【感想・ネタバレ】国宝 下 花道篇のレビュー

あらすじ

鳴りやまぬ拍手と眩しいほどの光、人生の境地がここにある──。芝居だけに生きてきた男たち。その命を賭してなお、見果てぬ夢を追い求めていく。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をダブル受賞、『悪人』『怒り』につづくエンターテイメント超大作!

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《歌舞伎》への底しれぬ愛情。

2025年7月読了。

話題に成っている映画の方を先に観て、映画は映画でとても素晴らしかったのだが、3時間の尺でも『何かのダイジェスト版を見されられている』様な気がして、速攻で原作を読んだ。
映画を先に観ていたお陰で、名前と顔が直ぐに浮かび、劇場で「喰い足りない感」が有ったのを、原作を読むことで本当に心から堪能した。

ただ、劇場版が笑いなしのシリアスタッチだったのに対し、原作は笑い有り涙ありの波瀾万丈な物語だった事が一番意外に感じた事だ。まぁこれだけの作品を映画化するには、ストーリーを相当にカットしなければ3時間どころでは済まないことに成ったのであろうから、致し方無かったのかもしれないが…。

本当に、吉田修一が此処まで《歌舞伎の素晴らしさ》を描き出せるとは思っていなかったので、その事も意外で有り、こうした伝統芸能について《がっぷり四つ》でぶつかった文芸作品は早々出会えないので最大の賛辞を送りたい。
又、映画の方も原作とは異なる解釈では有ったが大変素晴らしかったので、原作と映画、両方とも違う味合いで魅了された事が何よりの喜びだった。
映画はスゴい興収に成っているそうだが、原作ももっともっと多くの人に読んでいただきたい《大傑作》である。

映画を観て、原作を読んで、今また『映画』が観たいな…と思っている。つくづく《歌舞伎の世界》は素晴らしい…。

#笑える #感動する #深い

2
2025年07月26日

aaa

ネタバレ 購入済み

映画より面白い

映画が面白かったので、原作を読んでみた。
大筋は原作通りだけど...やっぱり映画は別物。
なんと言っても徳ちゃん、漢前です。かっこいい。
結局喜久雄は『ぼんぼん』なので徳ちゃんが居なくなると叱ってくれる人も居なくて、喜久雄の孤高感が加速したのかとも思うし、その分芸に磨きが掛かった気もする。最後は社長になっても喜久雄の国宝受賞に飛んでくる所は徳次の義理堅さが出てて良かったです。
あっと言う間に読み終え、何故か脳内で柄本時生さん版徳次が躍動しておりました。
柄本時生さんの徳次.....観たっかなぁ。

1
2025年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画を見てから間を空けずに小説を読み始めたことで、両者の違いを意識しながら楽しむことができた。これまで「小説→映画」は経験があったが、「映画→小説」は初めてであり、3時間の映像作品に対して、どの部分が採用され、どのように改変されているのかを追う読み方は非常に新鮮だった。

その上で、最終的には小説の方がより深く心に残った。音や映像に頼らない分、登場人物の内面が徹底して描き込まれており、その繊細さに強く惹かれた。本作においても、映画では捉えきれなかった感情の揺れや背景が、小説では鮮明に浮かび上がってくると感じた。

本作は慣れ親しみのない文体で書かれており、読み進めるのに時間を要したが、その分、日本舞踊の世界観に深く没入することができた。読み終えた後も余韻が長く続いた。情景が鮮やかに立ち上がる筆致は圧巻である。

物語の中心にあるのは、芸に生きる者の誇り、情熱、そして孤独である。登場人物はいずれも魅力的だが、とりわけ喜久雄は印象深い。私生活と舞台の境界が曖昧になる中で葛藤を抱えながらも、なお芸に身を捧げ続ける姿に、強く心を引きつけられた。

血縁や世襲、時代の潮流といった要素が、喜久雄と俊ぼんの栄枯盛衰を目まぐるしく展開し、文量の多さを感じさせないほど物語に引き込まれた。

特に最後の場面は印象的であった。喜久雄が追い求めていた境地に辿り着いた描写は、人ならざる領域への昇華とも感じられ、理想的な結末として強く心に残った。

これまで日本舞踊にはあまり関心がなかったが、本作を通じて興味が湧き、一度歌舞伎をじっくり観てみたいと思った。

0
2026年03月22日

Posted by ブクログ

下巻(花道篇)。
只々素晴らしかった!
ため息と共に読み終えました。歌舞伎という絢爛な舞台に飲み込まれたような高揚感に包まれています。
決して順風ではなかった喜久雄の歌舞伎人生に、支え続けた家族や仲間に最大の賛辞を贈りたい。
映画は観てなかったけど、これは観るべきでしょうね…。

