【感想・ネタバレ】国宝 上 青春篇のレビュー

あらすじ

俺たちは踊れる。だからもっと美しい世界に立たせてくれ! 極道と梨園。生い立ちも才能も違う若き二人の役者が、芸の道に青春を捧げていく。芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をダブル受賞、作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。

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Posted by ブクログ

 歌舞伎というなじみのない世界を生きてゆく男の物語。非常に重厚な小説だった。語り口は古典劇の口上を聞くような感じであり、また一般の人にはあまりなじみがなくて退屈しそうな歌舞伎の舞台の場面の描写も非常に臨場感にあふれていて、実際に歌舞伎を観るよりも迫力があるのではないかと思ってしまう。主人公の喜久雄は芸の道を究めてゆくのだが、最初は多くの仲間に囲まれていたのが、年を取ってゆくこともあり、また自分がどんどんと芸の高みに登ってゆくこともあり、それにつれてだんだんと孤独になってゆく。その姿が非常に寂しそうで印象的だった。その姿はこの小説を原作にした映画でも描かれるのだが、映画ではあまり描かれることがなかったのが、主人公喜久雄を少年のころからずっと支え続けてきた徳次だった。主人公の不良仲間のような人物だが、それでも非常に男気があり、また主人公に対する忠義は強く、またチャンスをものにするための思い切りにも富む人物。いずれも私にはないもので、かっこよくもうらやましくも思えた。映画も非常に良かった、原作と映画とどちらがいいかといわれると、甲乙つけがたい感じ。映画を観た人には原作も読んでほしいと思う。

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2025年12月07日

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映画を観て消化不良なとこが何箇所かあったので読んでみた、映画とはまた異なる内容だったがどちらもよかった。

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2025年12月07日

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映画はとても良かったけど、ところどころよくわからなかったので読んでみようと。いや〜…本当に読んで良かった!!
何度も心の中で「喜久雄〜!!」って叫びました。

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2025年12月07日

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先週、映画「国宝」が、歴代邦画実写の興行収入ランキングで1位になったというニュースがありましたね!「踊る大捜査線 THE MOVIE 2 レインボーブリッジを封鎖せよ!」(2003年)が22年間首位を譲っていなかったことも同時に知ることになって、そっちにも驚いちゃったな。

「国宝」は朝日新聞に2017年1月1日から2018年5月29日まで連載され、2018年に加筆修正されて書籍化された作品です。2019年がコロナ禍の始まりだったから、それが無かったら、もっと早くに映画になっていたこともあり得たのだろうか。

私の家族に作者のファンがいます。映画が公開されると初日近くに早々と一人で観に行き、「素晴らしい映画化だった!でも良い映画になった要因はなんといっても原作が良いからだよ!」と興奮気味に語っていました。映画は2025年6月6日に公開されてから驚異のロングラン。今、12月6日ですがまだ上映している映画館があります。映画がロングランとなり、テレビなどで話題が上がるたび、家族が同じ感想を繰り返すので、私も自然と「原作を読んでみようかな。」という気持ちになりました。(ちなみに映画はまだ観ていません。原作を読み終わったら観てみよう。)

上巻まで読んだ感想としては、本当に面白い小説だな、と感じました。新聞小説という毎日読ませなくてはいけない媒体だったせいか、山場の連続です。全然違う作品だけれど、次々とページをめくらせる感じはさながら「ガラスの仮面」。登場人物たちの織りなす人間模様も鮮やかですが劇中劇ともいえる歌舞伎の演目もとても華やか。

上巻は、任侠に生まれ歌舞伎役者に引き取られた喜久雄と、歌舞伎の名門に生まれた俊介という境遇の違う2人の青春時代の話。様々な出来事を経て10年出奔していた俊介と、役者として苦境に立たされていた喜久雄が再会し、喜久雄が歌舞伎役者としてもう一度一旗揚げようと決意するところで終わります。

私が上巻まで読んで「ずっとハラハラしっぱなしで、とてもつらかった。」と家族に言うと「下巻も早く読むと良いよ!」と勧められました。下巻も早く読まなくては。下巻もずっとハラハラするのかな。

