作品一覧
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4.2我々は、なぜ小説を読むのか。 五歳で読んだ『走れメロス』をきっかけに、内海集司の人生は小説にささげられることになった。 複雑な人間の昇華体であり、人の心を掴んで離さない、人の心が作り出した物語の結晶。 そこには望むもののすべてがあった。 十二歳になると、内海集司は小説の魅力を共有できる生涯の友・外崎真と出会う。二人は小説家が住んでいるというモジャ屋敷に潜り込む。 そこでは好きなだけ本を読んでいても怒られることはなく、小説家・髭先生は二人の小説世界をさらに豊かにしていく。 しかし、その屋敷にはある秘密があった。 小説を書くことで失われる世界の均衡、読むことで広がる無限の心。 宇宙最高の愉悦のすべてが、今明らかになる。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
★5 何のために小説を読んでいるのか? 意味があるのか? 小説がもつ無限の力を証明する小説 #小説
■あらすじ
幼い頃に出会った小説をきっかけに、読書が寝食よりも好きな内海。小学生時代、彼は読書に夢中になるあまり友人が全くできなかったが、同じく小説の虜になった外崎と出会う。
ある日、学校の近くに小説家の家があると聞いた二人は屋敷を訪れる。そこにはたくさんの蔵書と小説家の先生がおり、いつしか二人はその屋敷に入り浸るようになっていく。小説をきっかけに彼らは無二の親友になるのだが…
■きっと読みたくなるレビュー
★5 おもろい。これは文学賞レベルですね、スゴイ。
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