野崎まどのレビュー一覧
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とにかくはちゃめちゃに良コスパな文芸雑誌第二弾。今号はテーマを「悪」と定め、悪にまつわる様々な物語が読める。
収録作品の中の上村裕香著「全身政治家」がめちゃくちゃ人を喰った話で面白かった。
とにかく顔がいい若きシゴでき市長から直々に生い立ちについてのインタビュー記事の依頼を受けた主人公。しかし話を掘り下げていくと奇妙な齟齬に気づく。勇気を出して本人に伝えると…。とにかくこの市長のキャラがいい。ビジュ良すぎる顔でシリアスに暗い生い立ちを語ってからのこのオチはもはやコント。しかしこれによって主人公が自分自身の過去と対峙する展開はちょっと感動してしまう。
こういう話大好き。 -
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「人生で読めてよかったBEST10」に入れざるを得ない。タイトル負けしない、恐ろしい名作だった。
まず、テーマに喰らった。次に、未体験の文体と展開にエグられた。クライマックスをめくる頃には、ヘトヘトだったけど、不思議と、爽快さもはらんだ読後感。
読書好きはもちろん、何かをする際、その「意味」を(他人から以上に、厄介なことに、自分自身が一層に)問いがちな現代において、凡人として苦悩している感覚がちょっとでもある人間であれば全員、体感しておくべき物語だ。
思い出したのは、宮崎駿の映画たち。特に『君たちはどう生きるか』。問われていることを逆から辿って、青年期を織り交ぜちゃうと、この『小説』に辿り -
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BS番組「あの本読みました?」の文芸誌特集で取り上げられているのを見て興味を持ち、まずはこの第2号を取り寄せました。
朝井さん、一穂さんをはじめとする既読の作者だけでなく、名前は知っていても未読の作者もずらーッと並ぶラインナップで、「もっと読んでみたい」という気持ちが駆り立てられました。
特に今号では「悪」をテーマにした短編に引き込まれました。話の中身も紙質を含めた本の装丁も興味深く、ウキウキしながらページを捲っていきました。
雑誌をこんな気持ちで読むのは、幼いころに手にした漫画の月刊誌以来ではないかなと思ってしまいました。第3号の方ももちろん手に取りたいと思います。 -
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ネタバレ気になったところからつまみ読み。
三浦透子さんのエッセイ、これは時を置いてまた読みたい。
私も、”自分の倫理観を育てる努力”を見習って実行しよう。
また、三浦さんがいつか振りがざすかもしれない大きな刀とやらを見てみたい、そんな気もしている。
最近、短歌を読み始めた。
千早茜さんのエッセイ中にある日記を読みながら、この感覚短歌になりそう、と思う箇所についつい付箋を貼った。
歌を沢山読みたくなった時、まずは日記を認めてみる、その中からこの感覚忘れたくないと思う場面を短歌にしていく。
旅に出たら、やってみよう。
掌編とはなんぞや、それも知らずに読んだ方丈貴恵さんの「落書き」。
うん、掌編を知ら -
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「小説」というタイトルの小説。面白かった。でも、こんなに感想を言葉にしづらい小説には、出会ったことがない気がする。好みも分かれそうではある。
大きな流れとしては、内海集司の幼少期から30才くらいまでの読書とそれにまつわる出来事を、内海の視点から描いている。彼に深く関わる人物として、小学校からの同級生で唯一の友人の外崎、2人でその屋敷に忍び込んだことをきっかけに、親交が始まった謎多き作家、髭先生。彼らと共に遭遇した出来事やその他の人とのやり取りもところどころ描かれているが、全ての根底には内海が「小説を読む」ということがある。
ある意味、ファンタジーな世界。難しくでわからない部分もある。でも、本を -
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ネタバレこれは好みの問題なんですが、突然のファンタジーがあまり好きではなく馬車から降りた時、夢オチだったらいいのになとすごく思った。
序盤から薄々オカルトっぽい要素は匂っていたけども。
外崎が内海が言った「読むだけじゃだめなのか」を肯定するために不思議な力で、50年前に戻り内海のために小説を書いたというのはすごく良かった。
名前を明かせないのも、そういうことだったのかと。
中盤の才能はあるのに不器用な外崎と、書くことができない、外崎に嫉妬もしているが、彼の才能を信じて支える内海の関係性がとても良かった。
誰かが小説を生み出す時、きっと支えてくれる見えない人たちがいるんでしょう。
面白い本を読んだ