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Posted by ブクログ
吉田修一の鷹野一彦シリーズの第2作目。(2015年4月単行本、2017年8月文庫本)。
第1作目の「太陽は動かない」の主人公、鷹野一彦がエージェントへ訓練されていく17歳高校3年生時代の物語。同時に上司の風間武が記者からAN通信のエージェントになる背景も明かされ、鷹野と風間の強い絆も描かれる。
鷹野と同じ境遇の親友の柳と共に沖縄の離島で高校生活を送りながら訓練を受けていたが、柳が突然姿を消す。逃亡したと思われたが、姿を消した背景にどんでん返しの結末が待っていて、これは面白い。
鷹野のエージェントとしてのテストを兼ねた初ミッションの仕事ぶりが「太陽は動かない」での31歳の円熟した優秀なエージェントとしての片鱗をうかがわせる。そして同世代あのデイビット・キムとも絡み、「太陽は動かない」での鷹野とデイビッドとの敵でありながら味方にもなる不思議な関係の背景を見た感じがする。
4歳で保護され11歳で軽井沢の風間に引き取られた鷹野は、家政婦の北園富美子に息子のように育てられ、沖縄の高校時代はエージェントの訓練を受けながら知子婆さんに世話になる。いづれもAN通信から派遣された人材らしい。
高校3年生の時に転校してきた菊池詩織に初恋をするが、卒業して詩織はニューヨークへ留学、鷹野はエージェントとして上海へ出張、偶然旅立ちの成田空港で出会ったところで物語は終わる。
いつかまたこの二人に出会いがあり、新しいドラマがあることを期待したい。8/6に発売されると聞いた文庫本、シリーズ第3作目の「ウォーターゲーム」も是非読んでみたいと思う。
Posted by ブクログ
吉田修一は天才すぎないかい。
作品の幅が広すぎる。
そして、奥深かったり重かったり軽かったり。
自由自在。
ほんとにすごいの言葉しか出てこない。
今回、この作品を3部作と知らずに、2作目から読んでしまいショック!笑
今から1作目と3作目も楽しみ!
無理な設定もあるものの、
どこかリアルに思える筆力の高さ!
風間がAN通信に入ったことだけは、腑に落ちなかったものの、
それぞれのキャラクターが生きていて
もう中盤からは一気読みでした。
福祉人だっただけに、孤児を使うAN通信は許せませんが
どんな世界にいても
生きることに意味がある。
そんなことを思った作品でした!
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