あらすじ
俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ! 極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をダブル受賞、作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。
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Posted by ブクログ
映画を観てから読みました。
やわらかい語り口調で読みやすい。映画では表現できない場面も、本では上手に散りばめられている。
歌舞伎のことは、全くわからない私でさえも、歌舞伎の世界へとのめり込んでいく。
下巻も楽しみ。
匿名
話題の国宝。映画を観る前に、こちらの書籍を先に読みたくて手に取りました。
時の流れるスピードも早く、それなのにぎゅっと濃い年月を感じる事ができました。上巻の1冊を読み終えたのに、5冊分ぐらいを読んだ感覚になりました。
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歌舞伎界という究極の血統社会で血のない苦しみを背負う喜久雄
血への渇望が彼を芸へ追い立てているのだろうか
血筋も才能もあるのに喜久雄に追いつけない俊介
血統はスタートラインを与えるけれど芸を保証してはくれない
血も芸もどちらも呪いだ
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映画の記憶を呼び起こしながらも、一から読もうとじっくりページをめくった。吉田修一さんの他の色を見せてもらった感じがする。
花井白虎の残した多額の借金を喜久雄は自ら引き受けた。「当たり前や。‥‥それにな、誰かの世話になるっちゅうのは、そういうことや。同じ極道の出やないか。徳ちゃんにかて分かるやろ?」と当然のように言った。
歌舞伎が好きで好きでたまらないという喜久雄。徳ちゃんも俊介も万菊さんも‥登場人物がとにかく魅力的。
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三人称の物語の語り口調のもなかなかなれず、積読かと思った途端に惹き込まれてしまった。
一般人が思いつかない様な歌舞伎の世界、喜久雄や俊輔の苦難の物語の始まりであった。
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解説口調になれるまで時間がかかるものの、気づけば芸人の世界に引きずり込まれてたわ。時間がどんどん進んでいくものだから、若干取り残された感はある。
10年たった人達の変化が気になってしょうがない!
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地の文が独特。語りかけるというか、「〜なのであります。」という口上?のような手法が、最初は少し読みづらかった。読み進むうちに気にならなくなり、逆に物語を聞いているような没頭感があった。
内容は簡単に言えば、ヤクザの息子が歌舞伎の世界に入っていく話。
青春あり恋愛あり喧嘩あり。そこ掘り下げないんだ?というやたらあっさり終わる場面もあり、それが逆に潔く感じた。
歌舞伎を観てみたいと初めて思った。その前に映画を観てみよう。
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私の知らない長崎から始まり。
ぐいぐい惹き込まれました。
時間の流れ、場所の動き。
見える場所以外にも登場人物達が生きた気配。
こりゃ流行るわけだ。アマプラまでに下巻読み終わらねば。
Posted by ブクログ
audibleで。映画はまだ見ていない。audibleは尾上菊之助のナレーションで、歌舞伎の世界観が頭の中に広がって、圧倒される。映画も見ず、audibleでなかったら、挫折していたかもしれない。
立花組を継ぐものとして生を受けた喜久雄と、丹波屋を継ぐものとして生を受けた俊介が、ともに競い合い、若者らしい友情を深め、芸を極めていく。その清々しさと対比するように、2人の行く末に待ち受けている茨の道が示されていく。演ずることを初めから与えられていた者と、演ずることを渇望し引き摺り込まれてしまった者。切なくて、それでも20歳そこそこの若者には、運命の流れにどうすることもできなかった。そんなことを、思った上巻でした。
Posted by ブクログ
映画を観た勢いで買ったものの、しばらく積読だった本書。
そこそこ厚みがあるので読むのを後回しにしていたのですが、読み始めたら止まらない!!
引き込まれ過ぎて、一気に読んでしまいました。
映画を先に観たことや文体の読みやすさから、小説の世界がイメージしやすく、没入してしまいました。
映画では描かれていない背景や人間関係、人物像に作品の深みを感じます。
これから下巻を読むのが楽しみです!
