クリスマスに少女は還る

クリスマスに少女は還る

小説・文芸
1,222円 (税込)

6pt

クリスマスも近いある日、二人の少女が町から姿を消した。州副知事の娘と、その親友でホラーマニアの問題児だ。誘拐か? 刑事ルージュにとって、これは悪夢の再開だった。十五年前のこの季節に誘拐され殺されたもう一人の少女――双子の妹。だが、あのときの犯人はいまも刑務所の中だ。まさか……。そんなとき、顔に傷痕のある女が彼の前に現れて言う。「わたしはあなたの過去を知っている」。一方、何者かに監禁された少女たちは、奇妙な地下室に潜み、力を合わせて脱出のチャンスをうかがっていた……。一読するや衝撃と感動が走り、再読しては巧緻をきわめたプロットに唸る。では、新鋭が放つ超絶の問題作をどうぞ!/解説=萩原香※紙書籍版とはカバー画像が異なります。

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クリスマスに少女は還る のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    子供の頃に双子の妹を誘拐され、殺されたルージュ(男)は警察官になっていた。

    ある年のクリスマス間近、二人の女の子がいなくなる。

    一人は副知事の娘で、知能指数の高いグウェン。
    もう一人は、ホラー映画が大好きで、他者を驚かせることが楽しみで仕方ないサディー。

    親友の二人はそれぞれの家に帰れるのか…

    0
    2024年08月12日

    Posted by ブクログ

    「小説という毒を浴びる」で紹介されていなければ読まなかった。
    紹介頂いて桜庭一樹さんには感謝。
    良かった。
    最後も、あーそんななんだと驚きあるし。
    もっとボリュームがあっても良かったな。もっと登場人物の話があって欲しかった。
    ルージュのお母さん良い感じだったし。

    0
    2023年12月24日

    Posted by ブクログ

    クリスマスを控えたある街で二人の少女が姿を消す。事件を追う警察官ルージュは15年前に双子の妹を殺された過去を持つ。監禁されながらもなんとか生き延びようと力を合わせ奮闘する二人の少女のパートと、警察、法心理学者、両親たちが事件を追う側のパートが交互に進む。少女たちの強さは涙が出るほどだが、大人たちの奮闘にも心奪われる。それは親の愛情であり、あるいは贖罪であり…。半端なピースが思いもかけないところにはまり、別の場所では思いもかけない真実が見え、読後は邦題にため息をつく。クリスマスの素晴らしい読書タイムだった。

    0
    2020年12月27日

    Posted by ブクログ

    よく練られたストーリー。
    いくつもに折り重なるプロット。
    はじめは複雑に感じるが一気に引き込まれる世界観。。少女は誰に助けられたのか。
    最後に訪れるクリスマスにふさわしい奇跡とは。

    0
    2020年12月15日

    Posted by ブクログ

    ややネタバレ含むかな?
    少女の誘拐がモチーフになっているので、しんどくて一気には読めなかったけど、15年前の少年少女と事件、今の少年少女と事件、大人達が絡みあって終盤一気に収束して行くのは快感。
    古さを感じなかったので、20年前の作品だという事に驚いた。

    ※ポール・マリー神父とアーニー・パイル捜査官が似ているのは、ドクタークレイを追い詰める以外に何か意味はあったのかな?
    ※原題JUDAS CHILD、途中で気づいて裏切りの子?意味深、と思っていたけど、解説によると囮の子っていう意味だとか。
    日本語のタイトルも印象的だけど、原題も好き。

    0
    2018年12月29日

    Posted by ブクログ

    人は闇を嫌う。恐れる。
    闇の中に光があれば、それに向かって歩みだす。
    光は希望で、光は正義だ。
    人は光に近づき、そのまぶしさに目を細め、
    そして穴に落ちる。

    もっと端的にいえば、
    ろうそくの明かりにひき寄せられ、
    炎で羽を焦がしかけた蛾の気分、というか。

    この前に読んだ同じ著者の作品「愛しい骨」も
    子供の殺人事件を扱い、犯人を追うのは残された兄弟という似たような設定だが、
    まったく展開も雰囲気も違う。
    強烈な女性が登場するところは、どちらも共通しているが。

    犯人の追及の過程もさることながら、
    途中で子供たちの居場所がわかりかけた後の、
    引き込まれ感はすごい。
    そして、私は穴に落ちたわけだが。
    このラストについては納得いかない人もいるかもしれない。
    単純な私は、穴の底でただただびっくりしただけで、
    不快感や怒りはなかった。