0
2026年03月20日

Posted by ブクログ

一人の歌舞伎役者の生涯を凝縮した圧巻の作品でした。
主人公だけでなく、取り巻く登場人物すべてが強かな信念と覚悟をもって生きる様、ぎりぎりの選択肢の中で芸道を追究する姿勢からは、安穏と生きる自分とおなじ日本という社会で生きる人間なのかという衝撃とともに、痛いほどの感銘をうけました。

ストーリーやエピソードひとつひとつがどれをとっても重厚で、また方言を使い分けることでシーンごとの雰囲気を一転させるところがまた巧妙で印象的でした。メインが大阪弁なこともあり重苦しいシーンでも軽快でテンポがよく、吐き出す言葉の潔さ、深さに心の底から賞賛せずにはいられませんでした。

クライマックスでは物語の最高潮を迎え、最高に美しく哀しい幕引きには、胸が熱くなりました。

0
2026年03月19日

Posted by ブクログ

若いときの苦難を乗り越えて下巻を読み進み、いつまで経っても喜久雄が嬉しそうにする場面に辿り着かない。ずっと喜久雄とその周辺の人物たちの人生を追ってきた読者が待ち望む、喜久雄のこれまでの人生が報われるような、喜久雄が大喜びしているような場面。

振り返ると、きくちゃんが喜びを表に出している描写が少ない、歳を取ればとるほど減っていく。“愛想笑い一つできない”という喜久雄の人物像が際立っていく所以でもある。

きっと喜久雄の喜びとか感情は、舞台を観ている観客の表情や歓声が代弁しているのかと。


ラスト舞台、涙出ました。


あと軽く再読したら、俊ぼんの『隅田川』の舞台にもまた泣いた。舟に乗せてくれと頼む場面、
“来い、ここまで来い。”
“ここまで来たら、あとは俺がなんとでもしてやる。来い、俊ぼん。”


あともうひとつ、『藤娘』の舞台に上がってきた事件、鳥肌立つ、、、喜久雄に与えた影響も含めて。

0
2026年03月17日

Posted by ブクログ

映画を観た後に読んだが、小説の方が詳細書き込まれていることを認識。本を先に読まなくて良かった…
映画はすでに興行成績208億円を超えているらしい。映画は映像美が素晴らしかったが、ストーリーとしてはやはり小説が素晴らしい。話題になっているからと映画を観た人が小説を読み、諸々確認する為にまた映画を観るというループに陥っているのかも…でも波に乗って両方経験するのが良い。

0
2026年03月15日

Posted by ブクログ

重くて辛くて美しい。
喜久雄の不器用さと孤独。
正直歌舞伎のことは全く知らず、もちろん観劇したこともないけれど、喜久雄の生き様や歌舞伎の世界にぐいぐい引き込まれる。
幼い頃からそばにいる徳次が素晴らしい働きをしていて、映画で彼の存在感をほぼなくしたのは思い切ったなぁ、と思う。でも、だからこそ喜久雄と俊介が際立っていて映画も素晴らしい。

仕事の昼休みに何度も泣きそうになった。
いい作品に出会えて良かった。

0
2026年03月13日

Posted by ブクログ

映画を見てから小説を読んだ口です。
映画が余りにも良かったから。
また友人に映画と小説ではずいぶん彰子の扱いに差があるって聞いたので気になりました。
確かに全然違いました。
国宝になるまで夫婦です。添い遂げるのかと思えばそうでもなさそうな伏線もあります。
ラストは人間国宝になった喜久雄の役者を超越した演技で終わり。
すっごく映像的な終わり方。
最初から映画狙いにしては描写が複雑過ぎるから、吉田修一も狙って描いたわけでは無い?と思う。
よく此の小説を映画化したなって思う。
小説読んでから映画を見たら物足りないって思うかも。逆は感心するんちゃうかな。
喜久ちゃんと俊ぼんの深い交わりや、孤高に登り詰めていく喜久雄の描写とか、小説ならではの描写が素晴らしかった。語り口も独特で面白い。
第三者目線で語られるんだけど、第三者は誰だかわからない。大河ドラマのナレーションみたいな感じ。
歌舞伎は興味持てないんだけど映画なら見れる。
(歌舞伎見に行った事ありますが寝ました。)
いい映画、いい小説でした。