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2025年12月07日

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映画を見てからの書籍。
また違った主要な登場人物もいて、映画の完成度も高かったけれど、またさらに深い物語でした。

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2025年12月04日

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映画が良かったので、ぜひ原作を、と思って読みました。頭の中に情景が浮かび、登場人物たちの息づかいを感じました。期待どおり、おもしろかったです。

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2025年12月02日

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ネタバレ

映画は半年前に観たから、少し記憶が薄れていますが…

それにしても徳ちゃんの存在よ!!!
映画では最初と最後ぐらいしか出てこなかったよね!?
この原作みたいにガッツリ喜久雄の側にいてくれたらどんなに心強いか。。。映画は喜久雄からどんどん人が離れてひとりぼっちで悲しそうだったんだよな。。
喜久雄の実子である綾乃にも懐かれているし、なにより俊ぼんとの再会シーンにお父ちゃんの位牌を一緒に連れて行くなんて!!徳ちゃんめちゃくちゃいい奴!!!涙

あと白虎と半二郎のW襲名披露で喜久雄の心が闇に一気に傾くシーンが、映画ではかなり派手に演出されたんだなぁと。あれは渡辺謙も吉沢亮もすごかったもんね!

と、原作の素晴らしさも映画の良さも味わっています!下巻も楽しみ!!!

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2025年11月29日

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1964年元旦、俠客たちの抗争の渦中で、この国の宝となる役者は生まれた。
男の名は、立花喜久雄。

侠客の家に生まれながらも、その美貌を見初められ、
上方歌舞伎の大名跡の一門へ。

極道と梨園、生い立ちも才能も違う俊介と出会い、
若き二人は芸の道に青春を捧げていく。

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映画が大ヒットしてて気になったから、
ミステリー以外の分野を久しぶりに読んでみた。

めちゃよかった。
読み始めた時は、名前がいろいろと出てきて、誰?誰?ってなったけど、わかれば読みやすく、物語の進み方も真横で自分が見てるかのように、人が成長していく姿が伝わってくる。

しかも、この物語には語り手が歌舞伎のこと、物語の補足など、いろいろと説明してくれるねんけど、物腰が柔らかな感じでまたいい。
それも含めて歌舞伎を見ているかのような感覚になる。

例えば、語り手は言う。
いつの時代にも嫌な奴などおりません。いるのは、
「私は気にしませんけどね、でも、問題にされる保護者の方もいらっしゃるんじゃないかしら?」
という嫌な奴にならない嫌な奴でございます。

物語は進んでいくねんけど、合間合間に語り手の話す空気感が心地よくて。
そんなこんなで、喜久雄と俊介は育った環境は違えど仲が良く、厳しい稽古に励んで舞台に立って、毎日過ごしていくねんけど、急展開があるんよね。

それでもすんなりと頭に入っていくところが、この作者のすごいとこ。
歌舞伎自体も詳しくないのに、読めば読むほど面白くなっていく。

<下>が楽しみ。

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2025年11月24日

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映画が話題になっているけど映画ではなく本を読んでみた。
初めの100ページくらいまで、これは歌舞伎の本でいいんだよな?というくらい物騒な内容だった。
文章はナレーション形式でまるで大河ドラマを見ているよう。
下巻を読むのが楽しみ。

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2025年11月23日

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映画鑑賞後に読んでみた。
映画と小説は大きく違ったが、吉沢亮の当て書きだったのかと思うほど、読み進めるほどに映画の吉沢亮が思い浮かぶ。
映画では最初にしか出ていなかった徳次が喜久雄を支え、見守り、大活躍。
映画でも見たかったな、と思うが、徳次のセリフを春江に託したり、違いを踏まえての面白さもあり、映画を観てから読み進めてよかった。
映画では半次郎亡き後、苦労に苦労を重ねる喜久雄の姿が辛かったが、小説では歌舞伎での再起、映画出演での辛苦と評価等、起伏に富んだ人生を送る姿に一気に読み進められた。
映画をまた観たくなり、そして再読してみたいと強く思った。

