引力の欠落

引力の欠落

2,090円 (税込)

10pt

3.8

数々の企業の上場にCFO(最高財務責任者)として関わったことで巨富を得て、半ば人生を上がってしまった行先馨。経済的には充足しつつも深い孤独を抱える彼女は、マミヤと名乗る弁護士から「人間からはみ出した方が良い」と告げられ、奇妙なペントハウスに招待される。そこでは中国を統一した「始皇帝」や、水からガソリンを精製した「本多維富」を自称する者たちが、カードゲームに興じていた。はたして彼らは何者なのか。そして人間は、欠落や孤独から解放されることで、ネクストステージへ進むことは真に可能なのか。芥川賞作家が鋭い筆致で挑む、超現実の新地平。

...続きを読む

引力の欠落 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年06月26日

    芥川賞受賞した作者の前作?「ニムロッド」の次の作品かと思う。舞台はいずれも東京都内の、新進気鋭のIT企業又は投資顧問会社?で働く人物が主人公であるが、作者の経歴がそれに近い事からも納得することが出来る。

    また、いずれも不可解な指示や教示、を主人公がこれまた不可解な人物から与えられる、という点でも似...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月23日

    些事も些事、刃傷沙汰、希死念慮、しんがり

    P190できれば生まれたくなかったというのも違う、ここに存在することに、自分の意思が入っていないことが気に食わない。
    P257望まれて生まれて来た人はいても、本人が望んだわけでは絶対ない。

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月05日

    上田ワールド再び。
    「旅のない」を経て、よりスケールアップした印象。
    もうこのままどんどん突き進んでもらいたい。
    もっともっと上田ワールドを読ませて欲しい。
    なぜこんなに好きなのかわからない。

    肉の海
    二つの塔
    プログラミングされた発展
    片目から落ちる涙
    自殺した友人
    9つのクラスター←NEW?
    ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年06月03日

    私は一体、何を見たのでしょうか…
    この本を一言でまとめるなら、異常者が集まってポーカーをする話です。
    その人たちは、私たち普通の人間からは遥かに遠い所にいるのに、どこかしらで分かり合える箇所が出てきます。そこにこの本の不思議さ、面白さが詰まってます。
    シュールという言葉では片づけられない物語です。

    0

    Posted by ブクログ 2022年08月04日

    『ニムロッド』で芥川賞を受賞した上田岳弘の新作。若くして巨万の富を得て人生をFIREしてしまった行先馨は、マミヤという弁護士から「人間からはみ出した方が良い」と告げられ、奇妙なペントハウスに招待される、そこには秦の始皇帝や自らガソリンを作った本多維富など(を自称する)人たちがカードゲームに興じていた...続きを読む

    0

引力の欠落 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

角川書店単行本 の最新刊

無料で読める 小説

小説 ランキング

上田岳弘 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す