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2026年03月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画から小説に触れて、改めて映画の場面構成チャレンジングすぎるけど読んだ結果だらだら心情描写するぐらいならと、キーとなる場面構成をかなりガッツリ取り出して順序変えているとこに脚本の妙を感じた。
(最後に彼の原風景となる雪の情景を引き出してくるところなど)
ただ映画が優れているということではなく、幼馴染や知人、家族、義理の家族という子供から大人に上がり関係性や心情の変化を各人丁寧に描写することで、
情景描写に偏っていた映画とはまた違う当人の異常性が浮き彫りになっていて、別軸で作品に触れられてとてもよかった。たまたま映画放映前に襲名披露公演を見ていたので余計辛くなった。
人間の本性って生まれに深く結びついて、切り離せないものなんでしょうか。

0
2026年03月13日

Posted by ブクログ

歌舞伎を上手(うも)うならして下さい他には何も要らないと

マツや徳次や春江、芸鼓の藤駒、竹野、
見守ってる人たちさえも通り越していく

いつしか辿り着く
完璧を越えた完璧な芸へ

芝居の中で自身の目に映るものが
いつしか現実の世界を超越していく
景色が見たい
と言っていた景色は
現実の均衡が保てない世界

芝居への情熱が深く、その先に行き着こうと心がとらわれる
ひとつのキッカケを境に現実と芝居のバランスが崩れる様に息をのんだ

わが道しか見えず
不器用なまでに歌舞伎を愛し歌舞伎に魅せられ
その中でしか生きられなかった役者の生き様を見せてもらった

とても面白かった

0
2026年03月11日

Posted by ブクログ

悪魔との取引
それがどういうことかクライマックスでわかりました。ゲーテの「ファウスト」を思い出しました。
読み終わったあとも余韻に浸っています。

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2026年03月09日

Posted by ブクログ

なるほど、こうきたかというような幕引き。
映画よりも女性の活躍がしっかり描かれてるとは聞いてたけども、確かにそう思う。みんな必死でしたたかに生きている。
あと、映画は「モーツァルトとサリエリ」だけど、小説は「牛若丸と弁慶」ですね。この再構成がすごい。

映画は「曽根崎心中」を中心に構成されてるんですけど、小説はわりと満遍なくでどっちかというと「道成寺」と「阿古屋」かなぁぐらい。
孤高の錦鯉は、最後にどんな景色を見たのだろうな。

0
2026年03月08日

Posted by ブクログ

喜久雄の周りで映画では描かれなかった不幸な出来事が続く。綾乃がまだ小さいとき、悪魔と取引をしたためなのか。代わりにその一方で喜久雄は一人孤高を極める。とはいえ、映画と違って市駒と綾乃をとても大事にしているところは好感が持てる。その2人を春江、彰子が支えるところは個人的には考えにくいことであるが、梨園ならではといったところなのか。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

映画に感動して、原作も読んだ。
どちらにも圧倒された。
喜久雄は歌舞伎に取り憑かれるあまり、歌舞伎そのものになってしまった。
そこには、娘婿の活躍を祈ったり、孫を抱いて幸せを感じていた喜久雄の面影はなく、ただただ、恐ろしいほどに美しい、容れ物の姿だけがある。
重くて余韻の残るラストだった。

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2026年03月05日

Posted by ブクログ

こういう作品こそAudibleで聞く価値がある。何せ、文章を読んでくれているのが、尾上 菊之助という歌舞伎役者なのだから。
本小説には、様々な歌舞伎のセリフが出てくるので、雰囲気が分かってうれしい。

当然ながら映画よりも、深ーいお話になっています。
不幸が続いても、次にはいいことがあると思って生きていきたいものだ。

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2026年03月04日

Posted by ブクログ

春江ちゃんとか綾乃ちゃんも、やっぱり女性は強し。w
昭和のあるべき姿なんだよなー。
源氏物語のところでは先日まで紫式部関連を読んでいたから、リンクして情景が浮かぶようだった。