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2025年11月22日

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喜久雄の生き方は不器用で荒くて、でも誰より真剣。

“才能”って羨ましいものだと思っていたけど、この本はそれが時に呪いにもなることを教えてくれる。

彼の生き方は決して綺麗ではないのに、目を離せない魅力を帯びていく。

何かに本気で生きる人間は、美しい。

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2025年11月22日

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映画を見て読みたいと思った。映画と違う展開。ゆっくり、じっくり読みたいと思った。自分の中で、今年一番の作品

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2025年11月20日

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久しぶりに興奮しながら小説を読んだ。映画が話題になっていたがまだ観ていない。本を読んで本当に良かった。
極道の家に生まれた一人の青年が、たまたま関西の歌舞伎役者の家に預けられ訓練されて、女形の歌舞伎役者として成長していく物語。ご存じ厳しい世襲の世界、血筋でない者がいい役をもらい評価されるのは極めて難しい。
主人公喜久雄が不器用ながら素直な性格でとても好感が持てるので、読者は応援したい気持ちになるだろう。最初から認められたわけではなく、下積み時代も長かったし、先輩役者、妻や子、そして何よりライバルの役者、付き人など周囲の支えも必要だった。芸をひたすら磨き、舞台のことだけを考える生きざま。芸を極めた先に見える世界観とは。
女形のきらびやかな描写が素晴らしい。著者は相当研究したようだ。
歌舞伎役者たちをうならせたという映画もぜひ観たい。本物の歌舞伎ももう30年ほど観ていないので、帰国の際には歌舞伎座に行こうと思う。

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2025年11月20日

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映画よりも面白かった
映画は尺の問題でしょうがないが、歌舞伎の説明であったり、いろいろな人の話があって面白かった

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2025年11月18日

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映画を拝見後に、この原作を読見始めました。
映画鑑賞後でもあるためとてもスラスラと読めました。
語り口調で歌舞伎らしさを感じさせ歌舞伎という世界にのめり込みやすくなっています。

とてもおすすめです。
騙されたと思って読んでみてください(*^^*)

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2025年11月17日

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映画も観ました。

映画の方が歌舞伎の演目が劇中劇と効果的に入って
いて、内容がストレートに伝わってきます。
ヒットするわけだ。

そして二人の主人公の生き様に焦点を当てていた
映画に対して、小説は彼らを取り巻く様々な
登場人物にも光を当て、それぞれの人生を丁寧に
描いています。

文体も「であります」というような一大絵巻物の
ような壮大な仕上がり感がある重厚な内容です。

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2025年11月16日

購入済み

映画から。

映画を見ました。素晴らしくて、今も心に情景が浮かびます。映像化、アニメ化で作品を知り、原作を読みます。それがどう演出されたのかが楽しみです。今回、キャラクターの細かな背景を知ることができました。全ては原作ありき。

#感動する #深い #カッコいい

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2025年07月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 周囲の人から「「国宝」の映画良かったよ」との評判を聞いて、気になったので小説を読んでみました。
 任侠の世界から歌舞伎の世界に挑戦する若者のことを絵が得ていました。「辻村」の存在が大きなポイントだと思いました。立花組と宮地組が対立していたときに「辻村」が言ったセリフが印象に残っています。「現在の宮地大親分個人の活躍と宮地組の凋落とを見れば分かる通り、これからのヤクザは表に出ないとならん。シマだのシノギだの小さな世界じゃのうて、日本の表経済に食い込んでいかんとならん。その希望の星が喜久雄ですたい」この言葉によって任侠の世界から歌舞伎の世界へ挑戦で来たと思います。このストーリーの流れを読んで、これは読者をひきつけ、映画で人気が出る良い作品だと思います。襲名披露の所も良かったし全体的に話の展開が分かりやすかったです。
 このテンションを保って下巻を読みたいと思います。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