    そして、
    雪が降る中、売却されてしまった野球場で野球が始まる場面は、
    ぜひ映像化してほしいと思うほど、美しかった。

    0
    2015年11月10日

    Posted by ブクログ

    キャロル・オコンネル著、務台夏子訳『クリスマスに少女は還る』(原題:JUDAS CHILD)のレビューです。

    600ページを超える長編で、読むのが大変でしたが、読み終わったときの達成感と余韻はなかなかのものでした。

    序盤から中盤にかけては、登場人物が多くて名前が覚えられないとか、誰が大切なのか分からなくなるとか、海外文学あるあるの読みにくさはあります。

    ・過去に双子の妹を事件で亡くしたルージュが主人公ポジションですが、この本の真の主役は、サディーとアリ・クレイでしょうか。
    ・今回行方不明になった二人の少女のうち、グウェンは裕福な政治家家庭の可愛い娘で、サディーはその親友でぶっ飛んだ性格。
    ・主人公ポジションのルージュは、地方警察署の警官。
    地方警察署には上司にあたるクロフト署長がおり、また職員のマージ・ジョナスは世話焼きおばちゃんのイメージ。
    ・州警察のコステロとバディー・ソレルはエリートの位置づけでしょうか。ルージュの妹の事件の捜査を担当したオズ・アルモも州警察で、いまは辞めて私立探偵。
    ・事件に首を突っ込んでくる法心理学者、アリ・クレイはヒロインポジション。FBI捜査官のアーニーも捜査に入ってきますが、彼はアリと男女の仲の模様?
    ・オズに逮捕された神父のポール・マリーは服役中です。
    ・アリの伯父には、精神科医のモーティマーがいて、医師兄弟、ウィリアムとマイルズの二人と懇意にしています。
    ・他にも警察、教会、学校それぞれでいろいろな登場人物がおり、物語に重厚感を与えています。ただ、霊能者のくだりは冗長かも……。


    過去と現在の事件を題材にして緻密に組み立てられた読み応えのある小説ですが、ミステリとして読むと少し違和感があるかもしれません。

    信仰と職業倫理に関する考え方が核に据えられた、硬派な文学のような雰囲気も漂います。
    厚さも相まって手を出しにくいかもしれませんが、読んで良かったと思いました。


    —「グウェンは、自分がひとりぼっちで生き延びられるとは思っていなかった。だから、親友だったサディーが、あの子のためにもどって来たんでしょう」

    0
    2025年12月13日

    Posted by ブクログ

    ・600ページ超え!読むのに時間はかかるがとてもよかった。タイトルの意味に気づいた時涙がこぼれた。

    ・エピローグで裏切られる




    「あたしにあんたを置いていけるわけがないでしょう?」

    0
    2025年01月02日

    Posted by ブクログ

    積読の中から1冊。いつかクリスマスシーズンに読もうと思っていたけど、結局、今。1999年初版との事。意外と古かった!
    少女2人が誘拐され、行方が分からなくなってしまう事件。過去に双子の片割れを誘拐され殺された経験を持つ刑事ルージュが事件を追っていく。警察やFBIの連携の悪さにイライラしつつ(携帯電話もない時代だし余計に)、早く彼女たちを助けてあげてとハラハラしながら読んだ。一方で誘拐された少女たちグウェンとサディは、協力し困難に立ち向かう。
    そして最後の最後でどんでん返し。あ〜これは思いもしなかった。クリスマスの奇跡だったのか。少しビターな結末でした。
    中盤でルージュが事件を目撃したディヴィッド少年と、グラウンドで野球をするシーンが、いかにもアメリカっぽくて良かった。

    0
    2024年04月29日

    Posted by ブクログ

    アメリカの作家「キャロル・オコンネル」の長篇ミステリ作品『クリスマスに少女は還る(原題:The Judas Child)』を読みました。
    アメリカのミステリ作家の作品が続いています。

    -----story-------------
    ●「近藤史恵」氏推薦――「残酷さと優しさに心を揺さぶられるはず。」
    ●「浅倉卓弥」氏推薦――「直近の慟哭本です。ラストがこれなら、この厚さに付き合っても納得。」

    クリスマスも近いある日、2人の少女が失踪した。
    刑事「ルージュ」の悪夢が蘇る。
    15年前に殺された双子の妹。
    だが、犯人は今も刑務所の中だ。
    まさか? 
    一方、監禁された少女たちは奇妙な地下室に潜み、脱出の時をうかがっていた……。
    一読するや衝撃と感動が走り、再読しては巧緻なプロットに唸る。
    新鋭が放つ超絶の問題作!