なんか読んでて思い浮かんだのが、映画『ブラック・スワン』
役の世界に取り憑かれて現実と虚構の境界線がわからなくなってくる。
…確かにある意味、最高に幸せなことなのかも知れない。
『幸せ』の価値・基準なんてそれぞれ人によって違うから何が、どういう状態が『幸せ』なのかなんてわからない。
豊かに持っていることが『幸せ』なのか、常に喜楽にいられることが『幸せ』なのか。
私は最近『幸せ』を『お花畑』と言い換えている。

今回一番惹かれたところは弁天さんのセリフ。
「不正解な人間やからこそ価値あったはずやねん。」
…大御所芸人さんの姿が浮かんでしまったw。
この作品世界自体、今の時代を風刺、投影したようなものであった気もする。

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2026年03月03日

Posted by ブクログ

なにが喜久雄をここまで自己のない人間にさせたのだろう?
日本一の歌舞伎役者になりたい、その気持ちは自分の心と引き換えに得た目標とすら思えた。
たくさんの人間が喜久雄の生涯を通して現れるが、不気味なほどに他者に関する感情が感じ取れない。あっても芸を極めるという目標からくる感情。すべて役に吸われて、喜久雄本人はただ空っぽの器なのだと思えた。人そのものが役者の器としてあるだけ。
晩年は心がないゆえに現実世界と繋ぐものがなくなってしまったのだろうか

人生を描いた大作。喜久雄ほどドラマチックでなくても、誰しもが山あり谷ありの物語を持っている。あとから振り返ったときに「ああ、あそこが山場だったのかな」と思うのが人生なのかなと思った。
オーディオブックで聞くべき作品No.1だと思った。

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2026年02月25日

Posted by ブクログ

映画を鑑賞した時の感想としては、
喜久雄の人生とは幸せだったのか、なにかを捨てなければなにかを得ることもできないのだな、というようなものだった。

小説を読むとまた一味違って、なにかを失った(これは捨てたじゃない)からこそ人間国宝に繋がったし、本人の幸せなど他人が判断できるものでは到底ないなと…。
完全に悪い人も完全にいい人もなく、それぞれがそれぞれなりに精一杯生きていた姿を見ることができてよかったと思う。

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2026年03月15日

匿名

購入済み

映画もみましたが、こちらの巻はあまり映画では見れなかったお話が多くハラハラしながら読みました!やっぱり国宝は最高です。

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2026年01月18日

匿名

購入済み

幸せとは

やっと幸せをつかんだかと思いきやその後に起こる不幸や苦難の数々。
それをも全てひっくるめて主人公は幸せだったのだと思えた。
歌舞伎は見たことがないけれど、情景が目に浮かぶような描写は圧巻。

#切ない #感動する #深い

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2026年01月18日

Posted by ブクログ

徳ちゃんとの篤い友情(同志?)に胸熱。
映画ではサラッとしか出てこないけれど、徳ちゃんの台詞を他の登場人物が言っていたり、喜久雄に贈られる数少ないお花の中には必ず名前があったり…と、ところどころに片鱗が。

映画とは異なるラストに胸を締めつけられた。
映画はあの最後で良かったと思うし、原作はこの最後で良かったと思う。
ただ、少なくとも1週間は引きずった。笑
それくらい重い「余韻」だった。

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2026年02月23日

ネタバレ 購入済み

上下巻とも夢中に読みました。

既に映画は公開されていますが、上巻を読み、どこを切り取って映画化したのか、上巻だけでも色々切り取っても迫力ある映画になりそうで、下巻に進むと更に、幾らでも映画として切り取れるストーリーが幾つも展開していく本です。一体映画は何処を切り取り作ったのか、そう考えながら読んできました。そして思うのは主人公は、歌舞伎役者それとも歌舞伎役者を取り巻く多くの女性達どっちなのか、複雑にからみあう女性達の、なんたる不思議な信頼関係というか線引き潔さよさ、それを許しあう主人公を取り巻く歌舞伎の世界、この微妙な関係や繋がり、寄りかかり助け合う世界を表現する作家の本の構成の妙が素敵な本です。締めに向けては、女形、歌舞伎役者の目に見えぬ心、本人も理解していない境地の世界を表現していき、夢中にさせてくれる素晴らしい本でした。ありがとう。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画が良かったので原作小説も、と読み始めましたが、上巻と同じく映画版とは雰囲気が全然違っていて、さらに下巻には映画にはなかった部分が多数ありとても楽しめました。

