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鳴りやまぬ拍手と眩しいほどの光、人生の境地がここにある──。芝居だけに生きてきた男たち。その命を賭してなお、見果てぬ夢を追い求めていく。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をダブル受賞、『悪人』『怒り』につづくエンターテイメント超大作!
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「国宝」
2025年6月6日公開 出演:吉沢亮、横浜流星、高畑充希
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
1~2件目 / 2件
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
Posted by ブクログ
これはものすごい大作です。私は歌舞伎に関する知識がほとんどなかったのですがそれでも楽しんで読むことができました!独特な語り口が世界観を作っているしなにより文章を読むだけで映像が頭に流れ込んでくるような感じがします。また、50年というながいながい物語だったのでこの物語の最後の文を読み終わった時は1人の...続きを読む人生をずっと見守っていたような感覚になりました。
ここまで極端じゃなくても、寝ても覚めても頭から離れない、打ち込めることがあるって羨ましい。 それもひとつの才能なんだろうな。 天才と狂人は紙一重、なんて言葉が浮かびました。
映画では徳ちゃんの人生に触れている場面があまりなかったが、徳ちゃん、、この物語でどれだけ孤高となる主人公、喜久ちゃんにとって大事な守護神になったか。また、喜久ちゃんの国宝となるまでの壮大な人生を楽しめました。深い!
上巻で人々の波乱万丈な人生にハラハラしっぱなしで、「こんな勢いのまま下巻はどうなるのだろう」と思っていた。若いころの勢いを失って少し感傷的にでもなるのではないかと危惧したからだ。ところが下巻では物語のスピードがまた一段上がって、読み始めたら一気に読んでしまった。上巻はまだ余裕がある話だったな、と思う...続きを読むくらい。目まぐるしくて、桜吹雪に巻かれていたかのようだった。 子供の頃と大人になってからというものは、時間の経ち方にはかなりの違いを感じるのだけれど、その感覚がそのままこの下巻に詰まっているように感じた。上巻の青春期には芸を磨くことに急いでいた日々だったけれど、年を重ねれば今度は「時間」そのものが背を追い立てて来る。 「いつまで、これを」というように幾度となく繰り返される「舞台」という世界。「ここまでは、ここまではやりたい」と「死」というリミットと競争する芸人たちの姿。 有名人の自分を晒すような生き方は自己主張や自己表現とは全く違う形をとり、社会に紛れて生き残るための手段となるのだと思った。特に喜久雄が社会から綺麗に溶けていくような様は震えるほどだった。公人が世間に見せているのは意図的に選んだ一面だけなのかもしれない。さらに言えば、誰でも、たとえ無名の人間であっても、社会で生きるために演じている部分は持っているのだろうと気づかされた。 歌舞伎のシーンを映像で見れるのだから「国宝」を映画で観るのは凄く良いな、と思ったけれど、「歌舞伎」を取り巻く群像劇のストーリーは小説だからこそ追えるものかも……と思った。これだけ多くの登場人物たちが現れてもテーマの一貫性を保ち、ご都合主義とも感じさせない著者の手腕は見事で、気がつけば夢中で読んでしまった作品。
