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Posted by ブクログ 2022年02月27日
学生時代以来の安部公房。
BOOKOFFで購入。
「砂の女」を読んで新婚旅行で鳥取砂丘に行ったくらいだから、学生時代にはわりと熱心に読んでいたと思う。
安部公房はくせがあり、最初にスッと入れないとなかなか読み通すのが難しいが、これはスッと入れた。
スマホもパソコンもほとんど普及していない時代、想像力...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年12月26日
放置された地下採石場跡の広大な洞窟に、モグラこと〈ぼく〉は核シェルター設備を作り住み込んだ。近づく核投下の日までにこの方舟に乗れる資格のある人を見つけて乗船切符を渡そうとするが、ひょんなことで3人の男女とシェルター内での共同生活が始まる。しかし洞窟に侵入者が現れ、仇敵とも言える父親からの連絡、さらに...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年09月27日
ふと読み返したくなり再読。3年ぶりくらいに読んだが、印象が変わった。
安部公房後期の長編。この小説の見所は「登場人物全員悪役」ということだろう。しかも小悪党。それらの登場人物が騙し合い、出し抜き合い、物語は進む。
まず笑ったのが「デブ」の頻出具合。主人公のもぐら君がデブなんだけどデブやブタと言われた...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月16日
ナショナリズムについて書かれた小説
同じ思想を持つ仲間を選び抜くというのは、違う思想の人々を排除することでもある。
ノアの方舟から着想、さくらは日本の象徴である。
小説に登場するユープケッチャという昆虫は、他者と一切の接触をせず生きる閉じた虫であるが、人間は完全に閉じることはできない。
※ユ...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年09月20日
安部公房 「 方舟さくら丸 」核シェルターを舞台とした近未来小説。
仕掛け(著者が提示したアイテム)が多いので、いろいろな捉え方ができる
著者にとって 人間の在るべき姿は、定着せず 移動し変化することであり、生きのびることより、最後まで 生の希望を持ち続けることであるというメッセージを感じた
...続きを読む
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