野崎まどのレビュー一覧

  • 小説

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    ネタバレ

    初め読んでるうちに、あれ?章とかないと気付いたが、テンポよく読めた。物語がどんどん流れ込んでくる感じ。「読みたい」「書きたい」に分かれたときの衝撃。「読むだけ」でもいい。意味として外に出した嘘を取り入れて、ひとつの人生では限界のある意味を増やしていく。それが小説。自分が小説をはじめとして、映画やドラマ等物語が好きな理由。中でも小説は受け取り側の自由度が大きい。素晴らしき小説の世界。後半のファンタジー展開に少し戸惑ったが、同じ地平にいると思ってたがここは小説の中の世界なので何でもアリでもあるというのを思い出させる、寧ろ小説の醍醐味的仕掛けに感心する。

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    2025年12月19日
  • 小説

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    小説の小説による小説のための小説。

    「殴られたような驚愕」なんて言葉、大袈裟すぎるじゃないかと思っていたのにこの本で経験してしまった。
    大袈裟でもなんでもなく気づいたら息が止まっていて驚いた。

    小説の意味、言葉の意味、読むこと、書くこと、感情、、
    全てにおいて考えさせられた。


    ここから下は個人的な感情ですが
    本を読み始めたきっかけが同じだったため主人公が迷走した感覚などがわかってのめり込めた。
    のめり込んで楽しめる、というよりは常に後ろから刺されそうな緊迫感があった本。
    自省・自嘲の表現も多く、全てが自らにのしかかってくるので言葉が鋭かった。

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    2025年12月17日
  • GOAT Summer 2025

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    BS番組「あの本読みました?」の文芸誌特集で取り上げられているのを見て興味を持ち、まずはこの第2号を取り寄せました。

    朝井さん、一穂さんをはじめとする既読の作者だけでなく、名前は知っていても未読の作者もずらーッと並ぶラインナップで、「もっと読んでみたい」という気持ちが駆り立てられました。

    特に今号では「悪」をテーマにした短編に引き込まれました。話の中身も紙質を含めた本の装丁も興味深く、ウキウキしながらページを捲っていきました。

    雑誌をこんな気持ちで読むのは、幼いころに手にした漫画の月刊誌以来ではないかなと思ってしまいました。第3号の方ももちろん手に取りたいと思います。

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    2025年12月16日
  • 小説

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    めちゃくちゃ面白かった。
    SF要素もミステリー要素も科学についても触れることができて、小説の百科事典という作品だった。
    よい意味で中身が濃く、感覚として100ページ位読み進めている時があったが、実際30ページしか読みすすめていなかった時もあった。
    この小説を読む前と読んだ後でその人の読書に対する考え方も変化すると思う。

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    2025年12月13日
  • GOAT Summer 2025

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    黒の紙が素敵
    もちろん表紙も素敵だけど
    中の紙の黒は素敵すぎる
    黒の紙にシルバーの文字
    ゾクゾクしすぎる
    そのうえ
    どのお話もゾクゾクしたし
    のめりこめた

    思った

    前作の特集愛より楽しかった
    どうやら私の中では
    愛より悪が勝っているらしい

    そして
    GOAT をつい買ってしまうのは
    一枚一枚の紙が素敵だからかも
    紙の力は偉大
    だから本はダンゼン紙派


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    2025年12月12日
  • GOAT Summer 2025

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    ネタバレ

    気になったところからつまみ読み。

    三浦透子さんのエッセイ、これは時を置いてまた読みたい。
    私も、”自分の倫理観を育てる努力”を見習って実行しよう。
    また、三浦さんがいつか振りがざすかもしれない大きな刀とやらを見てみたい、そんな気もしている。

    最近、短歌を読み始めた。
    千早茜さんのエッセイ中にある日記を読みながら、この感覚短歌になりそう、と思う箇所についつい付箋を貼った。
    歌を沢山読みたくなった時、まずは日記を認めてみる、その中からこの感覚忘れたくないと思う場面を短歌にしていく。
    旅に出たら、やってみよう。

    掌編とはなんぞや、それも知らずに読んだ方丈貴恵さんの「落書き」。
    うん、掌編を知ら

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    2025年12月07日
  • 小説

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    読書が好きな少年・内海集司が外崎真と出会い、小説の魅力に引き込まれていくお話

    わたしたちが小説を読む意味
    そんなこと、考えたこともなかった
    そこに本があるから、としか答えようがない

    わたし自身が「小説を読む」という行為に漠然とイメージしてた「吸収する≒食べる」という感覚が腑に落ちた気がする

    後半の展開は「タイタン」同様「!?」となった

    わたし、小説、読んでていいんだ

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    2025年12月03日
  • 小説

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    なぜ人は小説を読むのか?
    それに意味はあるのか?

    小説好きがたぶん一度は不安になること。

    読むだけじゃ駄目なのか?