Posted by ブクログ
映画『国宝』に興味を持ちつつも未鑑賞のまま時間だけが過ぎていたところ、職場の仲間に原作を勧められ、読み始めた『国宝 上 青春篇』。
歌舞伎界の知識も、「市川」「中村」といった名を親子代々で継いでいるらしい――という程度のほぼ無知な状態で読み進めていたが、だからこそ歌舞伎界における“血”の重みには強く衝撃を受けた。
これほどまでに血統を重んじる価値観は、歴史ある日本文化ならではなのかもしれない、とも感じた。
才を持つ喜久雄と、血を持つ俊介。
それぞれに異なる苦悩を抱える中で、花井半二郎の代役を見事に務め上げた喜久雄が、見舞いに来た俊介へ向けて放った
「俺な、今、一番欲しいの、俊ぼんの血ぃやわ。俊ぼんの血ぃコップに入れてガブガブ飲みたいわ」
という台詞にはかなり喰らった。
才能がありながら、“血”がないことで真に認められない喜久雄の渇望。
そして、その“血”を持ちながらも父に選ばれなかった俊介の苦悩。
二人とも傍から見れば恵まれているように見えるのに、当人たちは決して満たされていない。
互いに相手の持つものを求めながらも、それを決して手に入れられない二人の関係性が酷く苦しかった。
この二人の行く末を、下巻に見届けに行きます。
Posted by ブクログ
最初の数ページ読んで、情景についていけるか少し怖気付きましたが、読み進めるうちにどんどんのめり込んでしまいました。
映画も観ていないし、歌舞伎の事もよく分からないのですが、知らない世界を垣間見れてとても新鮮でした。
上巻読んだ所では、俊介よりも喜久雄派になってしまったのでこれからどうなってしまうのかと下巻が気になります。
読んでたら映画が堪らなく観たくなってしまう。
Posted by ブクログ
歌舞伎の知識も映画の知識も全く無いまま読み進めていました。
古典芸能における“血”の絶対的な強さをこれでもかと目の当たりにさせられ、この世界に生きる苦悩と恐ろしさの一端が、芸能に縁のない私でも少し分かった気がします。血を持つ一方で才能が追い付かない者と、才能が抜きん出ているにも関わらず血を持たない者の、両者の不遇は普通の世界に生きている人間には理解できないし我慢もできないものだと感じました。
芸事の話も男たちの生き様も非常に惹き付けられるストーリーと語り口で、下巻も早く読み進めたいです。個人的には主人公の父親を殺害した黒幕を知る唯一の人物も居なくなってしまった中で、これからこの点について語られるのか否か、どう語られるのか楽しみでもあります。
映画を観てから読んでます
何回も観た映画なので、映像が浮かびます。でもやっぱり小説の方が奥が深くて、映像では表現されていない部分も見えて来て読んで良かったと思います。まだ半分、後半も楽しみです。
映画から。
映画を見ました。素晴らしくて、今も心に情景が浮かびます。映像化、アニメ化で作品を知り、原作を読みます。それがどう演出されたのかが楽しみです。今回、キャラクターの細かな背景を知ることができました。全ては原作ありき。
Posted by ブクログ
良い。
映画も素晴らしいが原作も良い。映画では省略された詳細が書かれている。
柔らかな語り風の描写が良い。辛い話だが和らげてくれる。
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映画見てから本読んだ。映画では表現しきれていない大部分が、本では詳細な叙述により思い描けるので本のほうが面白い。本読み終わったらまた映画見よ。本読んでから映画見なくて良かったよ。
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6年振りに再読。
映画を観て、そしてまた原作を読みたくなり手に取る。
芸の道へと突き進む人の業の深さ、
そして孤独、人間の情けなさが良く書かれている小説だと思う。
舞台を眺めている私たち大衆は、そんな裏側のことなどつゆ知らず
