あの夏が教えてくれた

あの夏が教えてくれた

ボーディはミズーリ州の田舎町で暮らす15歳の少年。父を亡くし母親と淋しい日々を送っている。高校に馴染めず、友達は一人もいない。静かすぎるその町で、最近大事件が起きた。町最大の企業〈ライク工業〉に勤める黒人女性が、不審な失踪を遂げたのだ。そんなとき、ボーディが慕う隣人ホークを保安官が訪ねてくる。女性は実はホークの知人で、ふたりのあいだには噂があったという。思いがけない事件が、ボーディの日常に不穏な影を落とす―。現実に悩みつつ、少年は鮮やかに成長する。『償いの雪が降る』の著者が贈る、心震える青春ミステリ!/解説=古山裕樹

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あの夏が教えてくれた のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    ミズーリ州の静かな田舎に暮らす15歳の少年ボーディ
    彼は父を亡くし母親と暮らしている
    新しい高校に馴染めず、友だちもいない…
    ただ、隣家に暮らす年配の男、ホークとの会話からはさまざまなことを学んでいた
    しかし、ボーディはいつかこの町から出ていくことを夢みていた
    そんな時、町最大の工場に勤める黒人女性

    0
    2025年08月22日

    Posted by ブクログ

    正直前半は青春モノの色が濃いので怠く感じてしまったが中盤からグッと物語が進み出すのと前半に丁寧に描かれた主人公とその周囲の人との関係が変わり、明るみになることで一気に読み進められた。
    著者の作品はこれまでも成長物語としての側面が強かったけれど、今作は主人公の年齢が低めなこともありそれが最も濃いし「な

    0
    2025年02月23日

    Posted by ブクログ

    ★5 アメリカの田舎町、知恵と勇気を振り絞りながら生き抜く学生の成長と経験 #あの夏が教えてくれた

    ■あらすじ
    1976年頃のアメリカ田舎町、主人公のボーディは高校一年生。彼は高校生活に馴染めず、いつも同級生から迫害を受けてしまっていた。そんなある日、街で黒人女性が失踪してしまう事件が発生してしま

    0
    2024年06月04日

    Posted by ブクログ

    〜偏見はあるに決まっているんだ。大事なのは、その本能を理解し、それと闘うことなんだよ〜

    驚いた!

    先日読んだ月村了衛さんの『対決』にも似たような言葉が書いてあった
    方や日本人作家が女性差別について書いた物語、方やアメリカ人作家が人種差別について書いた物語

    まず闘うべき相手は自分自身なのだ

    2

    0
    2024年05月22日

    Posted by ブクログ

    「償いの幸が降る」などの著者の邦訳4作目のミステリー。前作の主人公ボーディの少年時代、1970年代のミズーリ州の小さな町が舞台。黒人女性の横領失踪事件を皮切りに、ボーディ少年は陰謀の中に巻き込まれていく。一部の権力を持つ白人とそれに与する保安官。公然と黒人差別思想が渦巻く中、フェアの立場を貫く人々へ

    0
    2024年05月22日

    Posted by ブクログ

     著者アレン・エスケンスは、元は弁護士であったが後に作家となった人である。2019年翻訳され話題となった『償いの雪が降る』から四作目となる本書は、ダブル主人公で描かれた第三作『たとえ天が墜ちようとも』で主人公の一人を務める弁護士ボーディ・サンデンの少年時代を描いたものである。

     冒頭に作者による注

    0
    2024年05月07日

    Posted by ブクログ

    この人の作品は、ずっと面白くて読みやすかったのですが、なぜか序盤から読みにくくて、苦戦。かつ中盤まで事件らしい事件が起こらず、一体どういう話なのか、なかなか見えてこず、肩透かしを喰らいました。高校生が経験したある夏の物語を、黒人差別の問題などを取り上げながらのストーリーというだけで、少し残念でしたが

    0
    2025年07月21日

    Posted by ブクログ

    アレン・エスケンスの「償いの雪が降る」シリーズが面白かったので、こちらも期待。この人の作品は、映像的でノスタルジック。今回は「償いの雪が降る」にも登場したボーディ・サンデンが主人公。って誰?覚えてなかったです。
    15歳のボーディの、ひと夏を描いた小説。1970年代、今よりももっと深い差別主義がはびこ

    0
    2025年06月13日

    Posted by ブクログ

    あの名作の3作品を読んだあとにこちら!

    自伝的な小説かと思ってたら
    違うようで、
    でもあの、切ない劇的さは健在で。

    解説に書いてあった通り
    36章の最後の文章に尽きる!

    0
    2024年06月03日

    Posted by ブクログ

    これまで読んできた作品に比べ、甘め。ミステリ要素よりも、少年の夏がじわじわ滲みる青春小説の側面が強いです。彼らが聴く音楽とか過ごし方とか、そうだよなと思わせるものばかりでこちらも郷愁に浸りました。大人へと歩みを進める少年の足跡が目に見えるよう。そしてホーク、、、泣けちゃうよ。また、ブラックの方々が置

    0
    2024年05月13日

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