安岡章太郎の作品一覧

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作品一覧

2021/10/22更新

ユーザーレビュー

  • 質屋の女房(新潮文庫)
    「ガラスの靴」は前読んだときから随分印象が変わった。以前は主人公の抱く恋愛感情に浮ついた心地よさみたいなものを強く感じたけれど、今度は僕と悦子の間にあるじめじめとした人間の匂いを一文一文から感じた。こんな文章あったっけと思うことが幾度もあった。

    「青葉しげれる」「相も変わらず」は、順太郎という主人...続きを読む
  • ガラスの靴・悪い仲間
    1920年生まれの作者。
    ある人から「サアカスの馬」を勧められて、それを読み、よかったので、短編集に手を出してみた。
    夢中になって読んだ。
    独特な、劣等感、罪悪感、諦めの感覚、自己嫌悪、自己憐憫、ユーモア感覚、文体、に中毒のようになってしまったのだ。
    ひとまずは身辺雑記や私小説的な題材と言えるが、大...続きを読む
  • ガラスの靴・悪い仲間
     昭和26年から昭和29年(西暦でいえば1951年から1954年)にかけて発表された、全13編からなる初期短編集。
     このうち「陰気な愉しみ」と「悪い仲間」が芥川賞受賞作。
     クセがあるようでないようで、解説にも書かれていたが非常にニュートラルで読みやすい文体を書く人だな、と思う。
     かなり以...続きを読む
  • 鏡川(新潮文庫)
    作家・安岡の母方の親族の系譜。明治以降の時代と、人物の人間味(悩み、栄達・・・)など考えさせられ、しみじみとした感慨を感じます。家族・一族が希薄になった寂しさのようなものが底流に流れています。莞爾とした自らの鏡の顔を見て、号とした初代沖縄知事・安岡莞爾(土佐藩を脱藩、後年に高知県知事を勤めたという)...続きを読む
  • ガラスの靴・悪い仲間
    もちろん内容は現代向きではないけど、第三の新人と言われた人なだけあって、現代作家さんにも見られる文体や作風を感じることができる。暗い中になんとも可笑みのある気の抜ける表現はとても面白くセンスの塊だと思った。

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