第一章 料亭花丸の場

最後まで読んで、第一章に戻ると、ここに重要な内容が盛り込まれていたことに気がつく。

ここから、「国宝」までの道が始まったんだな。

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2025年12月03日

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時間の流れとしては50年以上の長い物語だけれど、ぐいぐい進んで一気に読めた。映画は見ていないが、おそらくだいぶコンセプトが違いそうな気がする。
どこまで行っても、喜久雄が芸(歌舞伎)にどう向き合うか、芸を極めた先に何があるか、という軸が中心にあり、時にそこから大きく離れても、重力に引っ張られるようにまた戻ってきて、むしろ速度は上がっているような、そんな読書感。

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2025年11月30日

Posted by ブクログ

感慨深く読ませて頂きました
まずは、自分より少し上の設定であるのに、「ザ・昭和」が非常に楽しめた。昔心躍らせて観た映画を思い出す!「仁義なき戦い」「修羅の群れ」「麻雀放浪記」「ガキ帝国」あげていくとキリがない!著書(上巻)では若者のガラスの様にいつ壊れるかわからない精神状態、憤りや葛藤、矛盾に理不尽とにかく青春という蒼くて切ない、登場人物それぞれの想いが表現されており、ここから円熟味や成長、道を極めんとするプロの想いが下巻に続くとなると楽しみで仕方ない!
 また、物語として正しい表現かわからないが、「くどくない」あっさりと読み進めることが出来る、これは小説であるのに、邪魔にならない女性の語り部の様なナレーションによるものかと想う。
歌舞伎の知識の無い自分が読みやすく、「人間ドラマ」を楽しませていただいた、重厚な一冊!

下巻を刮目して読み進めていきたい!

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画が良かったので原作も気になり購入。映画では前半部分をしっかり描写している印象だったので、喜久雄が歌舞伎界に返り咲いてから国宝と呼ばれるまでの期間をより肉厚に描いてくれてたら嬉しいなと期待している(上巻は俊ぼんが復帰するまでしか描かれてなかった。)。
上巻の感想としては、映画は原作の行間をかなり表現していたと思った。映画ですごく印象に残っていた「二人道成寺」や「曽根崎のお初」が、本では比較的さらりと数ページで終わったので、映画の評価が高いのも納得。ただ、本では演目のあらすじにもしっかりと説明がされているので歌舞伎に対する知識理解度は原作の方が高かったので、原作→映画の順で観た方が面白かったかな。
喜久雄をはじめ、登場人物の一人称での心中の心理描写があまりされていないのに、セリフや情景描写でそれぞれの想いを察せてしまうのが上手いし面白いと思った。リアルな人間関係の複雑さを感じられた。終わり方も丁度良くて早く下巻を読みたい(行きの電車で読み終わって、帰りの電車でソワソワしながら感想書いてる。)

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2025年11月29日

Posted by ブクログ

映画を観た後に読んだ1冊。

映画を観たからこそ読みやすかったと感じました。

また映画では語られなかった部分や違う部分があって面白かったです。

下巻も楽しみです。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

小学生くらいのときに歌舞伎を学校行事で見たことがあるような気がするけど、あまり面白かった印象はない。でも、映画がヒットしてるとのことで手にしたところ、一気に上下巻読むくらい面白かった。

話しかけるような文体・語り口も独特でこの作品らしいし、歌舞伎素人にも各演目(?)の説明や舞の様子が浮かんでくる描写がとても良い。

そして登場人物の幼い頃からの成長が頼もしくもあり、切なくもある。あとがきにあるように、人の人生は十人十色だと感じさせられる。喜久雄、俊介、徳次の3人だけでなく、それを支える妻や家族。全員の壮大な物語や生き方だと感じる。

映画もだけど、歌舞伎もいつか見てみたいと感じた。

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

映画みてからこっちにきた
吉田修一の本は高校生ぶり。

うーんなんというか、映画と小説はもう別物な気がする。映画が良くなかったとかはまったくなくて、原作もちゃんと描かれてるし、それよりも映像、目で見る凄さが伝わってきたのが映画。
小説は、その映画の理解がより深まる。というか映画には収めきれないいろいろな背景があった。長崎の幼少期、大阪の花井家の話、映画には出てきてない登場人物、喜久雄が継ぐとなったときの周囲、、、
これでもまだ浅いくらい、もっといろんなことが詰まってて、苦しいシーンももっとキツいし、圧巻の一言。
映画で先に内容が知ってるがゆえに、上巻のラストはなんとまぁ。。笑