感動の歓声と拍手を惜しみなく送るんでしょう。
再読している今回の方が、役者たちの孤独感をより強く感じたな。
下巻へ。
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万菊さんの「あなた、歌舞伎が憎くて憎くて仕方ないんでしょ。でも、それめいいの。それでもやるの。」というセリフ、もとは俊坊へのセリフだったんだ
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映画よかった⭐︎ので借りました。映画と少し違うところもあるんだなぁとか菊ちゃんの努力が映画より細かく描かれていて楽しんでいます。菊ちゃんでなく俊ぼんを選んでたら。。ハッピーエンドだったんだろうか。。
Posted by ブクログ
主人公の喜久雄は長崎のヤクザの組長の息子だったが抗争により組は瓦解、縁あって大阪の歌舞伎役者、花井半二郎に弟子入りする。
半二郎の息子の俊介と喜久雄は切磋琢磨し歌舞伎の才を磨き上げていく。
血筋が全てと言われる世界において、対照的な生い立ちの喜久雄と俊介が技を磨いて大きな舞台に挑む姿はまさに青春。
後の襲名騒動に始まる数々の苦難を乗り越えて、また2人で舞台に上がれたらという期待を持って下巻を待ちます…
Posted by ブクログ
映画は原作を読み終えてからにしようと思い、気付けば映画の公開終了からもかなりの時間が過ぎており、やっとの思いで積読されてた本作に手を伸ばしました。評判通り面白いです。物語の中、そして歌舞伎の世界へと吸い込まれていく感覚です。とにかく、喜久雄と俊介の人生にどっぷり付き合ってみよう、そんな決意を抱かせてくれた上巻青春編。この先の2人のさらなる成長とどんな試練や壁が立ちはだかるのか、いかなる結末を迎えるのか期待して下巻を読みはじめたいと思います。
Posted by ブクログ
映画は未視聴
吉田修一は「怒り」でちょっと肩透かしを食らった感を覚えてから若干の苦手意識
でも読書会でよく話を聞くので、重い腰を上げてやっとこさ読んでみた
詳細な感想は下巻でまとめて
Posted by ブクログ
映画に感動して手に取った。
当然映画はいろいろ端折られている。でも、改めて映画は映画でとてもまとまっていたのでは…と思った。
徳次の存在
これは小説において重要。喜久雄が寡黙なタイプ、表現が薄いタイプなだけに、かなり効いてくる。喜久雄にとってなくてはならない存在。そして読者的には喜久雄がヤクザの血筋であることを要所要所で思い起こさせる。
ヤクザの勢力図と歌舞伎界の勢力図
なんかね…ヤクザっていたんだなって…この時代を生きてきていないから、ちょっと理解しにくくはあるけども、どう立花組が解体させられていくのか、それでも辻村には頭が上がらない、なんなら資金援助を受けているとか。立花組のことを夜の女性達が哀れむほどとか。描かれ方が切ない。
梅村が白虎の件で左遷され、喜久雄の後見人に万菊がならず、鶴若がなる。そして端役しか渡されず、地方巡業。一方、竹野が俊介を見つけ、万菊が後見人となる。俊介には良い役が与えられ、万菊と共演。一方の喜久雄は端役も端役。歌舞伎界の後見人の必要性が描かれていた。
マツ
小説で印象的な女性はマツだった。喜久雄の実の母ではないのに、千代子に顔向けできるような子育てをと奮起している。いや、それ以上の母としての愛を感じた。大阪に送り出すときに他のヤクザの家はダメだと大反対、突然帰省した喜久雄に女中姿を見られたときの切ない対応、何よりも優先する仕送り、大阪へは行かず、いつか東京で喜久雄の歌舞伎を観ると長崎で小料理屋を営む決意。なんか、かっこいいお母さんだよね。見栄で大阪行くときに良い着物を質屋で借りるとかさ、立花組の妻の意地と見栄もあり、一生懸命な人。
さてさて、彰子が登場して上巻は終わり。下巻も楽しみ。
Posted by ブクログ
喜久雄はもちろん、徳次も弁天もマツも、波瀾万丈。でも皆たくましく、カラッとしたものさえ感じさせる。そして肝っ玉の据わった女性の多いこと。マツも春江も市駒も。
