野崎まどのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ何をおいてもこのボリュームと装丁と内容で510円という事実が衝撃すぎる。
読む前に何度かパラパラとめくってみる、それだけでも楽しい。
十分に楽しんだらいざ読み始める。悪特集、心が躍るテーマではあるけれど、読み始めたらちゃんと落ち込むものですね。勧善懲悪的な話は、まあなかろうと思っていたけれど、そもそも悪を如何様に定義しますか?それは誰にとってどんな風に悪いんですか?と踏み込む程に個人の触れられたくない部分が見えるようになっていくわけで、まあ気が滅入る。
つまりいい話ばっかりだったということだ。
種々多様な悪に触れて一緒に落ち込もう!
坂崎かおるのサンクトペテルブルクの鍋がすごかった。
幻想の -
Posted by ブクログ
前半は行間変わらず急に主観が変わったり、大きなイベントも少なかったが、だいぶ後半のどんでん返しに興奮した!SFなんかい!あそこ、誰か詳しく教えて欲しい笑 ちょと自分には詳細の理解が追いつかんかったけど、何となくのイメージでも分かればこの興奮は味わえると思う。本の見返しに星空のような意匠が施されている点も気になってたが、しっかり繋がっていたし、このタイトルからここまでいくのかとスケールのでかさにも感心した。小説が好きな人は、本を読むことについて考えたことある人もいるかもしれない。自分も読むだけやとあかんのかなと思い、こうやってアウトプットし始めたっていうのもある。この本に出会って、こうやって小説
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Posted by ブクログ
とっても面白い作品だったと思う
先が気になって一気に読んで…
それくらいには面白かった一冊…
ただ…
私にとっては心が痛すぎて
再読は数年後になるような気がする
いや、再読できるかも怪しい…
自分だけが置いて行かれる
すべてのことを静かに受け入れ
感情を激しくあらわにすることなく
声もなく涙を流す
知らない人から意味も分からず悪意を向けられる
それは物語が進むにつれて分かってくるのだけど
小学生でその感情を向けれれるのは
心が傷つくのでは…
それもあり
読んでいる間中
とっても切なく寂しく心が痛い
最後の結末は
物語の流れとしては理解はできるけど
私の感情としては切なさを感じる
最 -
Posted by ブクログ
ネタバレ3分の2くらいまで面白くなりそうな雰囲気が続いて、最後は一体どう締めるのかしら?とワクワクしてたけど、ナナメ上の大暴投(?)からの綺麗な締め。テーマに対する結論については納得した。
虚構の最たるものがファンタジーだから、ファンタジーの要素が入っていることも意味があるのだと思うし、残念ながらこれが原因で好み分かれるのは本当に気持ち分かるけど、メタ的に見るとテーマは一貫していて個人的には唸らされた要素でもある。これが新しい文学の形なのかな、などと気取った感想を抱いたりしてみたり。哲学的で友人には薦めずらいけど、みんなに読んでみて欲しい本ではある。 -
Posted by ブクログ
GOAT第2号。因みにわたしは2号を最初に買いました。1号も在庫があったので、そっちも後から買い、順を追って読みました。
いやー、本当今回も読み応えがある!!
とはいえ、読書の世界や、文芸誌というものはほぼ初めましてなのですが、SNSでこの文芸誌を買ってる人が多くて気になったって所なのですが、著者のお名前だけだと全然分からないような触れるの初めてのわたしでも、読書って楽しいな。文芸誌ってこんなにわくわくするんだ。やっぱり紙って大好きって思わせてもらいました。
連載とかではないので、どこから読んでも楽しめるのもいいですよね。
色んな方のその本のテーマにそった物語が詰まってて、この人の他の作品