R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)

R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫)

781円 (税込)

3pt

会社を首にされ、生きたまま自分の「死体」を売ってロボットにされてしまった機械技師が、人間を酷使する機械を発明して人間に復讐する「R62号の発明」、冬眠器の故障で80万年後に目を覚ました男の行動を通して現代を諷刺した先駆的SF作品「鉛の卵」、ほか「変形の記録」「人肉食用反対陳情団と三人の紳士たち」など、昭和30年前後の、思想的、方法的冒険にみちた作品12編を収録する。(解説・渡辺広士)

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R62号の発明・鉛の卵(新潮文庫) のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    大学4年生だったかな。まぁ、十何年も前のこと。ちょっとお手伝いしてたバイトのマスターが、好きな本なのだと、いくつか本を下さって、そこに安部公房の砂の女があった。それまでは、高校の教科書で赤い繭が載ってて、奇妙で怖い感じの話を書く人くらいの印象だったのだけど、

    そこからどハマりして、いくつか呼んだ記

    0
    2023年04月16日

    Posted by ブクログ

    小学校の高学年くらいに「棒になった男」や「他人の顔」が紹介されていたのを読んで興味を惹かれて手に取った一冊。
    ファンタジーやSFか、カフカのような不条理モノか、乾いていながら、新宿ゴールデン街的な雑さと人間の粘度ある文体からにじみ出る別世界、でもそれは非常に身近で、そんな世界の話に引き込まれた。

    0
    2020年09月12日

    Posted by ブクログ

    アヴァンギャルド。

    もはや死語であったはずの前衛がこの2020年に再読して生き生きとしてしまう。

    「天は人の上に人を作らず」

    ある種の人たちは自らの事を選ばれた人間だと思ってはいないだろうか。

    実際には誰もが誰かを選んでいるだろうし、同時に誰も誰かを選んでなどいない。

    無知のヴェールという

    0
    2020年05月22日

    Posted by ブクログ

    相変わらずの突飛な発想力で、生から死、死からその先へとくるくる変わる短編集です。
    テーマはヒューマニズム。
    機械にされた人、藁を食べる人、死んだ人間が生者を観察したり、公房独特の180度の発想の転換で楽しませて…というのもありますが、これからの教訓になる一冊です。
    鉛の卵で、予期しているのが怖いくら

    0
    2019年11月17日

    Posted by ブクログ

    「死んだ娘が歌った・・・・・」について

    一文あらすじ

     家が貧乏なために出稼ぎで上京した少女が、「自由意志」によって殺される話。


    メモ

     職場の上司から「自由にしてよい」と命じられ、出稼ぎ先を首になった少女は、欲しくもない自由を手に絶望して自殺する。
     近代以降の人間は、自由を万人が持つべ

    0
    2017年12月22日

    Posted by ブクログ

    安部公房との出会いは、高校2年生の時に使用していた現代文の教科書の中だった。
    本書にも収録されている「棒」という素っ気ないタイトルが冠せられた10ページ程度の作品で、非条理、無説明、急展開な内容に惹きつけられた。
    数年後に「砂の女」を読み、少し違う雰囲気だけど良いなと思い、「棒」を連想させるタイトル

    0
    2016年12月07日

    Posted by ブクログ

    「鉛の卵」は面白かったがあまり安部公房の作品ぽくなくて、
    海外のSF作品のように感じた。くせが無いというか。
    「棒」は昔教科書で読んだ。これが一番好きかも。

    0
    2014年11月10日

    Posted by ブクログ

    表題作2編を含む全12編の短編集。
    社会風刺に満ちた作風や秀逸な比喩を交えた特徴的な文体、シュールなアイデアなどとても楽しめた。
    特にSF色の強い表題作の2短編がお気に入り。
    「盲腸」での食事の描写が良くも悪くもとても気持ち悪く、一番印象的だった。

    0
    2013年04月12日

    Posted by ブクログ

    20代半ばで芥川賞を受賞した安部公房が、30歳前後に書いた12の短編を収録した作品集。

    どれもシュールで実験的で、ユーモアやウイット、アイロニーに笑わせられる場面もちらほらあります。毒が盛られたような内容の話であっても、おかしみを感じさせるシーンをちゃんと作られているため、シリアスになりすぎずに、

    0
    2024年11月19日

    Posted by ブクログ

    安部公房の短編集は読むのにすごくエネルギーがいる。長編小説であれば最初から最後までトップスピードというわけにはいかないので「遊び」がある。遊びとは、安部公房の世界から我々の住む、あるいは理解し得る世界へ戻って来れる瞬間のことである。しかし短編小説では向こうの世界に入ったっきり、物語が終わるまで帰って

    0
    2023年12月11日

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