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世界が一変してしまったあの春、私たちは見てはいけないものを覗きこんでしまった――。持てる者と持たざる者をめぐる残酷なほんとう。死を前にして振り返る誰にも言えない秘密。匿名の悪意が引き起こした取りかえしのつかない悲劇。正当化されてゆく暴力的な衝動。心の奥底にしまい込んだある罪の記憶。ふとしたできごとが、日常を悪夢のように変貌させていく。不穏にして甘美な六つの物語。
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Posted by ブクログ
しずかななにかが追い立ててくるようなこわさ。まさにパンデミックの中、身動きできない家の中から感じていたザワザワそのものが文字を、文を成しているような。なぜこれがこわいのか、きっと自分の人生を振り返るとわかる。
「青かける青」 「あなたの鼻がもう少し高ければ」 「花瓶」 「淋しくなったら電話をかけて」 「ブルー・インク」 「娘について」 世界がどうなるかわからなかったパンデミックの淵、きれいな悪意に満ちている六篇。 うとうと、夢と現のあわいで眠るようにしながら読みおえた。
蔓延する感染病。 無くなってしまった日常。 続いていく日常。 それまでの当たり前がなくなったことで、 それまで気付かなかった孤独が浮き彫りになったところも あったのかもしれない。 そんなことを考えさせられるような短編集でした。
どこにしまい込んだかも忘れていた罪悪感を不意に見つけてしまった瞬間。息苦しく希望ひとつ探す気にもならない未来への不安と、そんな将来にまだどこか期待をしてしまう自分の醜悪さに嫌悪を覚える。行き場のない心のモヤを宙に浮いた掴みどころのない文章で描かれるオムニバス短編。 頭から離れそうにもしつこく渦巻き続...続きを読むける独特の魅力でした。
「思いがけない電話がかかってきたとき。もう何年も音沙汰のなかった人の名前をメールの差出人欄に見たとき。べつに自分が何かした覚えもないのに、不安とも後悔ともつかない感情が突きあげて緊張が走り、一瞬で汗をかく。そういう予期せぬ小さな再会が、わたしは怖い」
美しい言葉、表現に夢中になって読むと、ぞわぞわとこわいものに取り囲まれている感覚になってそのお話がぷつっと終わる。これの繰り返しで一冊読み終わる頃には不思議なこわさにどっぷり浸かり混んでしまった。
『春のこわいもの』 川上未映子さん はじめまして♪ 六編からなる短編集。 『六人の男女が体験する 甘美きわまる地獄めぐり』 …って帯に書いてあるもんだから 読みたくなっちゃいました♡ 収録作品は… 青かける青 あなたの鼻がもう少し高ければ 花瓶 淋しくなったら電話をかけて ブ...続きを読むルー・インク 娘について …となるのですが 読んでる途中 それほど響かず 「ブルー・インク」「娘について」 で夢中になって読んでいました♪ ただ、読み終わってから ジワジワ〜っと余韻にやられちゃう✨ "地獄"ってほどではないけどね なんか あとから ジワ〜って… 文章がながれるように… スーーーーーッって入ってくるの。 (語彙力なくてごめんなさいっ♡) なんだろう!? 不思議なんだけど… 江國香織さんを思い出しちゃう文体 江國さん 読みたくなっちゃうじゃん♡ ねぇ✨ 素敵な短編集でした♡
未知のウイルスの影響下で迎えた最初の春、その後接触が断たれるとは知らず、身近な人に抱いた苛立ちや後ろめたさ。 こうして記されなければ過去として消えていったはずの、社会が閉塞に向かう中で誰かが抱いた思い、感情。コロナ禍よ早く終われと願ったけど、終わってみれば、当時のことが忘れ去られ、あの日々を過ごし...続きを読むた自分たちが「いなかったも同然」になるのはそれこそこわい。"記録"しなければ消えてしまうあの頃の思念に心に留め、書き留めた著者のまなざし。なんだかやさしみを覚える。
コロナ禍の世界での日常の思いが描かれている短編集。 希望が持てないあの頃のものだからなのか、全体的に陰鬱な感じだった。 思いに共感できる部分もあるけれど、読後感はすっきりしないかな。
短編集です。私は2番目の「わたしの鼻がもう少し高ければ」が特に気に入りました。胸元を抉ってこられるようなイメージです。
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春のこわいもの(新潮文庫)
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川上未映子
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