    *第2位「本の雑誌」この10年の絶対おすすめ翻訳ミステリー・ベスト10(「霜月蒼」・「杉江松恋」・「千街晶之」選/2005年10月号)
    -----------------------

    1998年(平成10年)に刊行されたノンシリーズ物、、、

    『東西ミステリーベスト100』では、海外篇の58位にランクインしている作品… ミステリとしても愉しめ、クリスマスの奇蹟として感動できる作品でした。


    クリスマスも近いある日、二人の少女が町から姿を消した… 州副知事の娘「グウェン・ハブル」と、その親友でホラーマニアの問題児「サディー・グリーン」だ、、、

    誘拐か? メイカーズ・ヴィレッジ署の警察官「ルージュ・ケンダル」にとって、これは悪夢の再開だった… 15年前のこの季節に誘拐され殺されたもう一人の少女――双子の妹「スーザン」。

    だが、あのときの犯人で神父だった「ポール・マリー」はいまも刑務所の中… まさか……。

    そんなとき、顔に傷痕のある女「アリ・クレイ」が「ルージュ」の前に現れて言う… 「わたしはあなたの過去を知っている」、、、

    一方、何者かに監禁された少女たちは、奇妙な地下室に潜み、力を合わせて脱出のチャンスをうかがっていた……。


    600ページを超える長篇で、登場人物が多いので万人向けではないかもしれませんが… 個人的には、とても愉しめた作品でした、、、

    捜査する側の立場(これも地域の警察署、州警察、FBIと入り乱れていますが… )からは警察小説として愉しめるし、捕らわれた少女たちの立場からは冒険小説として愉しめるるんですよね… 捜査側は「ルージュ」、捕らわれる側は「サディー」に、それぞれ感情移入して愉しみました。

    それにしても… ラスト数ページで物語の様相が一変しましたねー

    「サディー」のことにはホントに衝撃的! クリスマスの奇蹟、まさに"クリスマスに少女は還る"でしたね。

    この真実を知って、さらに「サディー」のことを好きになっちゃいました… メインのミステリ要素よりも、こっちの方が強く印象に残りましたね、面白かったです。



    以下、主な登場人物です。

    「グウェン・ハブル」
     聖ウルスラ学園の生徒

    「マーシャ」
     グウェンの母。ニューヨーク州副知事

    「ピーター」
     グウェンの父

    「サディー・グリーン」
     グウェンの親友

    「ベッカ」
     サディーの母

    「ハリー」
     サディーの父

    「デイヴィッド・ショア」
     聖ウルスラ学園の生徒

    「ルージュ・ケンダル」
     メイカーズ・ヴィレッジ署の警察官

    「スーザン」
     ルージュの双子の妹。故人

    「エレン」
     ルージュの母

    「ブラッドリー」
     ルージュの父。故人

    「チャーリー・クロフト」
     メイカーズ・ヴィレッジ署の署長

    「マージ・ジョナス」
     メイカーズ・ヴィレッジ署の職員

    「フィル・チャペル」
     警察官

    「ビリー・プア」
     警察官

    「ハワード・チェイニー」
     検察官

    「コステロ」
     州警察の警部

    「バディー・ソレル」
     州警察の捜査官

    「オズ・アルモ」
     私立探偵。もと州警察捜査官

    「アーニー・パイル」
     FBI特別捜査官

    「アリ・クレイ」
     法心理学者

    「モーティマー・クレイ」
     精神科医。アリの父

    「ドッド」
     クレイ家の執事

    「ウィリアム・ペニー」
     心臓外科医

    「マイルズ」
     ウィリアムの弟。医師

    「ポール・マリー」
     神父

    「ドミナ」
     神父。マリーの師

    「エリオット・カラザーズ」
     聖ウルスラ学園の園長

    「ミセス・ホフストラ」
     聖ウルスラ学園の寮母

    「ジェラルド・ベッカーマン」
     聖ウルスラ学園の教師

    「ジョン・スチューベン」
     犬の調教師

    「マーティン・フランド」
     霊能者

    「ジュリアン・ギャレット」
     ジャーナリスト

    「バーマン」
     上院議員

    0
    2023年06月02日

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