文体に最初は慣れなかったが、楽しく読めた。ナレーションを聞いているかのような語り口がむしろ良かった。これが一人称視点だと、ドロドロで読みづらかったかもしれない。
青春篇は喜久雄がどん底のような状態で終わるので、これからどうなるのか…映画は観ているけど早く続きが読みたい。
Posted by ブクログ
まだ上しか読めてませんが今の率直な気持ちとして早く読み進めたいということだけです。
映画の情報も入れずに誰がどの役柄なのかも分からないまま読み進めまだ半分といったところです。
歌舞伎の口調と表現していいのかわかりませんが語り手口調で物語が進むためこの喜久雄と俊介の物語が一つの大きな舞台のようにイメージしながら読み進めています。
歌舞伎の知識もろくにないままなので入り込めるかなと思っていましたが思ったより読みやすくこのボリュームを感じさせない展開です。
心情描写がうまく表現されていてその時々の喜久雄の心境がものすごく伝わってきます。
続きが気になるので下巻へGO。
Posted by ブクログ
全ては運命と言われれれば、そうだったのかもしれないと思わされる。
一方で全ては意志であり、意地であり、欲であり、怒りであり、
人の正負が混在した意識が濁流となってできたような展開に飲み込まれていく。
以下抜粋
- そう問いかける半二郎の、何も知らぬような目を見たとたん、ああ、旦那はまえから何もかも知ってはったんやな、と、今さら気づく喜久雄でございます。(P.195)
- 俊ぼん、アンタは生まれときから役者の子や。他の子らと野球するのも我慢して稽古してきはずや。何があっても、ちゃんとアンタの血ぃが守ってくれる。そいで喜久雄。アンタ、うちに来て何年や?五年になるやろ。そのあいだ、一日でも稽古休んだことがあるか?ないはずや。この『道成寺』かて、誰よりも稽古してきたんやろ。せやったらなんの心配もいらん。アンタが舞台で振り忘れても、アンタの体が勝手に踊ってくれるはずや。(P.199)
- 役者なんて、ほんま、意地汚い生物やわ。(P.278)
Posted by ブクログ
映画化で話題になっていたため読んでみました。読み途中で映画館にも足を運びました。原作は上下巻2冊になっているだけあってボリュームがあり、映像3時間にはとても収まりません。そのため、登場人物がいなかったり、場面が丸ごとなかったりは仕方ないことなのでしょう。上巻は俊ぼんに再開するところまでです。
匿名
引き込まれました
映画が好評ということで、とても気になっていたのですが、原作が有るという事で、映画を見る前に読むことにしました。どちらが先が良かったか?はまだ分かりませんが、とても面白く、あっという間に上巻を読み終えました。早く映画がみたいです。
Posted by ブクログ
映画化になるずっと前から、本棚に並べて積読状態でした。映画の方を先に鑑賞した後で、「そうだ?原作あったなあ~」って読みはじめました。
感想は、のち程。
Posted by ブクログ
多方面から熱くお勧めされた映画は、私が個人的に観たくないシーンがあることを知ったため、結局、鑑賞していません。縁あって、原作を読むことができました。
青春篇は、主人公の幸せとはいえない生い立ちからか、高度経済成長期の日本が時代背景にもかかわらず、どことなく陰鬱な印象が頭から離れませんでした。
上巻では、私は、喜久雄に対し、わだかまりを持ちつつも、腹を決めて喜久雄の世話をする幸子の姿がとても心に残りました。女性については、物語の中心ではないかもしれませんが、幸子に女性の意地、逞しさを感じました。途中、幸子が宗教に救いを求めようとするところも、強いだけでなく、弱い部分も描かれていて、人間味があったように思います。
さて、上巻では不遇で、まだまだ才能を発揮しきれていない喜久雄が、どのようにして「国の宝」になったのか、先が気になりつつ下巻に進みます。