映画で私が辛く思ったのは市駒や彰子の扱いで、特に映画の彰子は騙された上に顧みられないのですが、小説の方は喜久雄が白状した後も彰子の意思で一緒にいるし最終的には彰子の父親・千五郎にも許しを得るという違いがあって、私は大いに救われました。

私がもっと知りたい読ませてくれと思っていた映画の行間、出奔中の俊ぼんに何があったのか知れたのも良かったです。想像以上に様々な経験をしてましたね。

細かい部分の感想をもっとつらつらと述べたいところですがキリがないのでこのくらいで。映画化に携わった人たちにはただただ感嘆するばかりです。映画がきっかけではありましたがこの小説を読めて良かったと心から思います。大河ドラマを見終わった後のような満足感と寂しさでいっぱいです。

0
2026年03月18日

匿名

購入済み

最高の小説だった

とにかく余韻がすごかった。
全てを語らず読者に考えさせる隙を与えていて読み終わった後も繰り返し同じ文章を往復していた。
文章がまるで詞のようで流れるように頭にスッと入ってくる。
個人的にはこれを超える作品にはなかなか巡り会えない気がする。

#アツい #切ない #エモい

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2025年06月18日

Posted by ブクログ

あまりにもドラマチックで圧倒されてしまいました。芸能界ってこういう起伏の激しい人生を生きる人が多いように思えます。歌舞伎の好きな人だと本当にのめり込んでしまうでしょう。映画が大ヒットしているのも納得。主人公の喜久雄がまだ幼かった娘に「悪魔と取り引きしてたんや。日本一の歌舞伎役者にして下さい。他のもんはなんもいりませんって」と話すシーンが印象的。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

久しぶりに小説の終結に呆気にとらえました。
これは間違いなく、年取ったらもう一回読み返したい一冊です。今の私に分からない部分がとても多かったが、面白くて面白くてたまらないお話でした。
「国宝」とは、人の気持ちを具体的に描く小説ではないと思います。むしろ、その気持ちによって生まれてきた行動や考え方についてです。
私は映画を見る前に小説を読みました。おかげで、歌舞伎がどのように見えるのかはちゃんとわからずに読み続きました。しかし本当に興味深くて、少年時代から世界の天辺に立つまでの秀作小説でした。

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2026年03月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

圧巻の下巻。
これを読み終わった足でそのまま2回目の映画『国宝』も観てきた。
原作では娘の綾乃とも、婚約者を紹介されたり挙式に参列したり、孫の誕生に涙したりちゃんと仲良く付き合ってたし、璋子とも結婚して、本妻と2号さん、そして春江ともみんなで親しくしてて、愛とか恋とかでなく3代目を歌舞伎をみんなでサポート!て感じ。
映画と違って喜久雄はそこまで孤独ではないな、みんなに支えられつついい人間関係を築けてるなと思ってた。
思ってたのに後半どんどん精神的に孤独になっていく喜久雄。人間国宝という人でなく歌舞伎と同化していくさまが映画とも違う孤独を表現されてた。

最後、徳ちゃんには会えたのかな…。原作ではわたしは2回泣いたんだけど、1度目が喜久雄が徳ちゃんに「この世界で徳ちゃんだけが味方だった」と幕前に伝える場面で、2回目が「『国性爺合戦』って知ってるか?」て徳ちゃんが久しぶりに登場する場面だった。

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2026年03月07日

Posted by ブクログ

上巻では、成長、未来、期待の様子が描かれていたのに対して、
下巻に入ってから喜久雄の歌舞伎の技術は向上していくのに対して、どんどん雲行きが怪しくなる。

「日本一の歌舞伎役者にしてください。その代わりに、他のものは何もいりません。」と悪魔と契約した喜久雄。

娘の家が火事になった時、
公演を終えたあと駆けつけた喜久雄に、
「近寄るな!なんで私らが不幸になるたびに、お父ちゃんがエエ想いすんねん!」と、娘。

悪魔との契約が国宝を作った。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

下巻は映画と全然違ってまた別の物語として楽しめた!
全体的に、映画の方が喜久雄の辛さとか苦しさが濃く表現されてたかなと思った。
歌舞伎観たくなった!

