野崎まどのレビュー一覧
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とにかくはちゃめちゃに良コスパな文芸雑誌第二弾。今号はテーマを「悪」と定め、悪にまつわる様々な物語が読める。
収録作品の中の上村裕香著「全身政治家」がめちゃくちゃ人を喰った話で面白かった。
とにかく顔がいい若きシゴでき市長から直々に生い立ちについてのインタビュー記事の依頼を受けた主人公。しかし話を掘り下げていくと奇妙な齟齬に気づく。勇気を出して本人に伝えると…。とにかくこの市長のキャラがいい。ビジュ良すぎる顔でシリアスに暗い生い立ちを語ってからのこのオチはもはやコント。しかしこれによって主人公が自分自身の過去と対峙する展開はちょっと感動してしまう。
こういう話大好き。 -
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『「おとかでぃじなにえりか」東京都墨田区在住の小学六年生・内海集司は捲ったページを二、三度ばたつかせ、前後の行をもう一度読み返し、自分が順序通りに読み進んだという事実をよくよく確かめてから満を持して眉を顰めた。「乱丁……」』
『女子のどこか昆虫じみた心のない瞳と目が合う。内海集司はなにもできないままじっと判決を待った。そして女子は深い深い、深い溜息を吐いて、この世で一番嫌いなものを見る顔をした。判決は死刑だった。顔が内海集司の顔の横を通り過ぎ、耳元で声がした。「あでぃえすりあげあも」目を開けると天井が見えた』
予約の順番待ちを永らくしていた本が漸く回って来る。高校時代の友人のお勧め。
さ -
Posted by ブクログ
ネタバレ一文字めが一番むずいね笑
小説とは何かを読者に教えてくれる小説。
端的に言えばそんな小説です。
まあ実際にはそんな教養本みたいなものでもなくてね、途中ですごいファンタジーを捩じ込んでくるし、よく分からない!なんて時もあったね。
「小説を読んで何かをしたいと言ったか。
小説から得たもので現実を変えたいと言ったか。
現実のために読んでいると言ったか。
現実が一番で小説が二番だと言ったか。
俺は違う。
俺は書きたいない。
俺は。
読みたいだけだ。
駄目なのか。
それじゃ駄目なのか。
読むだけじゃ駄目なのか。」
内海集司は読むだけじゃ駄目なのかと疑問を外崎に向かって呈する。
ここから物語は急旋回 -
Posted by ブクログ
BS番組「あの本読みました?」の文芸誌特集で取り上げられているのを見て興味を持ち、まずはこの第2号を取り寄せました。
朝井さん、一穂さんをはじめとする既読の作者だけでなく、名前は知っていても未読の作者もずらーッと並ぶラインナップで、「もっと読んでみたい」という気持ちが駆り立てられました。
特に今号では「悪」をテーマにした短編に引き込まれました。話の中身も紙質を含めた本の装丁も興味深く、ウキウキしながらページを捲っていきました。
雑誌をこんな気持ちで読むのは、幼いころに手にした漫画の月刊誌以来ではないかなと思ってしまいました。第3号の方ももちろん手に取りたいと思います。 -
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ネタバレ気になったところからつまみ読み。
三浦透子さんのエッセイ、これは時を置いてまた読みたい。
私も、”自分の倫理観を育てる努力”を見習って実行しよう。
また、三浦さんがいつか振りがざすかもしれない大きな刀とやらを見てみたい、そんな気もしている。
最近、短歌を読み始めた。
千早茜さんのエッセイ中にある日記を読みながら、この感覚短歌になりそう、と思う箇所についつい付箋を貼った。
歌を沢山読みたくなった時、まずは日記を認めてみる、その中からこの感覚忘れたくないと思う場面を短歌にしていく。
旅に出たら、やってみよう。
掌編とはなんぞや、それも知らずに読んだ方丈貴恵さんの「落書き」。
うん、掌編を知ら -
Posted by ブクログ
ネタバレ1号も楽しかったので、2号は視界に入るだけで読むのが楽しみでワクワクする。
普段文芸誌は、目当ての作家さんの作品しか読まなかったが、GOATは最初から飛ばさずに読んでいる。
毒のある小説が好きなので、今回の「悪」というテーマはどの作品も面白い。
まだ読み途中だけど、今のところ特に好きな作品:
・木爾チレン「あの子にしか行けない天国」
女性は18歳になったらⅠかⅡを選ばなければいけない。Ⅰの生き方は平均寿命45歳だけど、永遠に老けない。妊娠は卵子凍結・体外受精すれば30歳まで可能。Ⅱの生き方は今まで通り老化するが平均寿命95歳、自然妊娠50歳まで、卵子凍結・体外受精は60歳まで可。
18歳