳しくなれる。あっさり読める。内容は決して濃くはないけど、存在論や貨幣論のような考察も入ってきて面白かった。星3か4で迷う。

    0
    2022年01月17日

    Posted by ブクログ

    虚しい。とにかく虚しい。

    生きる意味とは?仮想通貨と絡めるところが面白い。

    ディズニー映画のリメンバーミーを思い出した。自分の写真を死者の日に飾ってくれないと現世に遊びに行けない、自分を覚えていてくれる人が居なくなると、死者の世界からも消える「第2の死」を迎える。

    なんとなく思いついたなぁ

    0
    2021年12月01日

    Posted by ブクログ

    好きか嫌いか?再読したいか否か?
    好きではないかな、再読も疲れそう。

    でも、現実がこのまま進んでいく先に、あるかもしれない形だと、アリだとは思う。
    自分はきっと、個をなくした人間として融合する前に、東方洋上に去る派かな、と、今は思うが、仮想通貨の概念もろくに理解していない古いヒトというだけかも。
    書いているうちに、もう一度読みたくなってきた。ダメな飛行機を集めてしまうニムロッドの心情が気になるのか?

    0
    2021年09月02日

ニムロッド の詳細情報

  • カテゴリ
    :
    小説・文芸
  • ジャンル
    :
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    :
    講談社
  • 掲載誌・レーベル
    :
    講談社文庫
  • タイトル
    :
    ニムロッド
  • タイトルID
    :
    910413
  • ページ数
    :
    176ページ
  • 電子版発売日
    :
    2021年02月16日
  • コンテンツ形式
    :
    EPUB
  • サイズ(目安)
    :
    1MB

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