    私がこれまで言語化してほしかったことが見事に集約されている気がした。
    深い印象を残して、心に残る一冊。
    モジャ屋敷に本を読みに行きたいなぁ。

    にしても、宇宙の研究者の寄合則世のキャラは、野崎まどさんらしさが出てていいなぁ。
    正解するカドの品輪彼方を思い出しました。(分かる人はきっと分かる)

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    2025年11月30日
  • GOAT Summer 2025

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    ネタバレ

    絶対値段のケタが違ってると思う。5,100円と言われても納得の内容の濃さ…!3ヶ月くらいかけて読みきった。
    文芸誌自体ほぼ読まないのだが、いろんな作家さんをお試しで読めるところが最高。ここから次の読書につながりそう。
    黒い紙がきれいで、やぎもかわいいです。

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    2025年11月27日
  • 小説

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    最後が私には難しかったが、2人の友人関係がとても心地良く、どんどん読みたくなった。
    小説という題名、犬にいぬと呼び名をつけるような不思議な感じだったが、内容はまさしく小説だった。
    本に逃げたり、現実から目を逸らすために本を読んだり、でも結局現実は自分の外にあって、現実逃避なんて思っていたけど、本を読んだことで得た気持ちや考えは実際に起こったことで、逃避はしているが、現実も生きていたなと思った。
    面白かった。

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    2025年11月23日
  • GOAT Summer 2025

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    510円でこんなにたくさんの作品を楽しめるなんてコスパが最高すぎた。
    私が一番刺さったのは「落ち着いて」。
    正しいって本当に正しいんですかね?と読者に問いを投げかけるような短編だった。
    印刷や紙にも拘ってて、物として手元に置いておきたくなる文芸誌。

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    2025年09月27日
  • GOAT Summer 2025

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    ネタバレ

    1号も楽しかったので、2号は視界に入るだけで読むのが楽しみでワクワクする。

    普段文芸誌は、目当ての作家さんの作品しか読まなかったが、GOATは最初から飛ばさずに読んでいる。
    毒のある小説が好きなので、今回の「悪」というテーマはどの作品も面白い。

    まだ読み途中だけど、今のところ特に好きな作品:

    ・木爾チレン「あの子にしか行けない天国」
    女性は18歳になったらⅠかⅡを選ばなければいけない。Ⅰの生き方は平均寿命45歳だけど、永遠に老けない。妊娠は卵子凍結・体外受精すれば30歳まで可能。Ⅱの生き方は今まで通り老化するが平均寿命95歳、自然妊娠50歳まで、卵子凍結・体外受精は60歳まで可。
    18歳

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    2025年09月26日
  • GOAT Summer 2025

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    この本キッカケで色々な作家さんを知ることが出来た!ここで気になった作家さんの単行本にも興味が湧いて読書の幅がどんどん広がる!

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    2025年09月01日
  • GOAT Summer 2025

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    まず510円でこの量の多さ本当にバグってる!
    紙もこだわってるから紙がオススメです。
    短編でほとんどの作品が読み切りだから時間無い忙しい時も1日1つとか読めるし凄くいい。
    悪の方が好みかなと思って買って大正解。
    「あの子にしか行けない天国」の続きが気になって仕方ないです。めっちゃ面白い世界線でした。

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    2025年08月15日
  • GOAT Summer 2025

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    本当にいくら考えても、「510円なの?本当に?」と思います(笑)

    そして作家さんも有名で豪華な方々ばかりなので、当たり前に面白い。

    次はテーマが「美」とのことで、次もとても楽しみにしています!!!

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    2025年08月09日
  • GOAT Summer 2025

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    前号のテーマ『愛』の誘惑には勝ったのに、今号のテーマは気になりすぎて、つい買ってしまいました…

    気になる作品から読む、ということができない私
    最初から順番に読んだんですけど、面白くって…!
    初めましての作家さんも読めてとても満足
    これで510円…
    信じられない…

    これから愛も読もうと思います

    朝井リョウさんワールド全開で面白かったし、紙のこだわりも素晴らしい
    カツセマサヒコさんも、面白いですね

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    2025年08月09日
  • GOAT Summer 2025

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    初めての文芸誌。文芸誌という存在すら知らなかったけれど、初めてがGOATでよかった!
    触れたことのない作家さんが大半で、どんな文章の書き方をするのか楽しみながら読めました。
    順番は逆だけど「愛」を途中でポチり。
    これは買っておかないと!と思いました笑
    次号が楽しみ!

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    2025年08月03日
  • GOAT Summer 2025

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    芦沢央さんの短編、不穏な雰囲気が漂ってた!読後、悪意あるわぁ〜とゾクゾクしました。
    Junaida さんのお手紙、素敵だった!

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    2025年08月02日
  • GOAT Summer 2025

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    今回も最高だった…!前号から気になってた小川哲作品が今回もすごく良かったし、ジュナイダのヤギの手紙は優しさに溢れてて泣きそうだった。

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    2025年07月20日
  • GOAT Summer 2025

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    『愛(あい)』から『悪(あく)』に、後ろの文字が1つ変わるだけでこんなにも豹変するんだ!と思うくらい、真っ黒な表紙に、漆黒の紙に毒々しい特色印刷。しかも、第2号からこのぶっ飛ばし感、最高です!次号もどんな企画が来るのか楽しみです!

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    2025年07月19日