下巻買ってきます

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2025年11月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった!
昭和の九州とはどんなだったか、
歌舞伎などの芸人っていうのは社会においてどんなものだったのか、時代背景がわかり良かった。

ここからはネタバレですが、


この物語の主人公は徳ちゃんだと思った。徳ちゃんがいたから喜久雄はあそこまでなれたし、徳ちゃんがいなかったから喜久雄はああなった。と感じた。
そして映画に徳ちゃんが殆どでてこなかったのは、あの映画監督から見た国宝という小説は私とは違うものに見えたのかなと思った。
映画もきれいで良かったが、個人的には小説派です。

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2025年11月16日

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世襲制 歌舞伎のみならず茶道や政治家、天皇家など世襲制が続いているものがあります。当事者の苦悩や、傍観者の羨望があることは容易に想像が付きます。その異質で混沌とした世界に任侠や青春が織り込まれ、女型という視点が上手く作用していると感じました。下巻が楽しみです。

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2025年12月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

映画に衝撃を受けてその日のうちに購入。映画では端折られてた人物やシーンがほとんどで、結末を知ってても面白く読めた。
とにかく喜久雄の周りが皆いい人すぎる。特に女性たちの強さというか器の大きさがすごい。あとは徳次が人情溢れてて魅力的。彼らが映画であんまり描かれてなかったのが勿体ない(なんなら徳次は登場すらしてない?)。だけど、この大作を映画に上手く落とし込んだのはすごいなとも思う。
辻村だけがよく分からなかった。喜久雄の父親を殺したのに恨まれてなさそうだし、仇どころかむしろ味方なの?

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2025年12月03日

匿名

購入済み

引き込まれました

映画が好評ということで、とても気になっていたのですが、原作が有るという事で、映画を見る前に読むことにしました。どちらが先が良かったか?はまだ分かりませんが、とても面白く、あっという間に上巻を読み終えました。早く映画がみたいです。

#泣ける

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2025年07月09日

Posted by ブクログ

任侠の家に生まれた少年・喜久雄は、抗争によって父を亡くすと、歌舞伎界の名門・花井半二郎に引き取られる。半次郎には、喜久雄と同い年の息子・俊介がいた。喜久雄と俊介は、お互いをライバルとして稽古に励んでいくが、半次郎が後継者として指名したのは喜久雄だった。

22年ぶりに実写の邦画で歴代No.1の記録を更新した映画の原作。
話題につられて映画を見たら原作が気になったので読んでみた。

映画の冒頭で事件を起こそうとする喜久雄。映画では、事件はどうなったのか。その後、どのような経緯で花井半次郎に引き取られることになったのかよくわからなかったんだけど、小説ではきちんと描かれていた。

小説は、「このときやってきたのが喜久雄でございました」といったように、文体が思いのほか丁寧だった。

映画では流血シーンやベッドシーンがなかなか強烈な印象だったけど、小説ではそこまで露骨には描かれていない。映画ならではの、音と映像の迫力にあらためて感心する。
といって原作が物足りないわけではなく、細かい部分も丁寧に描かれていて、より世界に入っていけるといった感じ。

話も映画とは少し違うので、下巻の展開が気になる。

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2025年12月05日

Posted by ブクログ

映画を観てから原作を読む。
独特な語り口調で物語は進むので、ここで好き嫌いが分かれるかも。
因みに私は少し苦手です。
映画よりも主人公の人間関係が細かく描かれており、徳次や一駒との関係も切れてはおらず交流が続いていたことが嬉しかった。春江に関しては意外とさっぱり?
いずれにしても映画を観た時も思ったけれど、俊介も春江もなんだか都合が良くて腹が立つ。
ここからの逆転劇が楽しみ!

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2025年11月16日

Posted by ブクログ

長編で読み終わる迄時間がかかりました。喜久雄と俊介の仲がどうなるのか気を揉んでいましたが、芸の道に捧げる青春の強さに心惹かれました。

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2025年12月04日

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