野崎まどのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
本屋大賞3位、の割に読む人を選びそうな作品。
タイトルから、小説家を目指す中で苦悶する人の話?と勝手に想像していたが全然違う。エンタメ本ではない。どっちかというと純文学。
終盤は特に精神世界を、概念を、表そうとしてる感じで、ずいぶん人を選びそう。昔好きだったな、こんなタイプの小説。
小説とは何か、を、哲学的?に、突き詰めていく精神世界が描かれる。
実世界にある小説や場所や出版社が出てきて、かつ、場所が私に身近なところが多くて(東大カブリとか行ったわ!)メタ的な要素と精神的な世界が入り混じって大変不思議な感じ。
なんか、純文学ってこんな感じじゃなかったっけ。と思いながら読んだ(純文学と -
Posted by ブクログ
初めて文芸誌を買った!
このボリュームで510円はお得。
「特集:キトヴォラの今」朝井リョウ
キトヴォラって何?けみさゆろって何?って思って調べてしまった。きっとこれらに当てはまるのは読者それぞれの解釈なんだなぁと思った。すごく短いお話だったけど、朝井リョウ味があって考えさせられた。
「落ち着いて」小川哲
すごいリアルだと感じた。
『優しさは冷たさでもある。「君に文句を言わないよ」という温かいルールの裏には、「だから僕にも文句を言わないでね」という冷たいルールが存在する。誰かに対して怒ってしまうのは、誰かのことを期待して信じているからで、怒るのをやめるためには、他人に期待しないように生きな -
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた作品。
まずタイトルに惹かれました。
ストレートな「小説讃歌」と書評にありましたが、まさにその通りで「小説を読むとは何か」がテーマになった内容でした。
小説を読むことが人生の一部となっている主人公。そんな主人公に触発されて本を読み始め、次第に小説家としての才能を開花させることになる友人。この2人を主軸にして進んでいくストーリー。それぞれの生き方が交差して、徐々に離れていく展開は結末が非常に気になり、読み応えがありました。
後半はファンタジーの毛色が強くなり、より壮大な読み口となるので、なかなか理解の及ばない展開にも感じました。ただ、小説を好きで読む者のひとりとして啓示を -
Posted by ブクログ
なんかすごい文芸誌が出たらしいと、文芸誌読んだこともないのに見たくなって買ってしまった。
たしかに本としても頑丈で紙も色々使われていて通勤時に毎日3週間くらい持って行っていたが、鞄が本当に重くなった(笑)
そして今回の特集は「悪」だったために、その内容はおかしい笑えるハッピーとは少し違った暗い、不幸せ、理不尽…などといったいわゆる比較的ダークサイドのお話がやっぱり多くて、帰りがけに読みながら快適な気持ちにはあんまりなりづらかった(笑)
「全身政治家」は割と面白く、「サンクトペテルブルクの鍋」に至っては、闇鍋のようなお話であって途中からうまく追えなくなってしまった。しかし短編の間に挟まれてい