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2026年02月28日

Posted by ブクログ

映画が面白かったので読んでみました。
尺の都合もあるのでしょうが語られていなかったシーンが多く、読み応えがありました。
歌舞伎のことを知らないので調べながら読むことで映画より理解しながら話を進められたのも良かった。

続きが気になる!というところでスパッと場面転換するシーンが多く、もっと深堀りできる所をあえて語らない構成も想像を掻き立てられて良かった。

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2026年02月27日

Posted by ブクログ

映画を観てから原作を読む。
春江は俊介と共にいた時間のひと時たりとも喜久雄の存在を忘れたことなど無かった事にやや安堵。映画だと、喜久雄から俊介に乗り換えて歌舞伎名門一家に嫁ぎ、俊介に関しても全てを喜久雄から奪った男に私には見えたから。
原作の俊介は、一度は歌舞伎の道を投げ出したものの、投げ出しきれずに鍛錬し父親の元に戻るも認められず、さらに必死で修行に励み、やっとの思いで元いた道に戻ることを認められている。
そんな俊介を戸惑いながらも受け入れ、共に舞台に立つのだから、喜久雄もなかなか器の大きい男である。
それに逆の側から見ると喜久雄自身が疫病神のように映るのかもしれない。喜久雄は全てを手にし、周りの人々は全てを失っていく。とはいえ徳次だけが大成功し喜久雄の元に戻ってくるのだ。彼と言う存在は喜久雄の人生において大きな存在だっただろう。実際彼が中国へ立った後の喜久雄は歌舞伎においては全てを手にしていても、人間の域を越え、ただただ舞い続ける操り人形のようになっていたのだから。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ

衝撃の上巻からの下巻…

上巻に比べると急に時の流れが早くなった感じで違和感…
それよりも、こんなに波乱万丈な人生ってある!?ってくらい、なかなか幸せが見えてこない…読んでて辛くて、なかなか進まなかったなぁ…

本当の役者は役者を辞めることができない。
職業の役者なら辞めることができるんだよね。
も自分自身が天性の役者だから…どんなに辛くても辞めることができない。
辞めることが怖い。それでもいつが幕が下りる日がくると思うとそれが怖い…

これって幸せなのかなぁ…

天性の美貌をもち歌舞伎の才能もある…自分の好きなことを職業にでき、周りからも称賛される…本来なら誰しもが望むこと。
でも喜久雄の生き方は狭苦しく感じた…

子どものころ、なんかのマンガに「どこまでも飛んでいける鳥は自由の象徴とされているけど、本当にそうなのか。どんなに大きな翼を持ってもどんなに早く飛べても、その翼を休ませることができなければ翼を持ったことを後悔するかもしれない。本当の自由とは帰る場所があることじゃないのか」みたいな台詞があって、それを思い出してしまった…

最後もどう解釈したらいいのか……難しかったなぁ…

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2026年03月20日

Posted by ブクログ

終わり方が嫌い。俊ぼんも喜久ちゃんも。
芸の道を極め過ぎたTop of the Top の孤独よ。徳ちゃんがいたら違ってたのだろうか。
下巻は苦しかった。

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2026年03月22日

Posted by ブクログ

なかなか読む時間が取れず、読むのに5ヶ月くらいかかってしまいました
なので、イマイチ物語の波に乗ることができず、また難しい作品だったのでうまくリズムが掴めませんでした
ただ、波乱万丈の人々の話といいますか、こんな数奇な人生を歩む人が本当にいたら、それはそれは大変だなと、でもそれが人生であり、人間だな
ラストシーンは圧巻で喜久雄の哀愁や希望に満ち溢れていました
遅ればせながら、映画も観てみようと思います

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2026年03月08日

Posted by ブクログ

下巻に突入した途端に何故だか読むスピードが失速してしまいました。上巻までの読みやすい文章の流れは変わらないのですが、疾走感ある物語ではなくなったからだと思います。

人生いろいろありますが、青春時代の仲間がどんどん歳を重ねていき、それぞれの道を歩んでいく姿は昭和を生き抜いた証なんだなと感じました。昭和のことをよく知らないのでこの作品を通して実際に垣間見えた気がしました。

ラストは小説として素晴らしかったです。映画にしたくなる気持ちが理解できます。

映画は機会があれば観たいと思います。今は小説の世界観で満足です。

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2026年03月08日

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