歌舞伎というなじみのない世界を生きてゆく男の物語。非常に重厚な小説だった。語り口は古典劇の口上を聞くような感じであり、また一般の人にはあまりなじみがなくて退屈しそうな歌舞伎の舞台の場面の描写も非常に臨場感にあふれていて、実際に歌舞伎を観るよりも迫力があるのではないかと思ってしまう。主人公の喜久雄は...続きを読む芸の道を究めてゆくのだが、最初は多くの仲間に囲まれていたのが、年を取ってゆくこともあり、また自分がどんどんと芸の高みに登ってゆくこともあり、それにつれてだんだんと孤独になってゆく。その姿が非常に寂しそうで印象的だった。その姿はこの小説を原作にした映画でも描かれるのだが、映画ではあまり描かれることがなかったのが、主人公喜久雄を少年のころからずっと支え続けてきた徳次だった。主人公の不良仲間のような人物だが、それでも非常に男気があり、また主人公に対する忠義は強く、またチャンスをものにするための思い切りにも富む人物。いずれも私にはないもので、かっこよくもうらやましくも思えた。映画も非常に良かった、原作と映画とどちらがいいかといわれると、甲乙つけがたい感じ。映画を観た人には原作も読んでほしいと思う。
圧巻だった。それぞれの人物の描写が丁寧でものすご〜く濃い!!奥行きが深い!!! 「ですます」調の独特の文体で読みにくいかと思ったが、すぐに慣れてあっという間に読み終えた。歌舞伎のことはさっぱりだけど、「歌舞伎役者」として生きる者の宿命というか業というかをまざまざと見せてもらった。徳次、春江、彰子、幸...続きを読む子と脇を固める登場人物も良き。 映画を観ていなかったらこの原作は読んでいなかったと思うが、もし逆だったら物足りなく感じたかもしれない。映画には映画の良さがあり、原作を読んでまた改めて映画を観たくなった。
私は今、凄まじいものを読んだ。最終ページ、そこにははっきりと稀代の女形花井半二郎がいた。読後、熱いものが胸に込み上げるような感覚があった。 歌舞伎を愛し、歌舞伎に生きた天才半二郎の一生を圧倒的な熱量で描き切った本作。 一つの道を究めるために、すべてを懸け、命を燃やす。その真摯な生き様は、読む者の...続きを読む胸を強く打つ。 普段あまり人間ドラマを描いた作品を読まない私だが、本書には大変満足できた。正直、ドラマやアニメ、バラエティのような分かりやすい楽しさや面白さのある作品とはいえないかもしれない。しかし、彼の人生を密着したまるで2時間の上質なドキュメンタリーを見ているようで、読後には理由を超えた大きな感動が残る。 読む人を選ぶことなく、多くの人にお勧めしたい傑作である。
素敵なお話でした。 読み応えある! 映画とは違うけど、このラストもいいなぁ。 これを書くのは資料集めとか大変だったんだろうなぁ、と最後の「参考資料」を観ながら感じました。 そして、これを映画をするのも苦労したろうなぁ、と感じるのでした。 どちらも素晴らしい! 歌舞伎のことをもっと知ってたらもっと...続きを読む楽しめたのかなーとそこだけが残念です。
後半。映画では描かれなかった場面、登場しなかった人々が多く登場し物語の奥行きを広げます。映画では妖艶な歌舞伎のビジュアルを、小説では登場人物の内面や背景を、それぞれの媒体の長所が互いに補完し合い、作品そのものの輪郭がくっきり立ち上がってくる感じがありました。ラスト喜久雄が観た景色とは?映画とはまた違...続きを読むった描写、表現でただただ圧倒されました。
読後、深い余韻に満たされる。 上巻の感想で、主人公のプロ意識と云う表現をしたが、そんな生やさしいものかとでは無い!特に二人の登場人物の「芸」(歌舞伎)に向き合う情熱?執念?そんなものでは無い、鬼気迫る魂!を味わう。 物語も青年期からの何処か危なっかしい、ガラスに触れる様な感情や出来事!これは登場人...続きを読む物全てに当てはまる!人生の栄枯盛衰、最悪の状態から好転すれば、また悪い事が起こるのではないか?危なかしくて観ていられない!という感情が湧いてくる、反面先が気になって仕方がない!一気に読んでしまう。 重厚な大河ドラマを観た想い! 深い感動と余韻、多くの言葉や感想を残そうと思ったが、言葉が見つからない、読むか読まないか?迷っている方がいらっしゃったら是非読んで頂きたい。また、自分の人生を振り返らずにはいられなくなる、 素晴らしい物語に出会えた満足感に包まれる。
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